オンライン対戦メカアクション『Mecha BREAK』公式、方針大幅見直し宣言。ユーザーの声をもとに、「ブレイク版」として新生目指す
Amazing Seasun Gamesは11月12日、『Mecha BREAK』の開発方針について声明を発表した。

デベロッパーのAmazing Seasun Gamesは11月12日、『Mecha BREAK』の開発方針について声明を発表。プレイヤーのフィードバックをもとに、「ブレイク版」として生まれ変わることを宣言している。
『Mecha BREAK』は基本プレイ無料のオンライン対戦ゲームだ。舞台となるのは「EIC(芯石)」というエネルギー資源をめぐって争いが起きている近未来世界。プレイヤーはメカブレイクと呼ばれる機体に乗り込み、戦いに挑む。

ゲームモードは大きく3種類が用意されている。「エース序列戦」は3対3のチームデスマッチとなっており、先に規定撃破数に到達したチームの勝利となるモード。「境界戦場」は6対6のオブジェクト系モードで、さまざまな戦術目標を達成しながら敵チームとスコアを競う。そして3つ目の「ストームレイド」はいわゆる脱出型のPvPvEモードだ。ソロあるいは3人チームで広大なマップに向かい、戦利品を集めて無事に脱出することを目指す。
本作は今年7月にリリースされ、Steamでは初日に約13万人の同時接続プレイヤー数を記録する盛況を見せた。一方で、Steamのユーザーレビューではこれまでにおよそ2万6000件のレビューを集め、そのうち好評が59%に留まる「賛否両論」ステータスとなっている。機体のデザインや爽快感のある戦闘システムが一定の評価を得つつも、UIやマッチングに対する指摘が散見される。またそうしたフィードバックを受けての改善がなかなかおこなわれないことにも不評が寄せられている状況だ。
今回シーズン2の開幕に先駆けて、Amazing Seasun GamesのCEO兼エグゼクティブプロデューサーを務めるKris Kwok氏が声明を発表した。Kwok氏によれば、ユーザーの期待を受けて開発を進めるなかでは、自由度や戦略性の高さとメカバトルの本来持つ純粋な熱さの間で開発当初から揺れ動いていたという。そして現在『Mecha BREAK』は分岐点に立っているとして、作品の今後の方向性についてユーザーに問いかけている。Kwok氏は一例として、「圧倒的な戦力を誇る機体を駆り、世界各地の都市を守りながら、押し寄せる敵機の群れに立ち向かう」ゲームや「仲間と共に数々の危険地帯へ突入し、さまざまなチャレンジを乗り越えていく」ゲームなどのかたちを提示。開発チーム内で検討しているといういくつかの方向性が挙げられた。
現在ゲーム内では「理想のメカゲーム」というタイトルのアンケートが公開されているといい、プレイヤーに回答を呼びかけている。公式サイト等からも参加可能で、アンケートは4週間にわたって実施される予定。ここで寄せられたフィードバックをもとに、新たな開発方針を検討する予定とのこと。またシーズンごとに区切りを設けながらの改善も段階的に進めていきたいとしている。シーズン2以降にも、同様のアンケートのほか、「テストパイロット」としてプレイヤーを招待しておこなう「最終整備テスト」などが実施されるようだ。

なお今年末ごろを目途として、開発の方向性が明確になった段階で2026年のアップデート計画を発表する予定であるとのこと。そして、次の周年記念を目途に「ブレイク版」なるバージョンを完成させたいと宣言した。ちなみに本作は現在PCとXbox Series X|S向けにリリースされているが、PS5などの他プラットフォームへの展開も目指しているそうだ。最新情報については『Mecha BREAK』の公式Discordサーバーに参加して確認してほしいとのこと。
ユーザー評価に苦しむ中で、今回本作が大規模なてこ入れを画策していることが明らかとなった。なおシーズン2についてはすでに開発が完了済みで、11月21日に予定通りアップデートを実施するとのこと。「虚空の残響」をテーマに、新たな機体、カスタム機、シーズン武装外観などが登場予定。シーズン展開を継続しつつ、今後どのようにユーザーのフィードバックを作品に反映させていくのかは注目される。
『Mecha BREAK』はPC(Steam/Microsoft Store)/Xbox Series X|S向けに、基本プレイ無料で配信中だ。




