オンラインRPG『ロストアーク』サービス開始直前メディア合同インタビュー。Lv50までの所要時間や、イベントの実施はどうなるのか

オープンサービスの開始が迫るオンラインRPG『ロストアーク』。本作については、OSという呼称やCBTからの変更を含め気になることも多い。今回は、ゲームオンで本作の運営プロデューサーを担当する嶋田真人氏に複数メディア合同でインタビューを行った。

今月9月23日にオープンサービス(以下、OS)の開始が迫るオンラインRPG『ロストアーク』。本作については、OSという呼称やCBTからの変更を含め気になることも多い。今回は、ゲームオンで本作の運営プロデューサーを担当する嶋田真人氏に複数メディア合同でインタビューを行ったので、その内容をお届けしよう。なお記事の終盤では、本誌からの質問にも答えていただいている。



■オープンサービスについて

―――オープンサービスについて・9月23日のOS開始が発表されましたが,サービス開始への意気込みをお願いします。

嶋田真人氏:
やっとここまで来たかという気持ちと、これからが本番という気持ちが同居していますね。プレイヤーの皆さんには一日でも早く、『ロストアーク』をお届けしたい一心で準備してきました。皆さんを迎える準備を今もしっかりと進めております。ご期待ください。

―――従来なら、OBT(オープンベータテスト)など、商用化までに安定運用環境を整える期間を置くことが多いと思うのですが、今回、OSとした意図は何でしょうか。

嶋田真人氏:
従来なら、確かに安定性の確保後、商用化とするのがPCオンラインタイトルでは一般的かと思いますが、今回は7月に実施したCBT(クローズドベータテスト)でのサーバーの安定性だったり、先行する韓国での運用状況を見た上で、オープンサービスとして運用を開始しても大丈夫だろうと判断しました。先ほどもお伝えしたように、一日でも早く、皆さんにお届けしたいという想いもあって、オープンサービスに踏み切りました。

―――今回、オンラインでの発表会を行われていました。コロナ禍を鑑みた対応かと思いますが、やってみた手ごたえはいかがでしたか(YouTubeのコメント欄などの反応を見て)。

嶋田真人氏:
NEW NOMALと言いますか、コロナの影響によって、お客様との接し方も今後大きく変化していくであろう過渡期の中で、今回配信による発表会とさせて頂きました。会場を借りての実施の場合、入場者に制限を設けたり、カメラを現場に入れて、その準備模様すらショウとしてご覧いただくことを考えたりと、そのスタイルはさまざま考えられますが、今回、生放送に集中出来たことで、ご覧いただいた方に伝えたい事、伝えるべきことをしっかり届けることができたと思っています。

―――CM動画、オンラインゲームを経験したことのある人にとってはとても共感できる内容と思いました。今回、ターゲットとして、過去オンラインゲームをプレイしていたユーザーを強く意識されているのでしょうか。

嶋田真人氏:
PCオンラインゲーム、特にMMORPGをプレイすることで感じられる「実体験」を基にCM動画を構成しました。ご推察の通り、まずは「オンラインゲーム」を体験したことのある皆さんに『ロストアーク』の登場を知らせたいという意識は働きました。ただ、オンラインゲームもその歴史は10年を超え、20年が経過しようとしておりますので、今までオンラインゲームに触れてこなかった方やスマートフォンのオンラインゲームのイメージを持たれている方には、このCM動画で描かれる体験は新鮮に映ると思います。そういった気づきを動画を見たすべての人に感じてもらえたらと思っています。


■プレイできる範囲、ロードマップ、天野喜孝氏とのコラボ

―――CBTと比較すると、どのくらいのプレイボリュームが追加される形になるのでしょうか。

嶋田真人氏:
前提として、『ロストアーク』は皆さんの想像を超えるさまざまなコンテンツが用意されています。プレイアブルキャラクターは4キャラクター追加、キャラメイク時のパーツ等が10%程追加されていますが、基本的にはCBTからコンテンツボリュームが大きく増えるということはありません。 そもそも一般的なCBTとは違い、ほぼフルスペックの状態でテストを実施しました。テスト中にご参加いただいたお客様の声を拾い集めても全てのお客様が『ロストアーク』を遊びきれていない状況ですので、あえて大幅なコンテンツ追加は行っておりません。

