『シャドウバース ワールズビヨンド』第3弾「絶傑の継承者」から、新カード「蒼炎の猛威」独占公開。ただの単体除去か、それとも
本稿では、『シャドウバース ワールズビヨンド』の第3弾カードパック「絶傑の継承者 / Heirs of the Omen」から、「蒼炎の猛威」の情報をお届けする。

Cygamesより配信中の『Shadowverse: Worlds Beyond(シャドウバース ワールズビヨンド)』にて、新カードパック「絶傑の継承者 / Heirs of the Omen」が8月28日(木)に配信予定となっている。今回弊誌ではそんな「絶傑の継承者 / Heirs of the Omen」の収録カードから、ドラゴンクラスの新カード「蒼炎の猛威(そうえんのもうい)」の情報を弊誌限定としていただいた。本稿では、独占情報として詳細をお届けしよう。
ドラゴンクラスの新カード「蒼炎の猛威」は、自分のフォロワーへの1点ダメージ効果をもつ、1コストのランダム3点除去スペルとなっている。カードの効果については次のとおり:
効果:「自分の場のフォロワー1枚を選ぶ。それに1ダメージ。相手の場のフォロワーからランダム1枚に3ダメージ。【覚醒】なら、自分のデッキからドラゴン・フォロワー1枚を引く。」
なおレアリティはゴールド、カードの分類はスペルである。

まずは「蒼炎の猛威」自体の性能を見ていこう。本カードは、基本的にはランダム対象の単体除去カードだ。1コストで使用可能。自分の場のフォロワーに1ダメージを与えつつ、相手の場のフォロワーからランダム1体に3ダメージを与える。自軍フォロワーを選ぶ必要があるため、1ターン目からは使えないものの、序盤から使える除去手段であるのは間違いない。現環境では、2コスト3/3や3コストの体力3のフォロワーも登場しているが、「蒼炎の猛威」ならそうした体力3のフォロワーたちを1枚で処理できるわけだ。
またランダム対象であるため、【潜伏】や【オーラ】を持つフォロワーが除去できる点も大きい。筆者はドラゴンクラスは使っていないため、仮に対戦相手として想定する。そうすると、現環境に存在していた場合、【エンハンス】によって【潜伏】させた「サイレントスナイパー・ワルツ」が1コストで処理されてしまう可能性がでてくる。ドラゴンには高コストの優秀な全体除去が複数存在するが、そこに本カードが加わることで、低コストでの【潜伏】したフォロワーの処理も可能となる。さらに「蒼炎の猛威」には、1コストのカードでありながら【覚醒】状態時にはドラゴン・フォロワー限定でのドロー効果が追加。ゲーム後半には、ドロー効果によって実質デッキを圧縮してくれるわけである。

同じドラゴンの単体除去かつ1コストのスペル「ドラゴニュートクラッシュ」と比較すると、対象がランダムとなり【覚醒】状態時の除去範囲は狭まっているものの、序盤から体力3のフォロワーが1枚で除去可能。ゲーム後半にはドラゴン・フォロワー限定のドロー効果をもつため、デッキの潤滑油として機能するようになっている。カード単体で見た場合には、新しい優秀な1コスト除去スペルといえるだろう。

ここまで長々と説明してきたが、本カードではカード単体の性能よりも、自分の場のフォロワーへのダメージ能力をもっている点に注目したい。というのも、8月21日に放送された情報番組「しゃどばすチャンネルビヨンド 第3弾カードパック情報公開!」では、前作における絶傑やその継承者たちの一部がカードとして公開。そしてドラゴンクラスのカードとして、ダメージを受けて破壊されなかったときに能力を発動する効果をもつ「烈絶の顕現・ガルミーユ」が公開されたからだ。
「絶傑」とは前作『Shadowverse』で2018年9月にリリースされた第10弾カードパック「十禍絶傑」にて初実装された、10人のカード群だ。世界に試練を与える超越存在とされており、ドラゴンクラス向けのカードとしては、「侮蔑の絶傑・ガルミーユ」が登場。実装当時の性能では、自ターン中にダメージを受けると進化。さらに進化後は、ダメージを受ける度にランダムな相手のフォロワー1体と相手リーダーに3点ダメージを与える能力を持っていた。当時としては強力なカードの1枚であり、いわゆる「ガルミーユ原初ドラゴン」には、マイナーデッキで遊んでいたら盤面と顔面をぐちゃぐちゃにされた記憶がある。対戦相手としては、デッキの底に眠っていて欲しいカードの1枚だった。
なお「侮蔑の絶傑・ガルミーユ」は、実装翌月の10月のメンテナンスにて、ほかのカードとあわせて調整が実施。環境上位のデッキが調整されてガルミーユがそのままの場合、「ガルミーユ原初ドラゴン」の1強状態が想定されるとして、進化後の効果にターンごと1回の制限が設けられていた。またガルミーユのカードとしては、第23弾「Omen of Storms / 十禍闘争」にて「烈絶の侮蔑・ガルミーユ」も登場していた。


本作へ新たに登場する「烈絶の顕現・ガルミーユ」は、ダメージを受けて破壊されなかったとき、自分のターンごとに1回、相手の場のフォロワーからランダム1枚に3ダメージを与える。さらに【ファンファーレ】時に獲得するクレストでも、自分のフォロワーがダメージを受けて破壊されなかったときに、カードを獲得する効果が採用されている。「蒼炎の猛威」の持つ、自分の場のフォロワーへ1ダメージを与える効果によって、進化権などを使わずとも「烈絶の顕現・ガルミーユ」の能力を発動させられるわけだ。
ただし「烈絶の顕現・ガルミーユ」は単体でも十分に発動条件を満たせそうなので、「蒼炎の猛威」は必須とまではいかないだろう。一方で、記事執筆時点では、第3弾におけるドラゴンクラス向けのレジェンドは「烈絶の顕現・ガルミーユ」のみが紹介されている。登場の予想されるドラゴンクラス向けの絶傑の後継者のカードは、未知数の状態。もし、後継者のカードが自分の場のフォロワーへのダメージに関連した能力を持っていたら、「蒼炎の猛威」は「烈絶の顕現・ガルミーユ」と共に、デッキのコンセプトに関わるカードの一枚になるかもしれない。
「蒼炎の猛威」が、単なる低コストのドロー付き単体除去スペルになるか、デッキの重要なカードになるかは、発表される新カード次第となるだろう。

『Shadowverse: Worlds Beyond』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/iOS/Android向けに配信中。新カードパック「絶傑の継承者 / Heirs of the Omen」の情報は、各メディアや公式サイトなどで公開中だ。