『PEAK』開発元、「アプデが少なすぎ」との一部批判に「アプデは“権利”でなく“ボーナス”」だと反論。というか結構アプデしてる
『PEAK』のデベロッパーであるLandfallが、「アップデートが少なすぎる」としたX上の一部意見に反論。アップデートは“権利”ではなく“ボーナス”であるとの見解を示した。

『PEAK』のデベロッパーであるLandfallが、X上で本作のアップデートが少ないとの不満を表明したプレイヤーに対し、「アップデートは権利ではなくボーナス」であると反論し、話題となっている。あわせて『PEAK』にはさまざまなアップデートを実施したとアピールしたほか、同作以外にも取り組んでいる旨を改めて明らかにしている。
『PEAK』は2025年6月17日にPC(Steam)で発売された協力登山ゲームだ。リリースから9日で200万本の売上本数を達成し爆発的な人気を博した(関連記事)。Steamの同時接続プレイヤー数は最大で17万人以上を記録し、発売からおよそ10ヵ月が経過した現在も安定して2~3万人の同時接続数を保っている(SteamDB)。開発はLandfallと『Another Crab’s Treasure』を手がけたAggro Crabの2つのインディースタジオの協業によっておこなわれている。なお本作は開発の主要部分が1ヵ月の間に作り上げたというスピーディーな開発プロセスも特徴で、主要開発者もわずか7人と小規模なチームで手がけられている。

本作には継続的にアップデートがおこなわれており、リリースから1年足らずの間に、バイオーム追加などの3回の大型アップデートを含む、多数のアップデートを実施している。3月31日にはキャンプファイアでのオートセーブ機能や、ルールを細かく調整できるカスタムプレイが実装(関連記事)。4月1日にも、エイプリルフールにあわせ、手を伸ばし仲間を引き上げるアクションを“蹴る”アクションに置き換える特別仕様が実装。プレイヤーからの好感触を受け、オプション機能として常設することを示唆(関連記事)。現在はカスタムプレイのオプションのひとつとして利用可能だ。
こうしてたびたびアップデートが実施された本作ながら、ユーザーの中にはアップデート頻度が少なすぎると感じるプレイヤーもいるようだ。あるユーザーはX上で『PEAK』の開発サイクルについて怠惰だ(lazy dev cycle)と非難。もっと多くのことができたはずだと主張(元投稿は現在削除済)。これに対し、LandfallはPEAKに向けすでにたくさんのアップデートを実施したと反論。「LandfallもAggro Crabもライブサービス(長期運営型)スタジオではない。アップデートは権利ではなくボーナスだ」として、アップデートについて十分な頻度で配信しているとの考えを示した。
このLandfallの投稿について、より多くの、あるいはより大規模なアップデートを望む声が一部で見られたものの、Landfallは引き続き反論。たとえば新機能や新バイオームを求めるユーザーに対しては、すでにそうした内容を追加しているとしつつ、「少なくともあとひとつ(we have at least one more)」追加予定であると返答。一方で、ユーザーからの同情的な声も多く寄せられている。7.99ドル(国内価格税込880円)という安価なタイトルに、継続的にコンテンツを追加するアップデートが来ることそのものが幸運なことだとして、感謝を伝えるユーザーも見られる。

ちなみにLandfallのここ数年の動向としては、2025年4月1日発売の『Haste』、2024年4月2日発売の『Content Warning』、2023年3月31日に無料配信された『Landfall Archives』など、例年4月1日前後を「Landfall Day」として新作のリリースをおこなってきた。しかし今年のLandfall Dayに新作のリリースはなく、先述の『PEAK』向けのアップデートのほか、『Haste』および『Content Warning』のコンソール版リリースに留まっている。そうした背景もあり、「スタジオに動きがない」と感じたユーザーから、アップデート頻度についての不満が寄せられたのかもしれない。
こうした状況について、Landfallは『PEAK』や『Haste』、『TABS: Pocket Edition』のリリースのほか、『ROUNDS』の移植版などで「昨年はこれまでで最も忙しい年」だったと投稿。新しいものを開発しようとしたがうまくいかなかったこと、また毎年新しいゲームを開発することが小規模チームにとって大きなプレッシャーだったと吐露している。とはいえ、新しいプロジェクトは引き続き開発中であり、無理のないペースで進めていくとも伝えている。
LandfallはLinkedInのプロフィールによれば2~10人規模、同社公式サイトによると現在は少なくとも12人のメンバーが在籍していることが確認できるが、いずれにせよ極めて小規模のスタジオであることが推察される。小規模スタジオにとって、新作の開発やコンソールへの移植といった業務と並行してヒット作品の長期運営を続けることが困難なのは想像に難くなく、体力のある大規模スタジオのスタンダードと同じレベルを求めることは難しいだろう。
現代においては、低価格のゲームや基本無料ゲームであっても、長期的なアップデートが実施されることは珍しくなくなっている。今回の『PEAK』については、そんな半ば「当たり前」ともなったコンテンツアップデートが一部から求められた一方で、あくまでもおまけ的な“ボーナス”としてのアップデートであると断言された格好だ。ちなみに開発元のAggro Crab は「一つのゲームに永遠に取り組むスタジオでありたくない」と過去に発言したことで注目を集めていた(PC Gamer)。Landfallからも、一つのタイトルに固執しすぎない開発/運営方針が明らかにされたかたちだ。
『PEAK』は、PC(Steam)向けに配信中だ。
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