『フォートナイト バトルロイヤル』日本語PS4/PC版配信開始(基本プレイ無料)。「銃撃+建設」の熱い死闘が魅力の人気バトルロイヤルゲーム

Epic Gamesは3月8日、『フォートナイト バトルロイヤル(Fortnite Battle Royale)』の日本語版を国内向けに配信開始した。対応プラットフォームはPlayStation 4およびWindows/Mac。本作は基本プレイ無料のバトルロイヤルゲームであり、PlayStation 4版はPlayStation Plus未加入でもプレイできる。

Epic Gamesは3月8日、『フォートナイト バトルロイヤル(Fortnite Battle Royale)』の日本語版を国内向けに配信開始した。対応プラットフォームはPlayStation 4およびWindows/Mac。PlayStation 4版は配信済みで、Windows/Mac向けにも3月8日中に配信される(Epic Games Launcherを経由してダウンロード)。本作は基本プレイ無料のバトルロイヤルゲームであり、PlayStation 4版はPlayStation Plus未加入でもプレイできる。

また北米PlayStation 4版にも日本語パッチが配信されており、海外アカウントでプレイしている方も日本語で遊べるようになった。北米PSNアカウントのデータを国内PSNアカウントに移行したい方は、公式サイトのカスタマーサポートページを参考に。なお本作のPvEコンテンツ「世界を救え」も国内ストアにて有料販売が開始されている(「世界を救え」に関しては本稿後半で説明)。

建てながら戦うバトルロイヤル

『フォートナイト バトルロイヤル』はEpic Gamesが開発するF2Pのバトルロイヤルゲーム。最大100人のプレイヤーが戦場となる島に降り立ち、探索を開始する。スタート時の持ち物はツルハシ一本。そこから物資を現地調達し、円形に縮小する競技エリアに留まりながら最後の一人もしくは最後のチームになるまで死闘を繰り広げる(ゲームモードはソロ、デュオ、4人スクワッドに対応)。

最大の特徴は『フォートナイト』のPvEコンテンツ「Save the World(世界を救え)」から拠点建設(ベース・ビルディング)要素を持ち込んでいること。プレイヤーは建設素材を消費することで、床・壁・階段・天井を直感操作で簡単に組み立てられる。ドアや窓穴を設けたりと、タイルの形状カスタマイズもサクサクと行える。この建設機能により、不利な立地条件に追い込まれても即席で高台を建てて道を切り開くことができるのだ。公式サイトにて「拠点が要るなら自分で造れ」と書かれているように、当意即妙の戦術性がひとつの醍醐味となっている。

道がなければ自分で建てて壊して切り開く

戦闘を避け、建物や草むらの中に隠れているだけでも2位まで残ることは十分に可能。ただし建設機能を使いこなした熟練プレイヤーが相手だと、1位になることは限りなく困難となる。立地条件が悪くても自分で足場や監視塔を建てて活路を見出せるというアドバンテージの大きさは、それほどまでに圧倒的なのだ。ゆえに『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』における「フライパン一本でドン勝」といったロマンは起きにくい。建設機能をマスターすることが、勝利への何よりの近道となる。

プレイスタイルは人それぞれとはいえ、射撃の腕一本で勝ち抜くことは難しい。単に武器の制御が難しいという話ではなく、壁や階段をバリアがわりに使えるため、先手を取っても建設スキルの差で形成逆転されることがあるからだ。またプレイヤー人数が減る終盤戦では、いかに有利な立地を取るか、いかに場をコントロールするかがカギとなり、そのための読み合いやカウンター合戦が白熱する。相手が階段を建てて高地を取ろうとしていたら、相手の頭上に床を建てて蓋をする。頭上からの急降下で襲撃されそうになったら床に穴を開けて脱出。そのほか相手が建てたタワーの土台部分を破壊して建物全体を崩したりと、終盤戦になっても硬直状態に陥りにくく、実にスピーディーな展開を味わえる。死亡後は観戦モードに切り替わり、自分を倒したプレイヤーの行方を見守れる。上級者のプレイ映像は一番の教材。上手いプレイヤーを見つけて観察することで、上達のヒントを得られるだろう。

