狂気ADV『Milk』開発者の新作『1000: The All-Mother’s Embrace』正式発表、意味深な文章と共に。日本語音声/字幕対応で発売へ
Nikita Kryukov氏は12月16日、『1000: The All-Mother’s Embrace』を正式発表した。同作はPC(Steam)向けにリリース予定。公開されたストアページによると、日本語字幕および音声に対応予定となっている。
『1000: The All-Mother’s Embrace』は、『Milk inside a bag of milk inside a bag of milk』を手がけたNikita Kryukov氏による、新しいゲーム作品だ。本作ではセン(Sen)という少女の視点から、物語が描かれるようだ。
内容の詳細については不明であるものの、公開されたストアページ上にいくつか内容を示唆するような文章が掲載されている。色褪せた赤い線が迷宮都市を抜け出し、迷宮都市を離れ、金色の花びらが散りばめられた夢の地へと、確かな足跡を描いている。その線が途切れた時、物語が始まる。無限にして全能なるものと、小さくはかないものの物語が、繰り広げられるという。
またストアページ上には、愛を確かめる文言も記載。いつもすぐ去ってしまう人物に対して、仕事が忙しいのはわかるが、もし突然休みになったら?と問いかける内容も確認できる。本作では主人公センの視点から、ノベルゲーム形式で愛にまつわる物語が描かれるのだろう。
本作は、ロシア出身のクリエイターNikita Kryukov氏が手がけている。同氏の代表作としては、『Milk inside a bag of milk inside a bag of milk(以下、Milk 1)』『Milk outside a bag of milk outside a bag of milk(以下、Milk 2)』が挙げられる。2020年にリリースされた『Milk 1』では、記事執筆時点でSteamのユーザーレビュー2万5172件中96%の好評を得てステータス「圧倒的に好評」を獲得。続編『Milk 2』の内容も含めて、主人公の少女の視点から描かれる体験が高い評価を得てきた。
Nikita Kryukov氏のX(旧Twitter)アカウントによると、同氏は2023年に東京へ移住。日本で暮らしながら、新作のコンセプトアートや制作状況などを公開してきた(関連記事)。今回は「1000」と呼ばれてきた作品が、正式発表となったのだろう。
また本作の制作体制としては、同氏がストーリーおよび音楽を担当。Pazetic_Ocean氏が音楽、VeoWind氏、dethmaid氏、EccoMicco氏の3名がビジュアル、kurjategija (thanatochaos)氏が編集を務めている。「Milk」開発者の新作は、複数のアーティストたちと共に制作されているわけだ。なお10月に公開されたインタビュー記事によると、本作は2作の連作になるそうだ(かもやなぎ放送局)。
『1000: The All-Mother’s Embrace』はPC(Steam)向けに、開発中。日本語字幕および音声に対応予定となっている。