『Battlefield 2042』「バトルフィールドポータル」では、どれほど自由に戦場をつくれるのか。開発者にショートインタビュー


Electronic Artsは7月23日、『Battlefield 2042』の新たなマルチプレイコンテンツ「バトルフィールドポータル」を発表した。同コンテンツは、プレイヤーが戦争のルールを自由に組み換え可能なマッチクリエイト機能だ。本機能には『Battlefield 2042』および、『バトルフィールド 1942』『バトルフィールド 3』『バトルフィールド バッドカンパニー 2 』のコンテンツも収録。新旧さまざまなマップ・武器・ビークル・ガジェット・アタッチメントを思いのままに組み合わせ、時代やシリーズの垣根を超えたオリジナルな戦争体験を生み出せる(関連記事)。


シリーズ過去作のコンテンツが集結し、戦争体験の新境地をひらく「バトルフィールドポータル」。シリーズファンへのラブレターとも謳われる同コンテンツにて、プレイヤーはどれほど自在にマッチをクリエイトできるのか。その一端について、弊誌は今回、「バトルフィールドポータル」を開発するRipple Effect StudiosのシニアデザインディレクターJustin Wiebe氏に話を伺うことができた。以下は、そのショートインタビューの内容である。

――「バトルフィールドポータル」に収録されるマップについて、プレイヤーはクリエイト機能を用いてマップ内の建物やオブジェクトの配置などは変更できるのでしょうか。

Wiebe氏:
マップ内のオブジェクトや建物の配置を変更するといったカスタマイズ要素の実装については、いまのところ対応の予定はありません。そうしたマップカスタマイズ要素が重要だということは理解していますが、ローンチに際して私たちがユーザーの皆さんに楽しんで頂きたいポイントは、エクスペリエンス(ゲームモード)のカスタマイズです。ただし、具体的な内容はお伝えできませんが、ローンチ後にもユーザーにとって重要な要素は何かを理解し、それをもとに、さらなるコンテンツを作っていきたいと考えています。


――『バトルフィールド』シリーズといえば、ダイナミックな環境破壊表現がひとつ大きな特徴としてあると思いますが、今回「バトルフィールドポータル」に収録されるシリーズ過去作のマップにおいても、大規模な環境破壊要素は取り入れられているのでしょうか。またプレイヤーは、そうした破壊ギミックの調整はおこなえるのでしょうか。

Wiebe氏:
すごくいい質問ですね。今回収録される『バトルフィールド 3』のマップ(Caspian BorderとNoshahr Canals)をはじめ、当時は環境破壊要素のなかった『バトルフィールド 1942』のマップ(Battle of the BulgeとEl Alamein)にも、新たにダイナミックな破壊表現を取り入れています。また「バトルフィールドポータル」では、こうした破壊要素はオン/オフ切り替えできます。ただし、すべて(建物の欠損含める)の破壊要素を無効化できるかどうかは現時点で私からはお伝えできません。これについては今後、より正確な情報をお届けします。


――『バトルフィールド』シリーズにはコンクエストのほか、歩兵戦オンリーのチームデスマッチや戦闘機オンリーのエア・アサルトなどもありますが、「バトルフィールドポータル」では、これらに代表されるような、特化型のシチュエーションのモードは作成できるのでしょうか。

Wiebe氏:
これはイエスでもあり、ノーでもあります。まず、チームデスマッチについては「バトルフィールドポータル」においても体験していただくことが可能です。ただし、戦闘機オンリーのマッチについては、ロジックの複雑さもあり、ローンチ時点では対応の予定はありません。
ただ、個人的には戦闘機オンリーのモードは好きなので、作りたいとは思っています。またこうした部分への対応についてはコミュニティの皆さんがどういったことに興味をもって頂くかによっても変わってきますので、ローンチ後にはぜひ私たちに「バトルフィールドポータル」についての意見を送っていただければと思います。

――ありがとうございました。

『Battlefield 2042』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/Origin)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに、10月22日発売予定。