PS5『ゴースト・オブ・ヨウテイ』にて「まだボス1人しか倒せてない」報告相次ぐ。“30時間以上蛇オンリー”勢も続出、止まらない寄り道
『ゴースト・オブ・ヨウテイ』について、発売から1週間が経ち、「まだボスを一人しか倒せてない」とする報告が相次いでいる。

ソニー・インタラクティブエンタテインメントから発売されている『ゴースト・オブ・ヨウテイ(Ghost of Yōtei)』について、リリースから1週間が経過した。SNS上ではいくつかクリア報告も散見される中、「まだボスを一人しか倒せていない」とゲームプレイの進捗を告白するユーザーが続出している。なお本稿では『ゴースト・オブ・ヨウテイ』本編の内容に触れているためネタバレには留意されたい。
本作は、『ゴースト・オブ・ツシマ』(以下、ツシマ)の流れを汲むオープンワールドアクションゲームだ。『ツシマ』では13世紀後半の対馬が舞台になっていたのに対し、『ヨウテイ』の舞台は1603年、蝦夷地と呼ばれていたころの北海道だ。蝦夷富士とも称される羊蹄山を抱く地での冒険が繰り広げられる。

本作の物語では、「羊蹄六人衆」に家族を殺された主人公の篤が仇を討つため、故郷の蝦夷地に戻る。プロローグではチュートリアルも兼ねて仇の一人「蛇」との戦闘が繰り広げられ、さっそく一人目の六人衆を撃破。その後も蝦夷地を冒険しつつ、残りの「羊蹄六人衆」への復讐に赴く。
本作はオープンワールドアクションゲームであり、大筋のストーリー進行以外は自由に進めることが可能。「蛇」殺害後は「鬼」「狐」「斎藤兄弟」の手がかりを集めることが可能で、次なる標的を選んで進行することになる。
しかしどれだけ本作をプレイしても、まだ次の羊蹄六人衆を倒せていないとするポストがXに投稿され、話題となっている。なかでも多くのプレイヤーから共感を集めているのが、「『ヨウテイ』プレイヤーの92.4%」との言葉とともに、自身のプレイ時間を収めた写真と、「蛇」のみ血の赤線が入った手ぬぐいのスクリーンショットが添付されたポストだ。篤は「羊蹄六人衆」の面々への復讐を果たすごとに、手ぬぐいに刻まれた名前をその血で消していく。投稿主のDoWhatYouDo6氏はどうやら、33時間プレイしても次の相手を撃破できていない様子だ。92.4%のプレイヤーが「蛇」の殺害しかできていないだろう、と自虐も交えつつユーモラスに伝えているわけだ。
ここで、DoWhatYouDo6氏の語る「92.4%」という数字はトロフィー取得率を参照しているものと思われる。チュートリアルで「蛇」を殺害した際に取得できる「打倒 蛇」は、現時点では約97.5%の取得率。一方で「鬼」を殺害した「打倒 鬼」は約24.4%、「狐」の殺害を完了した「打倒 狐」は約13.1%、斎藤兄弟を倒しに向かい、「龍」を殺害する「打倒 龍」に関しては約4.6%の取得率となっている。つまり大多数のプレイヤーが、チュートリアルを終えたものの、次なる羊蹄六人衆の殺害に至っていないとみられる。

本作は広大なオープンワールドのフィールドが持ち味。また「浮世草」や「伝承」といったサイドクエストのほか、「賞金首」などの新要素も追加されている。探索地点についても遠眼鏡で探したり道行く人から噂で訊いたりと、前作『ツシマ』以上にバリエーション豊かな誘導が設けられており、ついつい寄り道したくなる設計といえる。また本作では前作から武器種が増えたため、装具などを入手するために、羊蹄六人衆を置いてまず各地を回るプレイをするユーザーも一定数いると思われる。
こうした各種要素が盛り込まれていることもあってか、プレイ時間を積み重ねてもまだ「蛇」一人の撃破に留まるといったプレイヤーが多いようだ。先述したDoWhatYouDo6氏のポストを引用するかたちで「30時間以上プレイしても撃破したのは蛇だけ」という反応は続出しており、寄り道に勤しむプレイヤーの多さを物語っている。数多の“寄り道”が用意され、それらに誘われてしまう『ゴースト・オブ・ヨウテイ』のゲームプレイの幅広さも示した一幕といえるだろう。
『ゴースト・オブ・ヨウテイ(Ghost of Yōtei)』はPS5向けに販売中だ。