Steam生みの親ゲイブ、『Dota 2』プレイ中に週1で「下手くそ、アンインストールしろ」と煽られてるとこぼす。それでも毎日遊んでる
Gabe Newell氏は『Dota 2』にて、プレイヤーから煽られることもあるという。

Steamの運営元Valveを率いるGabe Newell氏は9月11日、『Dota 2』の世界選手権大会「The International 2025」の会場にてビデオメッセージを公開。同作のコミュニティには自身を煽るプレイヤーもいるものの、情熱を持ったプレイヤーが多い証拠だと語っている。
Gabe氏は、Valveの設立者であり、同社やSteamを象徴する存在としてゲーマーコミュニティにおいて広く知られる人物だ。一部ではアイドル的扱いを受けるほどの人気者で、昨年には“激ヤセ”で注目を浴びたり、『Half-Life』新作に関する“難解なコメント”が話題となったりしていた(関連記事1、関連記事2)。また今年には、Gabe氏が『S.T.A.L.K.E.R. 2』に熱中していたことも伝えられ(関連記事)、一挙一動やその生活が注目されている人物でもある。
『Dota 2』は、Steam運営元であるValveが手がける基本プレイMOBA系ゲームだ。プレイヤーたちは5対5のチームに分かれ、アリーナにて対決。攻め込むルートの選択や仲間との連携など戦術を重ねつつ、敵チーム本陣の破壊を目指していく。同作はSteamにおいて、連日ピーク時で70万人前後の同時接続者数を誇る人気作品でもある(SteamDB)。2013年の正式リリース時から、絶大な人気を保ち続けているタイトルだ。

9月11日から9月14日にかけて、ドイツ・ハンブルクでは『Dota 2』の世界選手権大会「The International 2025」が開催されている。そんなイベントのオープニングセレモニーにて、Gabe氏のビデオメッセージが放送された。
Gabe氏はまず14年前にドイツ・ケルンで開催された最初の「The International」について言及。選手のスキルやコミュニティの熱狂を目の当たりにすることができた素晴らしい大会だったと振り返っている。同氏は当時から『Dota 2』を楽しんでいたとしつつ、この大会のあとには同作を愛するようになったとのこと。そしてゲームだけでなく、コミュニティも愛しているのだと強調した。
ただし、ゲーム内ではチャットで悪口を言ってくるプレイヤーもいるのは確かだという。およそ週に1回の頻度で、「おいnoob(下手くそ)、ゲームをアンインストールして〈自主規制〉しろ」などとほかのプレイヤーから煽られると同氏は報告。しかし、そうした暴言もGabe氏は、彼らの同作への情熱やエネルギーの表れだと捉えているようだ。だからこそ今でも毎日同作を遊んでいるのだとしている。

そして、みんなで声援を送り、祝うためにまたドイツに戻ってきたとして、大会の開催を祝福。初期からの同作のファンだけでなく、途中から加わってくれた人や、初めて観てくれた人にも向けて、「Internationalへようこそ」と締めくくった。
ちなみにGabe氏は2018年時点で、『Dota 2』を1万時間以上遊んでいることを海外メディアPC Gamerの取材で明かしている。運営会社を取り仕切る立場でありながら、プレイヤーとしても本気で取り組んでいるようだ。
今回Gabe氏は、『Dota 2』には素行が悪いプレイヤーも一定数いることを認めつつ、そうした言動は同作に熱中しているからこそのものであるとポジティブに捉えていることを明かした。マナーの面ではあまり褒められるべき部分ではないものの、“熱い”プレイヤーが多いことも、同作が長年大きな人気を保ち続けている理由なのかもしれない。
『Dota 2』はPC(Steam)向けに基本プレイ無料で配信中。