『第五人格』開発元の海賊オープンワールド 『シー・オブ・レムナンツ』の「海賊」への異様なこだわり。NPCごとに“屋台で頼むメシ”まで違うリアル海賊都市など、スタジオ説明会で見えた執念

NetEase Games傘下のJoker Studioが手がける、海洋オープンワールドRPG『シー・オブ・レムナンツ』。ゲーム内は日本語表記に対応しており、PC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S/iOS/Android向けに2026年内のリリースを予定している。

本作は、海賊の世界を題材としたシングルプレイのオープンワールドRPGだ。主人公は記憶を失った船乗りの人形として、人形たちが集う島「オートピア」に流れ着く。そしてオートピアやその周辺の島の人々との交流を経て海賊団を作り上げ、記憶を求める旅に身を投じることになる。記憶を求める旅のなかで主人公が下す決断は、オートピアの結末に影響を与えることもある。また、主人公と行動をともにする少女「ロージー」に隠された秘密など、ストーリーを通してさまざまな謎も明らかになっていく。

今回弊誌は、そんな『シー・オブ・レムナンツ』のメディア向け開発拠点訪問ツアーに参加する機会に恵まれた。中国・浙江省杭州市にあるNetEase, Inc.本社にて行われた本ツアーでは本作の試遊ができたほか、オフィス内のツアー、開発陣による本作のコンセプト説明会、開発陣へのインタビューも行われた。本記事ではそのなかから、オフィス内のツアーとコンセプト説明会をお届けする。普段なかなか見られないNetEase, Inc.本社内部の様子や、本作の開発陣が目指す世界観について、興味のある方はぜひお読みいただきたい。

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なお、本作の試遊の感想についてはこちらの記事をご覧いただきたい。インタビューについては後日公開予定だ。

広大な敷地を誇るNetEaseの「キャンパス」

その広大な敷地と開放感のある建築、そして充実した社内設備から「キャンパス」とも称されるNetEase, Inc.本社オフィス。その敷地内では、NetEaseに関わるIPの看板や立体物なども設置されていた。

Joker Studioの代表作『IdentityV 第五人格』の巨大フィギュア

キャンパス内には、従業員用のトレーニングジムや食堂も完備されている。また今回のツアーでは予約の都合で残念ながら見学できなかったものの、モーションキャプチャースタジオも存在するそうだ。中国を代表する企業の1つだけあり敷地も広く、一通りキャンパスを見学するだけでもそれなりの時間がかかった。

キャンパス内の見学ツアー後、説明会が行われるゲストルームへ到着。ゲストルームはメディアツアー向けの展示物で装飾されており、立体で表現された『シー・オブ・レムナンツ』の世界観を味わうことができた。

「海賊の美学」が徹底されたゲームデザイン

いよいよ始まった説明会では、本作が目指すコンセプトについてのプレゼンが実施された。印象的だったのは、海賊の生き方や美学を表す言葉として、繰り返し「自由・奔放・享楽」という単語が使われていたことだ。本作における海賊は犯罪者や無法者の集まりといったマイナスのイメージをもって描かれることはなく、「物事を深刻に捉えすぎずに、とにかく楽しく生きていこう」という哲学をもった集団として表現されているという。ゲームプレイにもその美学は反映されており、宝を集め、酒を飲み交わし、気に入らないやつとはとことん戦う気ままな海賊として冒険することができる。

そんな海賊の美学を象徴する色として使われているのが、本作のテーマカラーであるローズレッドだ。タイトルロゴにも使用されているほか、海賊の活動エリアでは至るところで見ることができる。海や島、荒野といった大自然のなかで特に鮮やかに映えるローズレッドは、世界の反抗者である海賊たちにふさわしい色に感じられた。

また、本作はキャラクターデザインやシナリオにも注力しており、さまざまな勢力が海の覇権を争って対立する。それぞれの勢力はその強烈な見た目に負けず劣らずの個性をもっており、なかにはほかとは異なる独自の行動原理で行動する勢力もいるようだ。

人形ではない敵モンスターたちのデザインも個性豊か。イノシシやゴリラなどの一般的な動物をモチーフとする敵モンスターから人魚の姿をしたものまでバリエーションに富んだ敵が登場し、特に海に生息するモンスターは異形の外見を備えたものも存在するようだ。また、モンスターを含めたすべてのキャラクターが木製の人形のスタイルで表現されていることも、本作の特徴となっている。

本作のメイン拠点となる海賊都市「オートピア」には多くのNPCが生活しており、彼らひとりひとりに個性が存在する。時間帯に応じて活動場所を変えたり、屋台で注文する食事の好みが異なったりといった違いが見られるのだ。また現在開発中の要素として、個別の攻略ルートと複数の異なるエンディングを持ったNPCも何人か準備されている。これらの攻略対象は、ゲームリリース後もアップデートによる追加を予定しているとのことだ。

今回のツアーを通して感じられたのは、開発陣は「海賊の美学」が描かれた世界を本気で作ろうとしているということだった。キャラクターデザインや色彩などの美術面へのこだわりも、「海賊の美学」あふれる世界をきちんと表現したいという思いからくるものなのだろう。ゲームデザイン全体を通して一貫して描かれる美学に、ピンときた方は、ぜひ本作を手にとってみてほしい。

シー・オブ・レムナンツ』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S/iOS/Android向けに2026年リリース予定だ。なお、PC(Steam)向けのクローズドテストも2月5日より開催予定。本ツアーで試遊したものと同じビルドでプレイすることが可能となっている。

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Daijiro Akiyama
Daijiro Akiyama

ゲームをすることと、ゲームの話をしたり聞いたりすることが同じぐらい大好きです。

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