大注目サンドボックスRPG『Hytale』開発者、予約だけで「2年分の開発資金」を得たと大喜び。開発中止からの復活作、爆発的人気でひとまず資金確保に成功

Simon Collins-Laflamme氏は『Hytale』について、予約購入の売上のみで、今後2年間分の開発資金の確保に成功したと発表した。

Simon Collins-Laflamme氏は自身が開発する『Hytale』について、予約購入の売上だけで今後2年間分の開発資金を確保したことをXで報告した。『Hytale』はPC向けに1月14日0時に早期アクセスが配信予定。

『Hytale』は自動生成された広大なフィールドで生活や冒険を楽しむサンドボックス型RPG。マルチプレイ対戦やミニゲームも多数用意され、ほかにもゲーム内スクリプト作成など多彩な遊び方ができることが特徴とされている。

本作のデベロッパーであるHypixel Studiosは、『マインクラフト』の人気サーバーHypixelの運営チームが母体となっている。2018年に開発が発表されると、本作のトレイラーは瞬く間に注目を集め(関連記事)、本作に大きな期待が寄せられた。2020年には『VALORANT』などで知られるRiot Gamesからの資本提携が成立し、Hypixel Studiosは同社の子会社となった(関連記事)。しかし、開発が大規模化したことによって、2021年にリリース予定とされていた開発スケジュールは大幅に遅延。そして2025年についに公式に開発中止が告知された(関連記事)。

この事態をうけ、Hypixelサーバーを運営するHypixel社の共同創設者兼CEO、Simon氏は、同作を救済することを宣言。同氏はRiot Gamesから権利を買い戻すと、ゲームの発表当時の方針で開発を再開し、2026年1月13日に早期アクセスを配信することを発表した(関連記事)。

開発中止の報道からわずか半年で早期アクセス配信されるというドラマチックな経緯を辿った『Hytale』。そんな『Hytale』について、Simon氏は自身のXにて2026年1月12日、今回の予約購入の売上によって今後2年間の開発資金を得たことを報告した。「Hytaleは救われた(Hytale is saved.)」と綴り、ファンに感謝を伝えた。

また、Simon氏は10年間『Hytale』の開発に専念することを改めて表明し、同作の未来は非常に盤石なものだと語った。本作については、Riot Gamesから権利を買い戻すにあたって、Simon氏は共同出資した個人資金から予算をまかなっている。そのため開発チームはパブリッシャーや投資家から完全に独立しており、今後10年間は『Hytale』に取り組むと、公式ニュースで強調していた。今回改めてその覚悟を表明したかたちともいえる。

ちなみにSimon氏はファンに向けたゲームの一刻も早い公開を第一に掲げているが、一方でゲームのクオリティについては課題が山積みであることも伝えている。本作の早期アクセスがSteamで配信されないことについても、早期アクセス期間中の「未完成状態」ともいえる本作に対して、スタジオの経緯などを知らないSteamユーザーから、レビューで不評が投じられることを想定。そうした評判に振り回されるよりは、コミュニティと協力してゲームを作り上げたいという意図を明かしていた(関連記事)。

度重なった開発延期にくわえ、Riot Gamesという大資本からも離脱し、ファンの間でも『Hytale』の将来を不安視する声は多かった。2年間分の開発資金を得たという今回の報告は、そんなファンを安堵させるものとなったはずだ。

なお、上記のポストに続けてSimon氏が語ったところでは、現在の開発チームの人数は50人強となっているようだ。LinkedInの情報によれば、本稿執筆時点でHypixelには高々50人のスタッフが在籍しているとのことで、スタジオが『Hytale』に“全力投球”している可能性もうかがえる。いずれにせよ、今回のSimon氏の報告からは、まだリリース前にもかかわらず本作が非常に高い人気を誇っていることが明らかになったかたちで、今後の動向も引き続き注目される。

『Hytale』は2026年1月14日0時の早期アクセスにむけて、公式サイトで予約購入ができる。PC(Windows/Linux/macOS)向けに、19.99ドル(約3200円)のStandard版、34.99ドル(約5600円)のSupporter版、69.99ドル(約1万1000円)のCursebreaker版の3つのエディションで発売されている。上位版には各種コスメティクスアイテムなどが提供されている。なお、エディションは購入後にも差額を支払うことで上位版にアップグレードできるそうだ。

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Kousetsu Taguchi
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