Steamオータムセール(2016年)おすすめタイトル10選。各ライターのイチオシ


Steamでは今年も、ブラックフライデー恒例のオータムセールが開催されている。今回もデイリーやフラッシュはないため、積む積まないを冷静に判断できるはずだ。

普段からSteamに慣れ親しんでいる方でなければ、10357タイトルの中から欲しいゲームを探し出すことは容易ではない。そこで今年もAUTOMATONは、各ライターのおすすめタイトルを紹介する。

 

Saints Row IV: Game of the Century Edition

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495円(1980円、75%オフ、日本語字幕あり)

前作ではセレブリティ兼実業家として活動していた主人公が、米国の大統領にまで登り詰めるという何やら聞き覚えのある展開のゲームです。そして就任期間中にエイリアンに侵略され、「Make America Great Again」な冒険がはじまります。主人公は車よりも速く走り、高層ビルもひとっ飛びの跳躍力を持っているため、「車いらないじゃん」と気づくのに時間はかかりません。おバカなオープンワールドを楽しみたいけれど金欠で『Watch Dogs 2』を買えない方は本作に手を出すのも手でしょう。『Game of the Century Edition』なら全DLC込みでワンコイン価格というお買い得感があります。先日Steam WorkshopのModに対応しはじめたので、これからModも豊富になってくるはず。ちなみにセール期間中はシリーズ2作目から4作目までを揃えても野口さん一枚で済むのでコスパ抜群です。
by Ryuki Ishii

 

XCOM: Enemy Unknown

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745円(2980円、75%オフ、日本語字幕あり)

熟考と運が求められるターン制ストラテジーの傑作です。これまたエイリアンの侵略に脅かされる人類の物語となっておりますが、コメディタッチな『Saints Row IV』とは異なり、一人一人の命に重みがあるシビアなゲームです。名前をつけて見た目もカスタマイズした兵士たちが容赦なく殺されていく様には心を痛めるでしょう。運要素もバカにできず、ゼロ距離でショットガンを外したりします。そんなときは決して怒りに身を任せず、深呼吸をしましょう。全体的に難易度は高いのですが操作は決して複雑ではないので、コーヒー片手にじっくり戦略を練りたい方にオススメです。続編の『XCOM 2』も半額セール中なので、本作を気に入った方は是非そちらもチェックしてみて下さい。
by Ryuki Ishii

 

Rabi-Ribi

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1512円(2100円、 28%オフ、日本語あり)

主人公はバニーガール姿の女の子、他の登場人物も女性のみ、途中でビジュアルシーンもある。といったら敬遠する人も多いと思うが、ゲーム内容は広大なマップをさまよいながらクリアを目指す、探索型アクションだ。

プレイヤーはジャンプ操作で攻撃やトラップを避け、ショットと近接攻撃のハンマーで敵を倒す。ボス戦では画面いっぱいに弾幕が撃たれるなどシューティングのような破壊と弾避けが味わえると共に、マップのいたる場所に隠されたアイテムを探し出す謎解きとやり込み要素も含んでいるという、見た目からは想像がつかないほどハードでボリュームがある。

また先日、ハロウィンの時期に無料の追加DLCも配信されている。クリアした人を対象にした高難易度マップなので、すでに所有している人も楽しんではいかがだろうか。
by Takashi Tsukasa

 

Warhammer: End Times – Vermintide

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1490円(2980円、50%オフ、日本語なし)

『Warhammer: End Times – Vermintide』(以下Vermintide)は一人称視点のCo-opアクションゲーム。大量に湧き出てくるネズミやオークを魔法と剣で薙ぎ払うファンタジー版『Left 4 Dead』とも呼べるタイトルだ。本作では銃器も用意されているが、あくまで近接攻撃にフィーチャーされている。コースをクリアするたびに新たな装備が手に入るトレジャーハンティング要素が用意されており、友人と良い装備が出るまで周回し続けるといった楽しみ方もできる。装備の入手は、あくまでコースクリアにつきひとつとなっているので、ガツガツ装備を集めたい方は注意してほしい。

惜しむらくは、『Left 4 Dead』ほど人がいないことだろう。欧米の時間に合わせなければ、統率の概念を知らないおバカなCPUと遊ぶことを強いられる。とはいえ、筆者がこれまでプレイしてきた協力ゲームのなかでは上位に入る楽しさなので、ぜひ購入してプレイ人口の拡大に貢献してほしい。
by Minoru Umise

 

Shatter

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490円(980円、50%オフ、日本語なし)

スタイリッシュなブロック崩しゲーム、それが『Shatter』だ。縦型、横型、そして円型のステージを舞台にプレイヤーやひたすらブロックを崩していく。本作ではプレイヤーはマウスでバーを移動できるほかにも、クリックすることで風を吹かせることが可能。バーをボールに当てながら、風力でボールの軌道をコントロールしなければいけない。

本作の醍醐味は独特の爽快感だろう。ボールをひとつ壊すだけで派手なエフェクトがエナジー飛び散り、それらを集めればオレンジ色のビームを打ち込むことができる。画面内は常ににぎやかで退屈することはないだろう。またストーリーモードのチャプターの最後にはボスが用意されている。うまくボールを誘導しボスの弱点を突くアクションゲームのような楽しさもある。テクノ風のBGMもゲームプレイを引き立てており、「面白い」だけでなく、「かっこいい」ゲームを求めているユーザーにもオススメだ。
by Minoru Umise

