Steamの「Linuxユーザー」が急増、“初の5%超え”で存在感示す。躍進の裏にちらつく“OS乗り換え”の可能性
オペレーティングシステム(OS)の項目では、Linuxの割合が1か月で急増し、全体の5%を超えたことが明らかとなった。

ゲーム販売プラットフォームSteamを運営するValveは4月2日、「Steamハードウェア&ソフトウェア 調査: March 2026」を公開した。この中で、オペレーティングシステム(OS)の項目では、Linuxの割合が1か月で急増し、全体の5%を超えたことが明らかとなった。
Valveは「Steamハードウェア&ソフトウェア 調査」として、Steamユーザーが使用するゲーム環境に関するデータを毎月集計する取り組みをおこなっている。調査への参加は任意かつ匿名となっており、同意したユーザーを対象にデータが集計されている。

今回の3月期の調査では、Linuxの割合が前月比で3.10%増加し、5.33%を記録。これまでの最高値であった2025年12月期の3.58%を大きく超え、ついに初となる5%の大台に到達したことが明らかとなった。
ちなみに対象プラットフォームをLinuxのみに絞り込むことで、より詳細な内訳を確認することが可能。ただし、今月の調査では詳細不明の64bit OSに分類されたデータが多く、どの項目が増加したかまでは確認することができない。そうしたデータや「その他」を除くと、SteamOSが24.48%とLinuxユーザーの大部分を占めていることがわかる。次いでLinux Mintが確認できる範囲で計9%程度、Arch Linuxが8.78%となっている。なお近年の調査ではSteamOS以外のLinux系OSの割合が増加し、SteamOSの利用者割合についてはむしろ減少しているという傾向も伝えられてきており、Linuxの台頭に貢献したディストリビューションが何なのかも気になるところだ(関連記事)。

ところで、Windowsは全体の92.33%と依然として大部分のシェアを有している一方で、先月比では-4.28%と大幅な減少が確認できる。Linuxユーザーがいきなり増加した原因については、2月に春節で急増し、3月に激減する中国ユーザーの影響が考えられる。実際に3月期調査では简体字ユーザーの激減とともにシステムメモリ32GB構成のユーザーが減少(関連記事)。中国のWindows/Macユーザーが減少したことで、相対的にLinuxユーザーの割合が増加した、という可能性だ。
とはいえ、今年3月期Linuxユーザーの割合は春節前となる2025年12月期、および2026年1月期と比べても増加している。先述したとおりこの要因はSteam Deckユーザーの増加とは別にあるとみられ、PCユーザーの“OSの乗り換え”が数値として表れている可能性はあるだろう。昨今Windowsでは、今年1月に配信された累積更新プログラム「KB5074109」を巡る騒動などを筆頭に、ユーザー間で品質面の不信感も高まっている。このアップデートでは、ゲームプレイ中のパフォーマンス低下などの不具合が報告され、OSの更新を控えるよう推奨される風潮も生まれていた(関連記事)。

そうした反発を受けてか、Microsoftは今年3月、フィードバックに基づいたWindowsの今後の改善計画を発表し、Windows Insider Program向けの具体的な調整項目を発表していた(関連記事)。“Windows離れ”が起こっている可能性も垣間見える今回の調査。SteamユーザーのOSのシェアの推移は、今後の調査でも注目されそうだ。
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