鳩エージェントの超常現象回収ゲーム『Pigeon Simulator』11月11日配信へ。街で“やりたい放題”の鳩シム、紆余曲折を経てついにリリース決定
tinyBuildは11月4日、鳩アクションゲーム『Pigeon Simulator』を11月11日に配信すると発表した。

パブリッシャーのtinyBuildは11月4日、鳩アクションゲーム『Pigeon Simulator』を11月11日に配信すると発表した。対応プラットフォームはPC(Microsoft Store)/Xbox Series X|S。Xbox/PC Game Pass向けにも提供される。
本作は、鳩になって超常現象を無力化させる任務をこなす作品だ。ソロプレイおよび最大4人でのオンライン協力プレイに対応する。

『Pigeon Simulator』の舞台となる街New Squawk Cityでは、謎の超常現象が発生・拡大しており、人々を混乱に陥れている。そこで政府は、極秘の超常現象調査・制圧部隊(Paranormal Examination & Kontainment)のエージェントを派遣。プレイヤーはその一員である鳩となり、街の安全を確保すべく極秘任務に臨む。
街にはさまざまな超常現象が存在し、鳩であるプレイヤーは空を飛ぶなどして探索しながらそれらを調査。そして発見した超常現象を無力化させ、研究のために回収することが仕事となる。公開されたトレイラーでは、室内で竜巻が発生していたり、紫色に光る物質が散乱していたりといった場面が確認できる。またスクリーンショットでは、巨大な異形生物や足の生えたテレビなども見られ、それらを回収することになるのだろう。


鳩には政府支給の対超常現象装備が用意され、任務においてはそれを駆使することになるという。トレイラーでは、黄色いロープのようなものを使ってオブジェクトを運ぶシーンが見られる。街の一角には超常現象の回収スポットが存在し、そこに無力化した超常現象を集めるのだ。看板やピザの箱、あるいは一見普通そうな通行人なども回収されており、存在する超常現象の幅はかなり広そうである。
回収した超常現象は、定期的にコンテナに詰めて研究所へ運び出し、同時に報酬としてお金を獲得できる模様。稼いだお金で、新たな対超常現象装備を購入できるという。ある場面では、鳩が何らかの装置を背負っていたり、身体から炎を出していたりしており、それらも装備のひとつかもしれない。なお、トレイラーの冒頭では糞を飛ばして通行人を倒しているが、これは鳩の基本能力のようだ。
ちなみに本作は、元々は『Surgeon Simulator』などで知られるBossa Studios(現Bossa Games)所属の開発者Kevin Suckert氏が個人で開発していた作品だった(関連記事)。その後、Bossa Studiosの新作として正式に開発がスタートするも、2022年に『Surgeon Simulator』や『I Am Bread』などと共にその権利がtinyBuildに売却。そして『Guts and Glory』を手がけたHakJakが開発を引き継ぐことになったが、同スタジオは2023年末に閉鎖してしまう。
その後本作の続報は途絶え、ファンの間では開発中止になったとの受け止めが広まったが、今回突然配信日が発表された格好だ。ストアページの表記を見るに、『Hello Engineer』や『DUCKSIDE』を手がけたtinyBuildの子会社tinyBuild Rigaのもとで開発が続けられていたようだ。当初は、鳩のイタズラによって街を大混乱に陥れるゲームだったが、紆余曲折を経る中で、超常現象やその回収といった要素が導入されていった模様である。
『Pigeon Simulator』は、PC(Microsoft Store)/Xbox Series X|S向けに11月11日配信予定だ。Xbox/PC Game Pass向けにも提供される。