―――ロードマップを見るとOS以降、かなりの頻度でコンテンツが追加される様子ですが、この流れや頻度は年明け以降も続くのでしょうか。

嶋田真人氏:
開発元との協議を必要とする内容ではありますが、いつプレイしても楽しい『ロストアーク』であるように進めていきたいと考えています。

―――天野喜孝氏のイラストについて、生放送ではかなりコメントが盛り上がっていました。

嶋田真人氏:
かなり関心を持っていただけたようで、サプライズとして用意した甲斐があったなと思っています。今後もこう言った有名イラストレーターさんを起用したコラボなどは行われるのでしょうか。⇒前向きには考えたいと思っておりますが、状況にも拠りますし、受けてくれる著名な先生方次第なところがあるかなと思います。コラボにご興味いただける有名イラストレーターの方が居ましたら、是非ゲームオンまでご一報いただければ(笑)。

■サービス運営について

―――メインストーリーを除くと主要コンテンツがレベル50以降に集中するため、途中で離脱する人もいそうです。何か施策は考えているでしょか。

嶋田真人氏:
まずはLv50までのプレイを続けてもらえるよう、アイテムの支援などの施策は展開していく予定ですが、ソロでもある程度進行できるゲームですので、ストーリーをじっくりと楽しんでいただき、マイペースで遊んでもらえれば、あっという間かなとも思っています。

―――有料アイテムなど,マネタイズなど。アバターやペットはもちろんですが、どのようなものが有料アイテムとして購入できるのでしょうか。

嶋田真人氏:
生放送でご紹介しましたアバターもそうですが、複数の効果がパッケージとしてセットとなりゲーム進行を手助けしてくれる、いわゆる「プレミアム」や、ゲーム内ショップで使用できる「クリスタル」、その他枠拡張など、様々なアイテムの販売を予定しています。

―――サーバーが2つになるということですが、サーバー間の移動は可能でしょうか(有償、無償問わず)。

嶋田真人氏:
現時点で、キャラクターのサーバー間移動は出来ませんが、ダンジョンのマッチングや各種取引所は全サーバー共通になっていますので、各サーバーによって経済バランスが異なるといったことはないと思われます。

■弊誌AUTOMATONからの質問

―――OSでは、Lv50到達までどのぐらいのプレイ時間を想定されているのでしょうか。また、プレイヤーに向けて、注目してほしい要素などはありますでしょうか。

嶋田真人氏:
プレイスタイルにもよりますが、1日3時間程度のプレイで約2週間ほどでLv50に到達すると思います。キャラクターレベルはメインストーリーを追っていくとあっという間に50まで達成しますので、是非ストーリーをゆっくりと楽しみながらプレイしていただきたいです。

―――運営チームとしては、どういった方針で本作を運営していく予定なのでしょうか。イベントの実施などについてもざっくりと教えていただけますと幸いです。

嶋田真人氏:
『ロストアーク』というゲームは、「本当に楽しい、長く遊んでもらえるゲームを、すべてのファンに」というコンセプトで制作されたゲームです。この骨子部分は開発元であるSmileGateRPG社がよく理解されていて、プレイヤーの皆さんを本当によく調査して、今必要なものを改善や追加したりと、開発力が非常に高い開発元ですので、我々としては、極力ゲームはそのままに運営していく方針です。

イベントは積極的に行っていきたいと考えております。ゲーム内外で、皆さんに楽しんでいただけるようなイベントや動画制作・公開を行っていきつつ、できるだけ多くの人に『ロストアーク』を触れていただき、プレイしてもらえるようなスタイルを取っていきたいと考えています。

―――ありがとうございます。サービス開始を楽しみにしています。

CBTから、4クラスの追加とキャラメイクパーツの追加も行い、OS開始予定の『ロストアーク』。インタビューの内容によると、キャラクターのサーバー移動はできないようなので、フレンドとプレイする際には、事前にサーバーを決めておく必要があるだろう。また、『ロストアーク』では9月23日15時のOS開始を前に、クライアントの先行ダウンロードや21日までは先行キャラクター作成も行われている。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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