Metaが『Horizon Worlds』VR版のサービスを終了へ。“ザッカーバーグ氏の自撮り”でお馴染みメタバース、モバイル版に一本化
Metaは3月18日、同社が運営するVRメタバース『Horizon Worlds』について、VRデバイス向けの提供を6月15日をもって終了すると発表した。

Metaは3月18日、同社が運営するVRメタバース『Horizon Worlds』について、VRデバイス向けの提供を6月15日をもって終了すると発表した。以降はモバイル版を通じてのみアクセス可能となる。
『Horizon Worlds』は、Metaが提供するメタバースサービスだ。ユーザーは自らのアバターを作り、バーチャル空間を通して他のユーザーとさまざまな交流を楽しめる。独自ワールドの作成・公開も可能で、加えて自らが作成したバーチャルアイテムをワールド内で販売することもできる。クリエイターが実在通貨を用いた経済活動を行える点も大きな特徴とされていた。

本作は2021年12月からにアメリカ・カナダでサービスを開始、その後はサービス地域が拡大されていった。なおサービス開始当初にMetaのCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏がFacebookに投稿したゲーム内の「自撮り画像」が、味気ないグラフィックの背景と生気を感じさせないザッカーバーグ氏のアバターが相まってネットミームのように扱われる珍事もあった(関連記事)。

そうした『Horizon Worlds』についてMeta社は3月18日、同社公式フォーラムを通じて今後の方針を報告。Questを通じたVR版『Horizon Worlds』の配信を終了する方針が示された。
Meta社の発表によれば、2026年3月31日をもってQuestのストアから『Horizon Worlds』が削除される。またそれにあわせて「Horizon Central」、「Events Arena」、「Kaiju」、「Bobber Bay」の各ワールドがVRでは利用できなくなる。その他のワールドは引き続き利用可能ではあるものの、2026年6月15日に『Horizon Worlds』アプリ自体がQuestから削除され、同日をもってVRでの利用が全面的に終了する見込み。
以降はAndroidやiOS向けに配信されている『Meta Horizon』モバイルアプリを通じて、モバイル向けに最適化されたワールドに限りアクセス可能となる。
また物理空間キャプチャ機能の「Meta Horizon Hyperscape Capture (Beta)」についても、2026年3月24日をもってハイパースケープキャプチャの閲覧機能が『Horizon Worlds』から分離される予定だ。以降はQuestアプリライブラリからアクセス可能な「Hyperscape Capture (ベータ版)」アプリおよび関連の「Preview」アプリ内から、既存キャプチャを引き続き閲覧可能。新規のハイパースケープキャプチャ自体は今後も作成できるものの、キャプチャの共有や招待といった機能についてはサポートされなくなる。

なおMetaは今年2月にすでに『Horizon Worlds』についてモバイル向けに注力する方針を明かしており、ほどなくしてVR向けデバイスでのサービス終了が告知された格好だ。Metaは近年、VR事業だけでなくウェアラブルデバイス開発にもリソースを注いでいるとされ、今年1月には傘下のVRゲームスタジオ3社を同時に閉鎖したことも報じられている(関連記事)。本作はマーク・ザッカーバーグ氏が掲げるメタバース構想の中核プロジェクトとして打ち出されたタイトルであっただけに、今回のVR版の配信停止告知は同社の方針の変化を象徴する出来事として受け止められそうだ。
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