“Nintendo Switch 2とPS5とXbox Series X|S全部入りゲーム機”が作られて話題に。魔改造「Ningtendo PSBOX 5」爆誕

あるYouTuberがNintendo Switch 2、PS5、Xbox Series X|Sを無理やりひとまとめにしたゲーム機を作成し、話題となっている。

現在のゲーム業界における主要なコンソールとしては、Nintendo Switch 2(以下、Switch 2)、PS5、Xbox Series X|Sが挙げられるだろう。そのすべてを“ひとつのコンソール”として無理やりまとめたゲーム機を作成したYouTuberが現れた。Nintendo Lifeなどが報じたことで、今回改めて話題となっている。

今回「全部入りゲーム機」を作成したのはYouTuberの小宁子XNZ(Xiao Ningzi)氏。同氏はゲーム機の開封レビューや各種ガジェットの紹介のほか、3Dプリンターを用いてさまざまな物を作成する動画などを投稿している。

Xiao氏は任天堂、ソニー(SIE)、マイクロソフトの3社について、「歴史を通じ互いに競い合ってきた」と表現。かつて「ゲーム機戦争」とまで呼ばれた、XboxシリーズやPlayStationシリーズなどの各コンソールの展開により、消費者が特定のコンソールのみでしかプレイできないタイトルも多いと述べた。Xiao氏はこれをビジネス上の決定だと理解を示しつつも、一消費者としては切り替えなどで不便だと感じたため、今回の「全部入りゲーム機」の作成を決意したとのことだ。

[AD]

しかし単純に3つのコンソールをまとめ上げるだけではケースなどがかさばり、かつ余計な部品で重くなってしまうとして、専用のケースの作成を実施。Xiao氏の目論見としては、1つの冷却装置と1つの電源を1つのケース内で共有することで省スペース化を図る、というものだ。この“三世帯同居”を実現するための参考として、Xiao氏はMac Pro (Late 2013)を選んだ。

円筒型の見た目が特徴的なMac Pro (Late 2013)は、上から見下ろすと中央に三角柱型のヒートシンクが存在。マザーボードはその側面に貼り付けられるかたちで配置されており、円筒の底面に取り付けられたファンによって下から上に排気、排熱するという構造だ。このマザーボード部分をそれぞれのコンソールに換えれば、Xiao Ningzi氏の想定する「全部入りゲーム機」が出来上がる計画のようだ。

Mac Pro (Late 2013)
Image Credit: Uadro on Wikimedia Commons

Xiao氏はまず、3Dプリンターを使ってヒートシンクの型を出力。出来上がった型を基に、コンピュータ制御でパーツを削り出すCNC加工をおこなおうとしたが、大きく、複雑な構造だったために約4700元(約11万円)の費用が掛かるとの見積りが届いたようだ。とりあえず作成し試行錯誤を繰り返す想定をしていたXiao氏は、なんとヒートシンクの“自作”に挑むことにしたという。

ここで用いたのがロストワックス鋳造だ。この鋳造方法は、まず型を蝋で作成し、その周囲を石膏などの耐火素材で固める。硬化後、熱を加えて蝋を溶かした穴に溶かした金属を流し込むことで、型通りに金属製品が完成するというものだ。Xiao氏は融点が200℃程度のPLA(ポリ乳酸)に着目。3Dプリンターのフィラメントとして用いられるPLAを使うことで、型を3Dプリンターで印刷しつつ、低温で溶け始めるため、ロストワックス鋳造の蝋の役割を果たすことができるわけだ。

Image Credit: 小宁子XNZ on YouTube

そうして“ロストPLA鋳造”を始めたXiao氏。初めはアルミニウムが型に流れ込む途中で固まってしまったり、ヒートシンクの設計の都合で石膏の壁が薄くなりすぎ、ひびが入ってしまったりしたようだ。しかし型は3Dプリンターですぐさま印刷可能。石膏とアルミニウムの温度を調整することで、自作ヒートシンクを見事に作り上げた。出来上がったヒートシンクは1つの側面部分に空気が入り込み、クレーターのような凹みができている。ただしXiao氏によればSwitch 2は取り外しできる構造にする都合、ヒートシンクによる冷却は不要と判断し、製作を続行することにしたようだ。

その後は各コンソールの基板を銅製のプレートを挟んでヒートシンクに取り付け。ヒートシンクの下に冷却ファンを設置することで、内部の構造が完成する。試運転として、PS5版『エルデンリング』を30分ほどプレイしても、ヒートシンク内部は約60℃に留まっていた。排熱の問題はクリアしたといえるだろう。電源についてはPS5/Xbox Series Sがスリープに対応しており、スリープ中にはほとんど電力を消費しないこと、そしてどちらも12Vの電源ユニットを用いることから、直接並列で接続。Switch 2については、先述の通り携帯機モードにも対応するため、3DプリンターでトースターのようにSwitch 2を着脱可能な専用ドッグを作成した。

Image Credit: 小宁子XNZ on YouTube

三位一体の「Ningtendo PSBOX 5」を作り上げたXiao氏。さっそく起動テストとして『ゴースト・オブ・ヨウテイ』『Starfield』『ドンキーコング バナンザ』をそれぞれプレイ。三角柱型の「Ningtendo PSBOX 5」の天面には切り替えスイッチがついている。スイッチを押し込むことで別途取り付けたArduinoボードにより、起動中のコンソールがスリープしつつ別コンソールに代わるというシステムになっているようだ。LEDライトもあしらわれており、Switch 2では赤、PS5では青、Xbox Series Sは緑と起動中のコンソールにあわせた色に変化する。

これまでにはさまざまなゲーム機が登場し、その収納場所にも苦心しているユーザーは多いだろう。たとえばゲームクリエイターの桜井政博氏は、「桜井政博のゲーム作るには」にて、かさばる複数のゲーム機を「オーダーメイド棚」にしまうという工夫を見せていた。一方で今回のXiao氏は「Ningtendo PSBOX 5」として無理やりひとまとめの“コンソール機”を自作してしまうという、ある種の力業で解決したかたちだ。

この記事にはアフィリエイトリンクが含まれる場合があります。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

記事本文: 1741