基本プレイ無料超自由オープンワールドMMO『逆水寒』で、釣り人になってみた。長い時間かけて釣り針を垂らし、魚を釣り上げて、そして食う

本作では、釣りを楽しむこともできる。釣り竿で一匹づつ魚を釣れるのはもちろん、釣りレベルが上がると本作ならではの変わった釣り方をして、一網打尽にとらえることもできるのだ。

NetEase Gamesは『逆水寒(Sword Of Justice)』を11月7日に配信予定だ。対応プラットフォームはPC/iOS/Androidで、現在事前登録を受付中。

逆水寒(Sword Of Justice)』(以下、逆水寒)はオープンワールドMMORPGだ。舞台となるのは12世紀初期、北宋時代の中国。武侠小説の人気作家・温瑞安の作品群を原作としており、プレイヤーは壮大な歴史上の中国を冒険することになる。

さまざまなコンテンツが用意されている本作では、釣りを楽しむこともできる。釣り竿で一匹づつ魚を釣れるのはもちろん、釣りレベルが上がると本作ならではの変わった釣り方をして、一網打尽にとらえることもできるのだ。

釣りは水辺の魚が密集している特定のエリアでおこなうことが可能。釣りレベルが低いうちは、シンプル釣り竿で一匹ずつ釣っていくことになる。魚にはレアリティがあるようで、草魚やハクレンといったレア度が低い魚はよく釣れる。魚は種類によっては食用にでき、料理の素材に活用することができる。

村の近くの水辺でひたすら釣りを繰り返すが、同じ魚ばかりが釣れている。図鑑を見ると、鯉や闘魚、フグといった魚も生息しているようなのだが、これらの魚はレア度が高いようで、なかなか釣ることができない。フクなどは食用にはならないようだが、売ってお金にできるという。また図鑑に登録するコレクション要素もあるため、レア魚も一度は釣り上げたいところである。

釣りの説明をよく読むと、魚によって釣りやすい環境があるという。たとえば鯉は雨の日に釣れやすくなるようだ。また高級な餌を使うことで、レアな魚を釣りやすくなるという。餌を買ったり釣る場所や日時を変えたりと、試行錯誤しながら釣りを繰り返していく。

そうして釣りを続けていると、ミニゲームが発生。魚が逃げないように、釣り竿を左右に振る必要があると表示された。これまではクリック一つで釣り上げられていたため、突然のミニゲームに戸惑う筆者。しかし大物の予感にテンションが上がる。しばらく魚と格闘した後、レア魚である闘魚を釣り上げることができた。どうやらレアな魚がかかったときのみ、ミニゲームが発生する仕組みになっているらしい。

最初のレア魚を手にしたことで自信がつき、さらなるレア魚探しに勤しんでいく。いろいろと釣り上げているうちに釣りレベルが上がり、いろいろと新しい漁法が可能に。まず釣り竿ではなく、釣り道具として漁網が使えるようになった。

さっそく網での漁を試してみると、一度に四匹の魚を採ることができた。普通の釣りより断然効率がよい。こうなると網での漁を続けたくなるが、網漁だと餌を使えないためか、レア度の低い魚が中心にとれる気がする。食用素材としてたくさんの魚を集めるのか、レア魚をコレクションするのか、目的に応じて釣り方を変えていく必要があるようだ。

また釣り道具を使わず、戦闘スキルを使うことでも魚を手に入れられるという。試しに氷属性の技「寒氷の一撃」を漁場に使ってみると、凍結した魚が大量に打ち上げられ、手づかみで捕まえられる状況に。また水面に雷の技を撃ち込むと、たくさんの魚が気絶して浮き上がってきた。本作ならではの武術家流魚捕りといった趣きでとても楽しい。しかしわずかに指名手配レベルが上がってしまった。どうやらこの世界では、武術家が魚を乱獲するのは禁じられている様子。

上がった懸賞度はわずかで、時間経過とともに下がっている。数回やる程度なら大きな問題はなさそうだ。しかし説明によると、場合によっては官兵に取り調べられることもあるという。スキルで一気に魚を捕るのは爽快ではあるのだが、やりすぎない方がよいのかもしれない。

いずれにしても、手元に大量の魚が集まっている。素材がたくさんあるため、今度は料理をすることに。本作ではさまざまな食材を組み合わせて、料理アイテムを作ることが可能。今回は釣った魚にお店で買った調味料を組み合わせて火を通すことで、回復アイテムである草魚のスープを作ることができた。

また本作の料理は火を通すだけでなく、冷たいまま料理したり、干して料理したりと、いろんな調理法が存在している。料理レベルが上がるとさまざまな調理法やレシピが解禁され、揚げ物や煮物などいろんな料理を作れるようになるのだ。また既存のレシピの料理をそのまま作るほか、食材を手動で組み合わせて未知のレシピを探すことも可能となっている。

店で食材を買えばもちろん肉料理や野菜料理も作れるが、手持ちに魚がいっぱいあるため、いろんな魚料理を探求したくなってくる。食材の組み合わせや調理法を変えつつ試しているうちに、いろいろなレシピが解禁。たとえば火を通さない調理法で、魚と調味料を組み合わせることで、鯉の膾を作ることに成功。さらに魚と米と調味料を組み合わせて干すことで、魚の酒粕漬けを製作できた。

出てくる料理の多くは中国の史料に出てくる実在のものになっているようで、作った後にちょっとした解説を読むことも可能。当時の中国にはいろんな料理があったんだなと感心しているうちに、だんだん現実の自分のお腹が減ってくる。

作った料理は先述どおり回復アイテムとして使えるものもあるが、「旅」というコンテンツで使用可能なアイテムとなる。旅はいわゆる放置系コンテンツ。ログアウト中にキャラクターが自動で各地を旅して、報酬を集めてくれるという内容になっている。手ぶらでも旅はできるが、手荷物として料理をもたせると報酬がアップするのだ。

釣り竿でレアな魚を探し、武術で調理用の魚を大量獲得。調理でいろんな料理を作り、旅の持ち物に設定してその日のプレイを終える。そして翌日ログインすると、報酬が手に入っているというわけだ。のんびりと釣りをしながら放置して報酬を集めるのは、さながら歴史スローライフといった趣き。のんびりと自分のペースで遊ぶことができる。

また本作では、定期的に釣りイベントが開催されるという。「魚王」という超レアの魚が、各地の釣り場に時間と数量を限定して登場するのだとか。さらに釣り上げた魚のサイズをオンラインランキングで競うといった要素もあるようだ。先行試遊中の筆者はイベントを体験できていないが、製品版がリリースされたら釣り好きのプレイヤー同士で集まり、釣った魚のレア度や大きさを競ってみたいものだ。

逆水寒(Sword Of Justice)』はPC(Steam)/iOS/Android向けに、11月7日に配信予定だ。ゲーム内は日本語表示に対応する。

Akihiro Sakurai
Akihiro Sakurai

気になったゲームは色々遊びますが、放っておくと延々とストラテジーゲームをやっています。でも一番好きなのはテンポの速い3Dアクションです

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