 

Kingdom: New Lands

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976円(1480円、34%オフ、日本語なし)

亡国の王様あるいは王女となったプレイヤーは、馬に乗って地平を走り、国の再建と次なる土地への到着を目指す。プレイヤーができることは「コインを集めて落とす」だけ。コインで人を雇い、コインで作った弓矢や工具を与え、狩猟や農作物でさらにコインを得る。夜には化け物たちが君の頭にある王冠を狙って襲いかかる。

『Kingdom: New Lands』は、2015年に発売されそのシンプルさと美しさで賞賛を浴びたストラテジーゲーム『Kingdom』の完全版とでもいうべき作品だ。新たなゲームコンテンツが追加されており、前作をプレイした人でもさらにやり込める内容となっている。ストラテジーが苦手という人にもオススメしたい。
by Shuji Ishimoto

 

ABZU

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990円(1580円、50%オフ、日本語なし)

一面が海、主人公は気づくと水面に浮かんでいた。自分は誰なのか、この世界はどうなっているのかもわからない。プレイヤーは主人公を通じて、広く深い海の中へと泳ぎだす。

海を舞台にしたビデオゲームは山ほどあるが、『ABZU』ほど海を描き切った作品はほかにないだろう。とは言っても、『ABZU』は単に海をそのままリアルに描いた海洋シミュレーターではない。うねりながらプレイヤーを引っ張る波の力強さ、色鮮やかな魚達の可愛らしさ、巨大なクジラの圧倒的な壮大さ、ほの暗い海底で感じる死の香りと不気味さ。これらの海の感情からエッセンスを抽出し、すべてビジュアルやゲームプレイ上で見事に表現しているのである。体験型のビデオゲームが好きなゲーマーは必ずプレイし、Matt Nava氏の手腕に拍手を送ることが義務だ。
by Shuji Ishimoto

 

INSIDE

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1485円(1980円、25%オフ、日本語あり)

正直に言えば、発売当時は『LIMBO』がそれほど好きではなかったし、このゲームに賞賛を贈るのなら『Braid』に注目すべきだと思っていた。しかし今、ちょっとバツを悪そうにしつつ、Playdeadに「『INSIDE』は『Braid』と並ぶかそれ以上に面白い」と伝えなければならない。

主人公となるのは1人の謎の少年。少年が何者なのかはよくわからず、ストーリーも世界設定もゲーム内で明文化されることはない。とにかく何者かに追われているらしき少年は、灰色に染まった世界に絶望することなく、プレイヤーの操作を通じてどこかへ向かって歩み続ける。

世に広がる『LIMBO』クローンに染まることなく、『INSIDE』は新たな2Dアクションの境地を開いた。考え抜かれたアクションとパズル、美しくも退廃的なアートスタイル、そして独自性の高いゲームメカニックは、名作と呼ばれるにふさわしい水準まで仕上げられている。ゲーム全体から醸し出すように提示されるテーマとメカニックの融和、そして衝撃的なエンディングは、プレイヤーに忘れられないゲーム体験を提示するはずだ。
by Shuji Ishimoto

 

Bethesda尽くしパート1、The Elder Scrollsシリーズ

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653~840円(1680~1980円、50~67%オフ、『Skyrim』は日本語あり)

オススメされるまでもなく全てプレイ済みかもしれないが、軒並み半額に値下がりしているのでシリーズ全作を薦めたい。残念ながら先月リマスター版に生まれ変わって帰ってきた名作『TES V: Skyrim Special Edition』はセール対象外。しかし、未プレイならこれを機にSteamで手に入る3作目以降の過去タイトルを経験する価値は十分あるだろう。

シリーズの世界観は先史である夜明けの時代、原始にあたるエルフの時代、そして人間族が台頭した第1紀から第4紀の歴史で構成される。初代は世界全土、次作はダガーフォール地方、3作目はモロウィンド地方、4作目はシロディール地方を舞台に、第3紀末期の時代を順に描いている。5作目はそれから約200年後の物語だ。また、セール対象でもある『TES Online』(Steam版は日本語未対応)は第2紀中期に勃発した世界大戦。1000年以上も昔のお話。タムリエル史は奥が深い。
by Ritsuko Kawai

 

Bethesda尽くしパート2、Falloutシリーズ

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323~2633円(980~7980円、50~67%オフ、『Fallout 4』は日本語あり)

こちらも初代から最新作まで全て半額以下の買い時だ。昨年発売したばかりの『Fallout 4』は多くのユーザーがすでに体験済みかもしれないが、IPがBethesdaへ移行して初のオープンワールドになった『Fallout 3』や、シリーズのルーツと言えるObsidian(理由については過去記事を参照)が手がけるスピンオフ『Fallout: New Vegas』も、まだ未プレイなら強く薦めたい。また、レトロ好きならそれ以前の原点に帰ってもいいだろう。

シリーズの舞台は核戦争により荒廃した未来の地球。それぞれ2161年のロサンゼルス(FO1)、2241年のサンフランシスコ(FO2)、2186年のシカゴ(FO Tactics)、2277年のワシントンDC(FO3)、2281年のラスベガス(FO:NV)、2287年のボストン(FO4)を背景に、ブラックユーモアたっぷりの物語が描かれている。真のRPGならニューベガス。
by Ritsuko Kawai

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