巨大少女との夢の共同生活ゲーム『SAEKO: Giantess Dating Sim』!でっかくて最高で好き!ずっと一緒にいるつもりが、魅力と恐怖で感情がぐちゃぐちゃになる……

平たく言うと、巨大な女の子と夢の共同生活をするゲームらしい。え!

ゲームレーベルHYPER REALは2025年5月30日、『SAEKO: Giantess Dating Sim』を発売した。

Steamストアページ
https://store.steampowered.com/app/2492120/SAEKO_Giantess_Dating_Sim/?l=japanese

DLsiteストアページ
https://www.dlsite.com/home/work/=/product_id/RJ01349037.html

Stoveストアページ
https://store.onstove.com/ja/games/100735

ゲーム概要は、「巨大な少女・冴子と小人たちの運命を描くアドベンチャーゲーム」とのこと。平たく言うと、巨大な女の子と夢の共同生活をするゲームらしい。

……えっ!?巨大な女の子!?

好き!やるしかない!共同生活させろ!老後まで一緒に仲むつまじく暮らさせろ!
なぜかタイトルロゴや画面の雰囲気が若干暗めなので、微妙に不穏な雰囲気は感じるが……節電しているのか……?
なんにせよ、巨大な女の子の魅力には抗えるはずもない!さっそく遊んでいこう!

スタート画面からあふれ出る巨大な魅力

メインメニューにあたる、スタート画面。
まるで、机上に置かれた小さなデジタルカメラから女の子を見上げているような視点。おそらくこれは、自分(プレイヤー)の視線の高さがそれくらいしかないということなのだろう。
で、でかい……!なにがとは言わないが……!

でかい……!好き……!

ちなみに、このドット調グラフィックは静止画ではなく、アニメーションがある。
蛍光灯の明かりのゆらめき、マグカップから立ち昇る湯気……そして、穏やかなほほえみをたたえた女の子も、ときおり視線を動かしたり、呼吸とともに揺れたりする。

好き!ここを自室にしたい!
ぜんぜんゲームが始まらない!この時点で巨大な女の子の巨大な魅力に惹きつけられすぎてボタンが押せない!早く末永く共同生活させろ!

改めてスタート画面全体を見渡してみると、そんなに奥行きがあるわけでもなさそうな机なのに、少女がとても遠くに見えることに気づく。自分がよほど小さいのか、それとも少女がよほど大きいのか。おそらく自分は彼女の中指ほどしか身長がないであろうことがうかがえるが、このサイズ差の相手を「少女」と呼んでいいのだろうか……?
謎が多い。とりあえず中指から勢いよく肩まで駆け上がって自室に着地したい。

巨大な少女「冴子」

……こ、ここは……?
さきほどスタート画面で見た、少女の机……?

……って、でっか!横から見るとサイズ差が顕著にわかる!こんなにでかいの!?
東京のお台場で、等身大ガンダム立像を見たときのことを思い出した。身長はもちろん指先すらも巨大なことに驚き、「デコピンされただけで身体が跡形もなく吹っ飛ぶな……」と震えたが、これもそれくらいの迫力がある。怖い。でもでっかいから好き。

いや、もしかしたらガンダム以上かもしれない。あれは人間との身長差は約10倍だが、この少女との身長差はヘタしたら20倍近くありそうだ。一般的に、人間の大人の中指の長さは8cmくらい。身長が160cmくらいだとしたら、身長の20分の1。グラフィックを見る限り、自分の身長は少女の中指くらいだろうから、サイズ差20倍あるかも……ということになる。さすがに怖い。でもでっかいから好き。

少女によると、「あなたの、身体が小さくなっちゃってるの。」とのこと。
つまり、彼女が巨人というわけではなくて、こちらが小さくなっているだけのようだ。たとえば、この机は教室くらいの広さがありそうに感じられるが、ただのノースパイン材で作られた一般的な学習机らしい。

少女は、外で倒れてしまっている自分(プレイヤー)をたまたま見つけ、助けてくれたらしい。優しい。好き。人を助ける心を持ち合わせている。でっかいし懐もでっかい。好き。

