『Dead by Daylight』初心者向けガイド2019年版。購入から初マッチまで、 “心折れない”ための徹底サポート
『Dead by Daylight』は、2016年のサービス開始以来成長を続け、Steamでは年間トップセラーで3年連続受賞(2016年ゴールド、2017・2018年シルバー)、日本のPlayStationでもトップセラーの常連となった。Twitchなどの配信サイトでも人気であるため、配信を持って興味を持ったりフレンドに誘われたりして今から始めようとする人も多いのではないだろうか。
しかし、発売以降ゲーム本体のエディションやDLCが多く追加され、前知識がない状態では手を出しにくく感じる人もいるかもしれない。そこで本記事では、「今から始める『Dead by Daylight』ガイド」と題して、ゲーム本体の種類や最初のオンライン対戦など、導入部分に焦点を当てて解説する。なお解説はSteam版を中心に行うが、ゲーム本体に関してはPlayStation 4版でも参照できるよう注釈を入れる。
これがなくては始まらない、Steamアカウント作成
PC版『Dead by Daylight』は、Steamというゲーム配信プラットフォーム上で販売されている。ゲームの購入やプレイにはSteamクライアントのインストールとアカウント登録が必要だ。Steamクライアントのダウンロード・インストールはこちら、アカウント登録はこちらから行うことができる。
『DbD』は結構重い、購入前に動作環境は必ずチェック
『Dead by Daylight』は、発売から時間が経っているゲームとしては要求スペックが高い。購入前に動作環境は必ずチェックしよう。『Dead by Daylight』のストアページの“システム要件”で確認できる。ゲーム外で動作しているソフト、あるいはゲーム内の出来事やマップにより一時的に負荷が増大することがあるので、可能であれば“推奨”条件を満たしておきたい。
自分のPCスペックを調べる方法は沢山あるが、ここでは手っ取り早く自分のPCが特定のゲームをプレイできるか確認できるサービスを紹介する。なお、こちらのサービスは安全であることを、実際の利用およびウィルス対策ソフトなどのスキャンで確認しているが、あくまで利用は自己責任であるので留意してほしい。
『Can You RUN It』は自分のPCが特定のゲームの最低・推奨環境を満たしているか確認できる無料のサービスだ。『Dead by Daylight』の調査ページにアクセスし、“Can You Run It”をクリックしよう。システム診断用の“Detection.exe”がダウンロードされるので実行すると、診断が始まる。
少し待つと結果が表示される。“Minimum”は最低環境、“Recommended”は推奨環境を示し、緑色のチェックがついていればその要件を満たしているということになる。
もし最低環境を満たしていなかった場合、残念ながら『Dead by Daylight』をPCで正常にプレイできる可能性は低い。PlayStation 4版の購入を検討しよう。必須環境を満たしているものの推奨環境を満たしていない場合、ゲーム開始後忘れずにグラフィック設定を“低”にしておくべきだろう。
必要に応じたゲーム本体を選んでお得に買い物
無事に動作環境の確認ができたらゲーム本体の購入だ。2019年2月現在、『Dead by Daylight』ゲーム本体には5種類ある。それぞれの特徴を紹介するので、自分にあったものを考えてみよう。
① とにかく安く始めたい…『Dead by Daylight』
ストア最上部の『Dead by Daylight』はゲーム本体のみが収録されている。とりあえず始めてみたいという人にオススメだ。
② ゲーム設定から興味を持った……『Dead by Daylight Deluxe Edition』
こちらはゲーム本体に加え、サウンドトラック、デジタルアートブック、そして別ゲームである『PAYDAY 2』で使用できるマスク2種が同梱されている。
サウンドトラックはゲーム内のBGMやゲーム未収録のトラックが31曲収録されており、デジタルアートブックはキャラクターやマップなどの設定画が収録された82ページの資料だ。二次創作等で世界観に興味を持った人はぜひ抑えておきたい。
③ 映画『ハロウィン』が好き…『Dead by Daylight: Halloween Edition』
このエディションにはゲーム本体と、映画『ハロウィン』とのコラボである殺人鬼シェイプ(マイケル・マイヤーズ)および生存者ローリー・ストロードが収録されている。シェイプはセンセーショナルな外見と能力により最も人気があるキャラクターの1人であり、ローリーは非常に強力なパークを持つことから育成している人が多い。この2人から『Dead by Daylight』に興味を持ったという声もよく聞かれるほどだ。もし『The Halloween Chapter』DLCを後から購入しようと考えているのであれば、最初からこのエディションを購入すれば合計額から20%の割引が適用されるので、検討してみよう。
