PS Vita『NINJA GAIDEN Σ2 PLUS』、発売から13年越しに“トロコン達成者”現る。「実質不可能」とされていた、頼りないCPUとの超高速アクション

発売から約13年にわたって達成者のいなかったトロフィーを獲得し、トロコンを初めて成し遂げたプレイヤーが現れた。

2013年2月にPlayStation Vita(以下、PS Vita)向けに発売された『NINJA GAIDEN Σ2 PLUS』。発売から約13年にわたって達成者のいなかったトロフィー(実績)を獲得し、いわゆる“トロコン”を初めて成し遂げたプレイヤーが現れたとして話題となっている。

『NINJA GAIDEN Σ2 PLUS』は『NINJA GAIDEN』シリーズ2作目のPS3向けアップグレード移植版『NINJA GAIDEN Σ2』のPS Vita版だ。主人公リュウ・ハヤブサに加えて、紅葉、レイチェル、あやねの4人のプレイアブルキャラクターが、ハイスピードかつ多彩な忍者アクションを繰り広げる。新要素としては、初心者向け難易度「ヒーローモード」が追加されたほか、タッチ操作での射撃に対応。制限時間内にマップを走破する「NINJA RACE」モードも搭載されている。

そんな本作で、ついに全てのトロフィーを取得することで獲得可能なプラチナトロフィー「免許皆伝」を取得するプレイヤーが現れた。非公式データベースPSN Profilesでは、3月28日に日本人プレイヤーのTqvry氏が獲得していることが確認できる。達成者は本稿執筆時点で3人と表示されているものの、Tqvry氏の名前のみがリストアップされており、同氏は同サイト内で確認できる限り、正規の手段でプラチナトロフィーを獲得した最初のプレイヤーであるようだ。

なぜ発売から13年にわたって正規の手段での達成者がいなかったのか。トロコン達成を妨げていたのは、「全てのTURBO任務を踏破した」というトロフィーだ。これは、協力用モード「TAG MISSION」にて、ゲームスピードが高速化する「TURBO」モードで全制覇することで取得可能なものだ。

前提として、オンライン協力プレイに対応していたPS3版『NINJA GAIDEN Σ2』の「TEAM MISSION」に代わり、『NINJA GAIDEN Σ2 PLUS』ではシングルプレイのみの「TAG MISSION」が実装されている。TAG MISSIONにてプレイヤーは、操作するキャラクターを切り替えながら、CPUが操作するキャラクターとともに戦うことになる。

ただし、本作ではフレームレートが安定せず、シーンによっては処理落ちする不具合も存在。不安定な動作の中、思い通りに動いてくれないCPUとともに高速バトルを乗り切らなくてはならないわけだ。本作のトロフィーについて記したさまざまなサイトで「実質トロコン不可」との記述が見られることからもわかるように、プレイヤーの間では長年達成が不可能に近いと見なされてきた。

そんな中、Tqvry氏がPSN Profilesのフォーラムにて、配信アーカイブとともにプラチナトロフィー獲得を報告。同氏は今年2月に「全てのNORMAL任務を踏破した」のトロフィーを獲得しており、同フォーラムでは「近い将来プラチナトロフィーを見せられるかもしれない」と、トロコン達成に意欲を燃やしていた人物だ。投稿やライブ配信のアーカイブには、本稿執筆時点でそれぞれ100件を超えるコメントが寄せられている。同じくプラチナトロフィー獲得に挑戦し続けていたというMasterNinjaRyu_氏もTqvry氏を褒めたたえているようだ。

アーカイブではすぐさま力尽きるNPCとともに戦うTqvry氏のプレイが収められている。高速で猛攻を仕掛けてくる敵を凌ぎつつ、隙を見てNPCを蘇生させ、大立ち回りを繰り広げている様子も確認できる。同アーカイブでは幾度となく挑戦が繰り返されており、残されたアーカイブのみでも約10時間にわたっている。トロコンにおけるただならぬ難易度もうかがえる。

ちなみに、Tqvry氏がクリアしたプレイでは、地面に敵が埋まるグリッチを活用している。NORMAL任務の制覇の際にも同様のグリッチが発生しており、同氏のプレイ技術もさることながら、このグリッチの存在もクリアへの足がかりとなったといえるだろう。コミュニティでは長年不可能と考えられていたトロコンを達成したTqvry氏に加えて、グリッチの発見に寄与した先人たちへの称賛も飛び交っている様子だ。

Image Credit: Tqvry on YouTube

PS Vitaは2019年3月に生産および出荷が終了していることもあり、本作のプレイヤーは減少の一途を辿っていたとみられる。本作のトロコン達成者が一生現れないままであった可能性もあった中で、今回無事に偉業が成し遂げられたといえるだろう。発売から年月の経ったゲームをひたむきにやりこみ続けるゲーマーたちの姿勢に、心からの敬意を示したい。

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Shion Kaneko
Shion Kaneko

夢中になりやすいのはオープンワールドゲーム。主に雪山に生息しています。

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