『崩壊:スターレイル』のリーク者に「約260万円」の損害賠償判決。“こっそりリーク”しても、逃さぬ包囲網

『崩壊:スターレイル』にて昨年、未発表の情報をリークした者に対して提起されていた訴訟において、日本円にして約260万円の支払いを命じる欠席判決が下された。

崩壊:スターレイル』にて昨年、未発表の情報をリークした者に対して提起されていた訴訟において、日本円にして約260万円の支払いを命じる欠席判決が下された。被告はDiscordサーバーにて未発表の映像などをライブ配信していたとされ、原告のCOGNOSPHEREはそのスクリーンショットなどを証拠として提出していた。

『崩壊:スターレイル』は、基本プレイ無料のスペースファンタジーRPGだ。『原神』の開発元として知られるmiHoYoが手がけ、子会社であるCOGNOSPHEREのブランド「HoYoverse」よりグローバル展開されている。本作の舞台となるのは、災厄をもたらす星核や星神などが存在する宇宙。星穹列車のナナシビトとして、星々を巡る旅が繰り広げられる。2023年のリリース以来、アップデートによってさまざまな新要素が追加されてきた。

COGNOSPHEREは昨年6月、カリフォルニア州中央地区連邦地方裁判所に向け、情報リーク者を相手取り著作権侵害に基づく損害賠償請求を申し立てていた(関連記事)。被告のAlfredo Lopez氏は!Exciter98というハンドルネームでDiscordにて活動しており、同氏のおこなった“ライブ配信”について、COGNOSPHEREは権利侵害を訴えていた。

COGNOSPHERE側の調査によると、Lopez氏は「LEAKS: Leaks VC」なるDiscordチャンネルにて、現地時間3月18日および19日前後にライブ配信を実施。Discordチャンネルにおけるボイスチャット内のライブ配信といえば、視聴できるのはサーバーに参加しているメンバーのみだ。そしてこのなかで同氏は、『崩壊:スターレイル』の当時未公開だった映像を配信していたという。具体的には、昨年4月のVer.3.2にて実装された新キャラ「キャストリス」の未公開情報も含まれていたとのこと。COGNOSPHERE側は、故意の著作権侵害に基づく損害賠償請求における法定最大額である15万ドル(約2400万円・以下それぞれ現在のレート)、および弁護士費用6600ドル(約100万円)を求めていた。

一方で今回、同訴訟の判決が昨年12月29日に下されていたことが明らかとなった。海外メディアGame Fileの報道をもとに、GamesRadar+も本件を報じている。報道によると判決ではLopez氏に対し、著作権侵害に基づく損害賠償として1万5000ドル(約240万円)、および弁護士費用を合算した1万6500ドル(約260万円)の支払いが命じられることとなった。つまり、COGNOSPHERE側が当初求めていた損害賠償額の約10分の1にとどまる判決が下されたかたち。

なお本訴訟においてはLopez氏は一切応答しなかったため、COGNOSPHERE側が欠席判決(default judgment)を求めた結果として、上述の判決が下されることになった。Lopez氏は訴訟が提起された後も、Discordチャンネル内で「大丈夫、気にしてないよ」「(証拠として)スクリーンショット3枚くらいしか押さえられていない」と発言。「笑っちゃうよ、自分が有名になるとは思わなかった」とも述べており、リーク行為を訴えられた点を意に介していなかったようである。なおそうした発言はCOGNOSPHERE側も確認していたようで、新たな証拠として裁判所に提出されていたという。

つまり、Lopez氏にとってかなり不利な状況であったものの、判決で同氏が支払いを命じられた損害賠償額がCOGNOSPHERE側が求めていた金額よりもかなり少なかった点で注目を集めているようだ。とはいえ、サーバーの参加メンバーのみが視聴可能でアーカイブ機能などもないDiscord上でのライブ配信にさえ監視の目が行き届いており、証拠が確保されたうえで提訴され数百万円規模の損害賠償判決が下ったという点は注目されるところかもしれない。

『原神』を含めHoYoverse作品ではアップデート情報のリークもしばしば見られ、問題視されてきた。過去にはmiHoYoから、200人以上のリーク者に対して追及をおこない、中には55万元(約1200万円)もの損害賠償支払いが命じられたケースもあることが報告されていた。

このほかHoYoverse作品に限らず、たとえば『ポケットモンスター ソード・シールド』において未発売の攻略本の画像をリークした2名が、それぞれ15万ドルを支払うことで和解に至ったというケースもある(GameSpot)。ゲームの情報のリークに関しては各社が厳しい対処をおこなっていることは、リーク者が多額の支払い責任を負う事例が後を絶たないことからもうかがえるだろう。

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Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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