……ただ、「危ないと思って、急いで持って帰ってきたの。」という言葉が一瞬引っかかった。「連れて帰った」でも「抱きかかえて帰った」でもなく、「持って帰った」とは……?生き物に対して使う表現ではないような……モノに対してなら、そういう言い方になる気はするが……

少女の名前は冴子。「冴々とした月の光、ニスイの冴え」の冴子。いい名前だ。美しくも壮大な名前だ。名は体を表す。やっぱりでっかい女の子は名前もでっかい。好き。
同時に、小人である自分(プレイヤー)の名前がリンであることも明らかになった。
いま、冴子とリンのドキドキ共同生活が始まる!

手、でっか!
しがみつきたい!ユーカリの木にしがみつき葉を食べて一日を過ごすコアラのように、冴子の指にしがみつき皮脂を吸って一日を過ごしたい!

他の小人との出会い、そして……

翌朝。目が覚めると、リンは暗い部屋の中にいた。照明も窓もない、真っ暗な部屋。
そして、なんとそこには自分以外にも小人の姿が!しかも複数人いる!そんな!冴子とふたりだけの共同生活じゃなかったのか!?ライバル出現か!?
同居人は3人いて、まずは新入りを名乗る「モコ」。テンション高めで気さくな、強めのオタク気質のある女性。

さわやかな青年、タキ。お前に冴子は渡さんぞ。

胸元が大きく開いた服を着て、やや気だるげながらほほえみかけてくれる女性、チオ

モコの説明によると、この暗い部屋は正確には部屋ではなく、冴子の学習机の引き出しの中らしい。
……正直、あまりいい環境ではないな。密閉はされていないはずだから呼吸は問題ないだろうが、閉塞感はあるし、真っ暗だし。ミニLEDライトくらい置いてくれてもよさそうだが。
それに、食べ物や飲み物の類も少ないのが気になる。まあ、ずっと置きっぱなしにしていたら汚れたり腐ったりするから、冴子がときどき差し入れしてくれる感じなのだろうか?

そして、タキの説明により、リンはある重要な役割を任されることになる。この部屋、つまり引き出しの中の「管理人」だ。

管理人とは、その名の通り、引き出しの中を管理する責任者。おもに物品を管理するようだ。
たとえば、住人の誰かが引き出しの中の物で遊びたいとき、その可否は管理人が決めることができる。遊んでよいと判断すれば、それを住人にドラッグ&ドロップで渡せる。
同様に、食べ物や飲み物も与えることができる。今回はモコがお腹がすいているらしいので、モコにピーナッツをあげてみた。いっぱい食べて大きくなろうね。
ピーナッツを食べたモコは、魅力というステータスが+20された。画面上をよく見ると、住人それぞれのステータスのようなものが載っている。キラキラが魅力で、ハートは……体力だろうか?
とりあえず、モコの魅力は60に上がって、なんだか知らないが赤くなった。よしよし。いっぱい食べる子は魅力的だからね。いいことだね。

お腹いっぱいになって満足そうなモコと談笑していると……

部屋中に、激しい縦揺れと、地鳴りのような低い振動音が!地震か!?
いや、これは……!この、だんだんと震源が近づいてくるような揺れの変化と、聞こえてくる鼻歌は……!

激しい横揺れと轟音とともに、一気に世界が明るくなり……

冴子だ!びっくりした!
冴子は大学生で、いま大学から帰ってきたらしい。おかえり、冴子。

きょうは5限の輪講が長引いたらしい。お疲れさま、冴子。
勉強をがんばりすぎたのか、お腹がすいちゃったらしい。かわいいね、冴子。
それにしても、このアングルから見上げる冴子も素敵だ。逆光で、なにかを品定めするかのようにまっすぐこちらを見下ろす視線は、ちょっと不気味ではあるけれど……目と爪の鮮やかな赤に目を奪われる。まるで宝石のような……あるいは……血のような……

……!?

