待望のスタイリッシュリズムゲーム『UNBEATABLE』ついに発売でさっそく盛況スタート。音楽が違法の世界で、勢い抜群ノリノリパンク活劇

PlaystackおよびD-CELL GAMESは12月10日、リズムアクションゲーム『UNBEATABLE』を配信開始した。

PlaystackおよびD-CELL GAMESは12月10日、リズムアクションゲーム『UNBEATABLE』を配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)/PS5で、Xbox Series X|S版も近日発売予定。日本語表示は今後のアップデートで対応予定だ。本作はリリース直後から、多くのプレイヤーの好評を集めている。

『UNBEATABLE』は、音楽が違法とされた世界を舞台に、主人公とバンド仲間たちの奮闘を描くリズムアドベンチャーだ。主人公の女の子ビートは、自らがボーカルを務めるバンドのメンバーと共に、なぜこの世界の人々が音楽を取り上げられたのかを探るが、彼女たちは警察や謎の敵に狙われることになる。ビートが暮らす街を探索しつつ、住民や仲間との会話を通じて世界の背景に触れていくアドベンチャーパートと、ライブ演奏や逃走劇として展開されるリズムパートを往復する構成。プレイヤーは街中で依頼をこなし、情報を集めながら、音楽が禁止された理由へと少しずつ迫っていく。

リズムゲームパートでは、上下2ラインに迫るノーツへ対応し、2ボタンで入力するシンプルな操作体系が採用されている。ノーツは左右から流れてくるほか、ホールドや同時押し、ヒット後にラインを移動するものなど複数のバリエーションがある。警官や“モンスター”がノーツとして登場することもあり、ストーリー展開とゲームプレイが視覚的に連動している点が特徴だ。アート面では、手描き調アニメスタイルのキャラクターと3D背景を組み合わせた表現が用いられており、駅や高架下など、スタイリッシュで多様なステージでのぶっ飛ばしリズムアクションが展開される。

アドベンチャーパートでは、ビートの日常を中心に、街の探索や住民との会話、サイドクエストなどが展開。バンド活動の準備や仲間との関係性が描かれる。バッティングセンターでのミニゲームなど、時にはQTEを用いた『リズム天国』チックなパートも挟まれるようだ。そのほか、ストーリーモードとは別に楽曲演奏に特化したアーケードモードも搭載されている。

本作は2018年に正式発表され、その後2021年にKickstarterで実施されたクラウドファンディングでは、初期目標金額の5倍近くとなる約27万ドル(約4200万円・現在のレート)を集めることに成功。大きな注目を集めた一方で、先月7日に予定していた発売の直前には進行不能バグが発見され、延期を余儀なくされた(関連記事)。トラブルを乗り越えて、ついに発売の日を迎えたかたちだ。

そんな本作はリリース直後から多くの好評を集めている。本稿執筆時点のSteamユーザーレビューは147件中で、そのうち95%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。レビュー数が増えれば「圧倒的に好評」の可能性もある、高評価となっている。本作は発表当時から話題となった、TRIGGER作品を彷彿とさせるアニメ風ビジュアルや、それに呼応するようなパンキッシュな楽曲群が持ち味。レビューでは『Muse Dash』的な比較的シンプルなリズムゲーム部分や、音楽の禁止された世界で反抗するというストーリーも含め、勢いのある一貫した雰囲気が評価されている様子だ。

リズムゲームとしての奥深さやボイスアクトの品質、一部説明不足の部分などに物足りなさを表明する声もあるが、全体としては、ついに自分の手で“違法な”音楽を鳴らせることに興奮を隠せないファンの声で溢れている。Steam同時接続者数も3000人を突破し(SteamDB)、レビューの熱量に違わない人気を獲得している。

リリースを知らせるページには開発者による感謝が綴られているほか、今後の展開として、アップデートによる新たな楽曲や、アーケードモードの新ステージの追加、Steam Deck を対象としたパフォーマンス改善などが予定されている。また本作は現時点では英語のみに対応しているが、日本語を含めたローカライズも随時実装していくとのことだ。有料DLCも開発中としている。

UNBEATABLE』は、PC(Steam)/PS5向けに配信中。Xbox Series X|S向けには1週間以内を目安に近日配信予定だ。日本語表示にも後日対応する予定。現在Steamではリリース記念セールが開催されており、日本時間12月24日までは10%オフの2880円で購入可能だ。

Yusuke Sonta
Yusuke Sonta

『Fallout 3』で海外ゲームに出会いました。自由度高めで世界観にどっぷり浸れるゲームを探して日々ウェイストランドをさまよっています。

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