④ 映画『ソウ』が好き…『Dead by Daylight: The Saw® + Jigsaw Big Bundle』
このエディションにはゲーム本体と映画『ソウ』とのコラボである殺人鬼ピッグ(ジグソウの1人アマンダ・ヤング)および生存者デイビッド・タップ刑事が収録されている。ピッグは自らの気配を隠して奇襲するダッシュ攻撃と、解除しなければ一定時間で即死してしまう逆トラバサミという原作に準じた2つの能力を使いこなす。タップ刑事は第一線級のパークは持たないものの、原作ファンは要チェックのキャラクターだ。こちらも『Halloween Edition』と同様に20%の割引が適用されるので、後から買う予定であればこちらを購入するとお得だ。
⑤ 映画『ソウ』が好き…だが、実は観たことがない…『Dead by Daylight: The Saw® Big Bundle』
このバンドルは④に加え、映画『ソウ』第一作目をSteam上で視聴できるエディションだ。原作と一緒に観たいという人にオススメ。しかし第二作目以降はSteam上で視聴できないため、シリーズを視聴したいという人は他のプラットフォームでレンタルや購入した方がお得になるケースもあるかもしれない。
エディションを決めたら、後はSteamのストアページからカートに入れて購入し、インストールするだけだ。
PlayStation 4版のエディションは基本的に2種類
一方PlayStation 4版は、海外輸入盤を除けばダウンロード版・パッケージ版の2種類だ。ダウンロード版はゲーム本体といくつかのDLCが同梱されている。パッケージ版は、ダウンロード版から更に多くのDLCが同梱されている。選択肢が少ない分、初期投資の大小で選ぶことができる。またダウンロード版はクレジットカードの利用が必須であるため、クレジットカードを持っていない場合はパッケージ版のみ購入可能であることを覚えておこう。ただパッケージ版の場合は家電量販店等で定価より安く入手できるかもしれないため、迷っている時は近くのショップの価格をチェックしてみるのも悪くない。
まずチュートリアルから始めよう
無事にインストールが終わったらゲームを起動しよう。利用規約とデイリーリチュアルが表示されるため両方とも“OK”を押すとメイン画面が出る。最初に行うべきは、左側“ヘルプ&チュートリアル”にあるチュートリアルだ。ゲームの基本的な部分をCPU相手に体験することができるので、ぜひ抑えておきたい。生存者・殺人鬼両方とも必ず行おう。
チュートリアルの下にあるゲームマニュアルにも重要な情報が書いてあるが、こちらは全て文章であり量が多いため、最初に読もうとすると難解かもしれない。全てに目を通すのはゲームに少し慣れてきてからでいいだろう。
最初のオンライン対戦は生存者がオススメ
チュートリアルを完了したら、早速オンライン対戦にトライしてみよう。『Dead by Daylight』は生存者4人対殺人鬼1人の合計5人でプレイするため、最初は仲間がいる生存者側でプレイしてみよう。
初心者にオススメのキャラクターは“クローデット・モレル”だ。クローデットは初期から使用できる固有パークが非常に優秀であり、身体が小さめで暗い色の服が多いため、殺人鬼に見つかるリスクを抑えられる。
『Dead by Daylight』はやり込み始めると覚えることが非常に多いゲームだが、初心者が絶対に抑えておきたいポイントを3つに絞った。参考にしてほしい。
1. とにかく発電機を修理しよう
生存者の第一目的は、発電機を修理してゲートを開け、脱出することだ。生放送や動画では、殺人鬼の攻撃を華麗に避けながら長時間逃げ続けるものが人気を集めがちだが、初心者がそうそうできるようなことではない。ゲームに慣れるまではマップ内の発電機を探し、修理することに専念しよう。
2. 生存者にとっての勝利は“自分が”生き残り脱出すること
このゲームでは殺人鬼は生存者より足が速い。つまり、殺人鬼に見つかったら遅かれ早かれいずれ追いつかれ捕まってしまう。生き残るために最も重要なのは見つからないことだ。殺人鬼の心臓の音が聞こえてきたら近くに来ているということなので、その場から離れて身を隠そう。また、仲間が傷つきフックに吊られてしまうことがあるだろう。救出に行きたい気持ちがあるかもしれないが、自分の命が最優先であるべきことを忘れないほうがいいだろう。特にフックに吊られた生存者を餌にし、救出に来た仲間を攻撃するのは殺人鬼の基本戦術のひとつだ。救出するに越したことは無いが、無理はせず自分が生還するのに集中しよう。
3. 死ぬときは死ぬ、現実は非情である
このゲームは、個人レベルでは些細なことで一気に展開が悪化することが多い。たとえば仲間に怪我を治療してもらっているとき仲間がスキルチェックを失敗して殺人鬼に気づかれてしまう、殺人鬼に追われている仲間が自分のところに逃げ込んできてターゲットが自分に移ってしまう、終盤まで全く見つからなかったにも関わらず最後の最後で見つかり、仲間に見捨てられるなどだ。自己責任、不可抗力、時の運……色々な要素が絡み合って予測不能な展開になるのが『Dead by Daylight』の醍醐味なので、死んでしまったからといって気にしすぎることはない。次は生還できることを祈りつつ次のゲームに進もう。