管理人の仕事は、「食料」を管理すること

その日、モコは死んだ。冴子につまみ上げられ、まるでスナック菓子のように口に放り込まれ、くぐもった悲鳴を上げながら、飲み込まれていった。
あまりにもショッキングなその一部始終の映像と、ゴクンと響き渡る嚥下音は、実際にプレイして確認してほしい。
また、タキも死んだ。冴子にとって気に入らない行動をしてしまい、蚊のように握りつぶされた。冴子の指の隙間からは、彼女の目や爪と同じ色をした液体が滴っていた。

モコが食べられてしまった理由は、冴子から見て「食べたくなるほど魅力的だったから」らしい。
なぜモコは魅力的だったのだろう。なにか特別なことをしたのだろうか。モコがほかの小人と違ったことなんて、ピーナッツをあげたら食べてくれたことくらいで……

……あっ……

そう。モコはピーナッツを食べたことで、元気になり、ピーナッツの風味が加わり、「魅力」が増してしまった。食料としての魅力が。
そしてこれにより、リンに課せられた管理人の本当の役割が明らかになる。それは、小人たちの魅力を50以上にする、つまり冴子が食べたくなるほど魅力的に育てること。管理人とは引き出しの中の物品ではなく、「食料」を適切に管理するための存在――
役割に逆らう権利などあるはずもない。いや、抵抗の意思を示すことはできるだろうが、そうすればすぐタキのように――

2日目になると、新しい小人が引き出しの中に増えていた。冴子が「持って帰った」のだろう。
このマルという少年は……魅力35。……あと15か

新しい小人と出会ったとたん、話を聞くよりも先に魅力値を確認してしまっている自分に恐怖を覚えた。冴子の術中だ。
ここに冴子の姿はないわけだが、もはや思考や行動は完全に冴子に絡めとられ、支配されている。すべては冴子の掌の上。しかもその掌は、その気になれば一瞬で命を握りつぶすことができるのだ。

この日は引き出しの中に、牛乳が置いてあった。
管理人としての仕事が、本格的に始まる。牛乳を誰に飲ませ、「魅力的になってもらう」か。次にこの世界に光が差したとき、ここからいなくなる小人を、誰にするか。

……

えっ、なにこれ!?怖すぎるのだが!?
ちょっと前まで末永く共同生活させろとか自室に着地したいとか言ってたのと同じゲームとは思えないのだが!?末永くどころか今夜で命が終わりかねないのだが!?

巨大な少女・冴子との夢の共同生活

夢は夢でも悪夢じゃねーか!
生殺与奪の権が冴子にあることをまざまざと見せつけられたうえで、自らが生き延びる唯一の手段として管理人の仕事を遂行しながら、冴子との日々は続いていく。
あまりにも残酷、あまりにも無力。自力ではなにも変えられない。このまま生きていても、いいことなんてひとつも……

でっか……もうちょっと生きていたいな……
日々が進むほど強まる冴子への恐怖と、そうは言っても抗えないミステリアスな魅力とで、プレイすればするほど感情がぐにょんぐにょんになってしまう。

しかし、決して目を奪われすぎてはいけない。冴子にとって少しでも気に入らない返答や行動をしようものなら、数秒後にはどうなってしまうかわからない。
冴子はイラッとすると左手の指でトントンと机を叩くクセがあり、その音と振動はまるで命のカウントダウンのように感じられる。もしも、次になにかを誤ってしまえば――

すべては文字通り、冴子の掌の上。つねに心臓を握られているような、いびつな共同生活。
どのように「管理人」としての仕事を果たし、冴子との「対話」を乗り越えるか。命からがら明日を迎え、明後日を迎え、その先は……?
続きはぜひ、実際にプレイして確かめてほしい。

『SAEKO: Giantess Dating Sim』は、PCで発売中だ。

Steamストアページ
https://store.steampowered.com/app/2492120/SAEKO_Giantess_Dating_Sim/?l=japanese

DLsiteストアページ
https://www.dlsite.com/home/work/=/product_id/RJ01349037.html

Stoveストアページ
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ゲムぼく。
ゲムぼく。

ブロガー。好きなもののよさを世に広めることが生きがい。ゲーム全般とがんばっている人とふくよかな存在が好き。

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