『アサシン クリード』シリーズの「協力マルチプレイタイトル」がひっそり開発中止になったとの報道。ただし作った“遺産”は無駄にしない

Ubisoft Annecyが手がけていた「AC League」の開発が中止されたことが報じられた。本作は『アサシン クリード』シリーズのマルチプレイタイトルとして開発されていた作品とのこと。

Ubisoft Annecyが手がけた「AC League」の開発が中止されたことが報じられている。同作はもともと『アサシン クリード シャドウズ』のDLCとして開発が進められたタイトルだったという。海外メディアOrigamiが伝えている。

『アサシン クリード シャドウズ』(以下、シャドウズ)は、『アサシン クリード』シリーズの最新作。舞台となるのは、安土桃山時代の日本だ。戦乱の時代にて伊賀出身の忍かつアサシンである奈緒江と、アフリカ出身の一騎当千の兵である弥助が、互いに相通ずる使命を見出し戦いに身を投じることになる。両主人公には、それぞれに固有のスキルや装備、成長要素が用意。また、密偵のネットワークを築いたり、拠点となる隠れ家を築いたりといった要素も存在する。

『アサシン クリード シャドウズ』

本作については、発売前に複数回にわたって延期。その際、もともとシーズンパス制でリリースされる予定だったものの、発売前の投資家向けの説明にて廃止すると発表されていた(関連記事)。「AC League」はそんなシーズンパス/DLCの締めくくりにあたるストーリーとして計画されていたようだ。

[AD]

一方で今回Origamiが複数人のUbisoftスタッフの証言として伝えるところによると、Ubisoft Annecyでは、開発に時間がかかりすぎることを懸念し、『シャドウズ』のDLCに間に合わせてリリースすることを疑問視。そのため「AC League」については、『シャドウズ』のワールドを一部流用しつつ、小規模で独立したゲームタイトルとして開発する計画が立ち上がったという。チーム規模は最大85人にも及び、2026年5月には招待制のアルファプレイも予定されていたとのこと。

しかしUbisoftは今年1月21日、同社の大規模な方針転換を発表。あわせて『プリンス オブ ペルシャ 時間の砂 リメイク』をはじめとした6作品、そしてモバイル向け作品を含んだ未発表タイトル4作品を開発中止すると明かした(関連記事)。「AC League」もこの開発中止タイトルのラインナップに含まれていたようだ。

『アサシン クリード シャドウズ』

とはいえOrigamiが複数情報筋として伝えるところでは、『アサシン クリード』シリーズについて、これまでUbisoft Annecyが「AC League」開発で培った“遺産”を活かす意向であるとのことだ。

現在Ubisoftでは、テンセントの出資でVantage Studiosが設立された。同社は『アサシン クリード』『ファークライ』『レインボーシックス』の3シリーズの開発に特化したスタジオとされている。そのVantage Studiosに、Ubisoft Annecyの開発者が10名規模で選抜され、Ubisoftのゲームエンジン「Anvil Engine」に向け、マルチプレイ技術を移植することになったのだという。

Ubisoftについては、経営方針の転換として、昨年より1000人を超える大規模な人員削減やスタジオ閉鎖、タイトルの開発中止などが報じられてきた。その中では、ひっそりと手がけられてきた『アサシン クリード』シリーズのマルチプレイタイトルもその煽りを受けていたようだ。とはいえ開発資産はある程度流用されるとのことで、今後Vantage Studiosからマルチプレイに対応、あるいはマルチプレイがメインのゲームプレイとなる『アサシン クリード』シリーズが打ち出されるのかもしれない。今後の動向は注目されるところだ。

この記事にはアフィリエイトリンクが含まれる場合があります。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

記事本文: 1768