コンソール版も発売した穴掘りゲーム、過去一酔った。『ダンジャングル』はライトな『Dead Cells』みあり。『Staffer Retro』の推理ゲームとしての期待。今週のゲーミング

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。522回目です。

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。522回目です。年末ソワソワ。

こういうのでいい

今週は『ダンジャングル』をプレイ。猿がジャングルのダンジョンで戦うローグライクアクションゲームです。猿が主人公とは言っても、そこは世界観やキャラクター性のみに関わる部分で、ゲームプレイにおいては剣や盾を使うし呪文攻撃も放つ、基本的にはオーソドックスなもの。でも、いつでもウホウホ、ウキーと吠えられます。猿なので。

本作は、一部では“『Dead Cells』のライト版”とも評されている模様。ローグライクアクションとしての基本をおさえつつ、システムは分かりやすくまとめられ、また1ステージが比較的短くテンポよく楽しめるといった印象です。一方で、道中で獲得できるレリックにより追加攻撃が発動したり、武器に特殊な属性を付与したりなどでき、強化を重ねた結果の爽快感の高さが特徴的。猿であることを除き特別尖っているわけではないけれど、総合的なクオリティが高く、Steamで「圧倒的に好評」を得ているのも納得です。
by. Taijiro Yamanaka


前作超えに期待

今週は、『Staffer Retro: 超能力推理クエスト』の体験版を遊んでいました。本作は、超能力の宿った物体「ステップ」や、超能力をもつステッパーなどが存在する世界を舞台とした、推理ADVです。主人公のヴェリータ・レトロは、あるきっかけから多額の債務を背負った14歳の少女。債務をなんとかしようとするうちに、超能力の絡んだ事件に関わることに。調査を進めて、真相へと迫っていきます。超常現象を引き起こす物質「マナ」の過去を辿るのだとか。大傑作だった前作『Staffer Case:超能力推理アドベンチャー』のシリーズ新作となっています。

期待や予想をいい意味で裏切ってくれる瞬間が好きです。前作『Staffer Case:超能力推理アドベンチャー』は、個人的にはスロースタートだったものの、後半の事件は凄まじく、高い期待を力強くなぎ倒していった1本でした。今回はそんな前作に続く作品の体験版が公開されたわけです。あくまで1章かつ体験版ではあるのですが、体験版後半には新しいシステムも登場し、違和感が真相に結実。良かったところを受け継いでおり、前作を超えるシナリオに期待できそうな内容になっていました。
by. Keiichi Yokoyama


迷い無き覚悟に喝采を

『タンブルウィードデスティニー – 荒野を転がるあの子の宿命』をプレイしました。一目惚れしてリリース直後に買っておいたにも関わらず、ほんの少し転がったきりになっていたのです。そのままずっと引っかかっていたのですが、ふとしたことから転がることになりました。どんなゲームかと言えば、タンブルウィード、つまり西部劇とかでたまに転がっている謎のあの草のようなものになって、ひたすら転がり続けるゲームです。転がれば転がるほどTP(タンブルポイント)が溜まっていき、アップグレードによってどんどん転がりやすくなるインクリメンタルな要素を持ちます。

が、このゲームの真価は転がっているうちに見つかる“ある物体”にあります。謎の存在の陰謀や、壮大な物語に巻き込まれていくのです、草が。最大16人のマルチプレイも可能で、ボリュームもほどよく、絶妙にゆるい空気もあって楽しめました。ネタとしてフレンドとプレイしていたのに、転がることを通じていつの間にか一体感が生まれている。そんな素敵な作品でした。
by. Naoto Morooka


ゲロゲロ

コンソール版もリリースされた『A Game About Digging A Hole』をプレイ。安価でアイデアも面白いんですが……死ぬほど酔います。酔いゲームオブザイヤーかも。

『A Game About Digging A Hole』は、庭に埋まった金脈を発掘するゲーム。やることは穴掘り。掘ってる最中に得たアイテムを持ち帰って能力を強化したり、そうしたアイテムのインベントリを管理したり、帰るためのエネルギーをチェックしたり、あるいは落差によるダメージを受けないように調整したり。帰りやすいルートを意識して穴を掘ったり、ライトをつけて道をわかりやすくするなど、多少タクティカル性もあり。クリアまではわりとすぐですし、シンプルながら面白いゲームに仕上がっています。が、このゲーム、信じられないぐらい酔いました。自分は。

おそらく視点移動が激しいからでしょうね。深部にいけば帰り際は上の方を向いてグリグリ視点動かして飛んだり、あるいは掘る際に足元をきょろきょろしたり。視点をめちゃくちゃ動かすのもあってか、自分のゲーム史上一番酔って、ゲロゲロでした。普段あんまり酔わないんですけどね。酔うこともないので酔った時の振る舞いもわからず、そのまま寝て半日が過ぎました。3D酔い、こんな恐ろしかったのか。
by. Ayuo Kawase

AUTOMATON JP
AUTOMATON JP
記事本文: 1114

この記事にはアフィリエイトリンクが含まれる場合があります。