家も車も破壊可能。あらゆるものが建設材料となる

本作は開発陣のフットワークの軽さも強みとなっており、戦略の幅を広げる新武器・アイテムの追加、マップの大幅な見直し、バランス調整、期間限定イベント/ゲームモードの開催などコミュニティの活性化に繋がる施策に事欠かない。2月下旬にはシーズン3が開幕したばかり。近日中には1チーム20人の大規模なチーム対抗モード「Team of 20」が登場する予定だ。また2月21日の大型アップデートでは色覚サポート機能が追加されており、アクセシビリティ改善に向けた取り組みも進んでいる。

マネタイズ手段はキャラクター性能に影響を及ぼさないスキンアイテムの販売。ゲーム内ショップにてコスチューム類を個別購入できるほか、マッチをプレイすることでエモートやスキンアイテムがアンロックされていく報酬システムが採用されている。報酬内容は数か月間のシーズン毎に切り替わり、その一部は無料でも取得できるが、大半は「バトルパス」という有料アイテムを購入することでアンロックされる(購入に必要なゲーム内通貨「V-Bucks」は無償もしくは有償で取得可能)。

基本プレイ無料かつ国内PlayStation 4に対応したバトルロイヤルゲームを求めている方や、「銃撃+建設」という少し変わったマルチプレイ対戦に興味を抱いた方は、日本語版の配信を機に『フォートナイト バトルロイヤル』を試してみるのも手だろう。

PvEコンテンツ「世界を救え」も配信開始

なお本作のPvEコンテンツ「Save the World(世界を救え)」を収録した『フォートナイト』も国内PlayStationストアにて配信開始されている(英語のみ対応。日本語の追加は2018年内予定)。こちらは最大4人Co-opに対応したアクション・ビルディングゲーム。謎の嵐から現れたモンスターの襲撃により人口の98%が消え去ったポスト・アポカリプス世界が舞台となる。プレイヤーが操作するのは、ヒーローと呼ばれる嵐を生き延びた人間たち。残された人類を守り、文明再建を図るため戦いの狼煙をあげる。「探索・建設・防衛」という3つのフェーズに分かれた本作の概要に関しては、海外版発売当時の弊誌記事を参考に。

基本プレイ無料の『フォートナイト バトルロイヤル』と違い、PvEコンテンツ『フォートナイト』は早期アクセス版の有料販売(アクセス権の販売)という形式を取っている。正式リリース時には基本プレイ無料タイトルとして配信される予定なので、購入に悩んでいる方や日本語対応を待ちたい方はしばらく様子を見るのも手だろう。なお『フォートナイト』には4種類のバージョン(税込4320〜16200円)があり、それぞれ特典内容が異なる。特典として含まれているのは、課金要素である「ピニャータパック」(本作におけるルートボックス)や、限定ヒーロー・限定アイコンなど。詳細は上述したストアページにて確認可能だ。

ちなみにPlayStation 4版『フォートナイト』『フォートナイト バトルロイヤル』はPC版とのクロスプログレッションに対応しているため、海外PC版を購入済みのユーザは、同じEpic Gamesアカウントでログインすることでデータを引き継げる。既にPC版『フォートナイト』のアクセス権を購入している方は、『フォートナイト バトルロイヤル』を無料ダウンロードしてから、ゲーム内の「世界を救え」項目を選択。PC版を購入したEpic Gamesアカウントでログインすると、国内ストアからファウンダーズ・パックを購入していなくてもPvEコンテンツを遊べる。

PvEとPvPではアイテム別管理。ゲーム内通貨は共通

『フォートナイト』と『フォートナイト バトルロイヤル』は共通のゲーム内通貨「V-Bucks」を採用している。『フォートナイト バトルロイヤル』のプレイ報酬として得られる無償「V-Bucks」はごくわずか。一方、PvEコンテンツの『フォートナイト』ではログインボーナス、クエスト/デイリーチャレンジのクリア報酬としても「V-Bucks」を獲得できる。PvEで「V-Bucks」をゲットして、PvPで使用することも可能。ゲーム内通貨が、両作を同時に遊ぶインセンティブとして機能しているのだ。無償分の「V-Bucks」を効率よく稼ぎたい、本作の要である建設機能をいち早く覚えたいという方は、PvP/PvEの両方ともチェックしておこう。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

記事本文: 1953