次は殺人鬼をプレイしてみよう
生存者を数回プレイしたら、殺人鬼にも挑戦してみよう。生存者とは全く違うゲーム性を楽しむことができるだろう。最初に殺人鬼をプレイするときのオススメはトラッパーだ。特殊能力はトラバサミを置くという分かりやすいもので、移動速度も速い部類に入る。強力で便利な固有パークも最初から使えるので、入門としては最適だ。
殺人鬼側も初心者が抑えておきたいポイントを3点挙げる。参考にしてほしい。
1. 発電機のピストンに注目
生存者をプレイして分かったと思うが、発電機は修理が進行するとピストンが激しく動き始める。殺人鬼側からすると、修理していた生存者が近くに潜んでいるかもしれないということだ。近くの物陰などを重点的に探してみよう。
2. 膠着状態では強気に攻めて追い詰めよう
少し慣れた生存者を相手にすると、パレットを中心に同じところをグルグル回り続ける戦法を取ってくる人を目にするだろう。この膠着状態に陥ると、スタンを恐れてパレットを警戒すると追いつくまでに非常に時間がかかってしまう。パレットを恐れずに攻撃し、積極的に膠着状態を解消しよう。そしてそのパレットを壊してしまえば、他の生存者がそこに逃げ込んだときに同じ手を使えなくなる。
3. 全員殺せないのは当たり前
『Dead by Daylight』は、殺人鬼側は平均して約2名を殺せるようなバランス調整が行われている。始めたばかりの初心者が4人殺すというのはなかなか難しい。他の対戦ゲームと同じように、最初から理想を高く持ち過ぎないほうがいいだろう。例え誰1人殺すことができなくても、生存者を見つける・特殊能力を使う・パレットを破壊するなどの行動は評価され、BPに変換されてマッチ終了後に受け取ることができる。
最後に、初心者向け生存者・殺人鬼と育成のコツを紹介
『Dead by Daylight』は、2019年2月現在生存者15名(PS4版は14名)、殺人鬼14名のキャラクターが登場している。これらのキャラクターにゲームをプレイすることで得られるBPを使用して育成するわけだが、いくつかコツがある。何人かおすすめのキャラクターを紹介した後、それらのコツを紹介しよう。
生存者オススメのキャラクター
1. クローデット・モレル
初回プレイ時もオススメしたクローデットは、身体がそれほど大きくなくかつ目立たない、また前述の「セルフケア」を始め、固有パークが強力であることから根強い人気を誇る。最初に使い始めるキャラとしてうってつけだ。
2. ドワイト・フェアフィールド
次点でオススメしたいのがドワイトだ。固有パークでは仲間の位置を把握しやすくなる「絆」と、協力して発電機を修理すると獲得BPが増加する「有能の証明」は相性抜群。仲間と協力する、フレンドと一緒に遊ぶことが多いのであればぜひ押さえておきたい。
殺人鬼オススメのキャラクター
1. カニバル(DLC「Leatherface™」収録)
いきなり有料DLCのキャラクターを初心者にオススメするのは抵抗があるが、これにはれっきとした理由がある。カニバルの固有パーク「バーベキュー&チリ」はフックに吊った直後に遠距離の他生存者の位置を見ることができるパークだが、加えて「生存者を初めてフックに吊ると、最終結果のBPに15%/人加算される」という効果がある。BPはキャラクター育成に必要不可欠であり、これをLv 1の初期状態から増加させられるのは非常に大きい。カニバル自身の性能も決して悪くないので、もしこのゲームにハマりそうな予感がしたら買って損はないキャラクターだ。
2. レイス
レイスはマッチ開始時透明化しており、生存者を見つけてから実体化して攻撃する殺人鬼だ。透明であるという特性上接近を生存者に察知されづらいため、先手を取りやすい。足も早い部類に入るため、『Dead by Daylight』の醍醐味である「生存者を追って捕まえる」という点を楽しみやすいだろう。固有パークの「闇より出でし者」は視野を広げるため、生存者を見つけやすく、また見失いづらくするのに一役買う。
育成のコツ:パークを取るのを忘れずに、稼ぎ頭を育てよう
本ゲームのキャラクター育成は、「ブラッドウェブ」と呼ばれるシステムで行う。マッチ中に獲得したBPを使い1つずつコマを進めていくものだ。ブラッドウェブにはパーク(ひし形)・オファリング(六角形)・アドオン(四角)、そしてアイテム(四角、生存者のみ)が出現するが、この中で唯一パークだけが消耗品ではなく、得たものはそのキャラクターでずっと使える。最優先で取りに行こう。育成が進むと黒い「エンティティ」が現れ、ブラッドウェブを侵食し始めるため、回り道をしている余裕はない。
また、約30名のキャラクターを平均的に育てていくのは育成効率が悪い。生存者・殺人鬼各1~2キャラを稼ぎ頭と定め、重点的に育成しよう。Lv 50に達したら、そのキャラで稼いだBPを他のキャラに振り分けると素早く追いつくことができるだろう。
いかがだっただろうか。サービス開始から時間が経過しているゲームは初心者が入りづらいという通例があるが、本記事が少しでも参考になれば幸いだ。