ゲーム開発のプレイテスト・デバッグ自動化サービス、AIQVE ONEから新登場。AIと専門知識の合わせ技で、PC/コンソール問わずコストぐっと削減
AIQVE ONE株式会社は8月19日、ゲームテスト自動化ソリューションを発表した。AI技術を活用し、多くのゲームジャンルについて、デバッグのコストを削減し、品質向上を実現するとしている。

AIQVE ONE(アイキューブワン)株式会社は8月19日、ゲームテスト自動化ソリューションを発表。AI技術を活用し、さまざまなゲームジャンルにおいて、多くの項目についてのプレイテストを実施し、コスト削減と品質向上が実現できると謳われている。
AIQVE ONEはソフトウェア品質保証、エンタメ/AIソリューション開発、セキュリティサービスなどを手がける会社。ゲーム開発者向けにもツールを提供しており、Unityで制作された、モバイルゲームのテスト・QA(品質保証)活動を自動化する「Playable!Mobile」や、スマートフォンゲームなどのユーザーがSNSに投稿した感想・意見を自動収集し、AIが分析するSNS自動監視ツール「Oreo(オレオ)」などを展開している(関連記事1、関連記事2)。
今回はそんなAIQVE ONEが、ゲームテスト(デバッグ)に特化したサービスとしてゲームテスト自動化ソリューションの新展開を開始した。対応プラットフォームも、「Playable!Mobile」ではモバイル向けUnityゲームに絞られていたが、ゲームテスト自動化ソリューションでは、PC(Steam)/Nintendo Switch/PS5/PS4/Android/iOSに対応。加えてEpic GamesストアやXbox向けのタイトルでも相談に応じて自動化ソリューションを提供可能とのこと。
当ソリューションでは、AIと専門知識を駆使し、相談から開発・実行・運用まで解決できるとのこと。RPGやアクション、リズムゲームなどのさまざまなジャンルに対応し、デッキの組み合わせ確認やマップの安全確認、フラグ管理といった膨大な組み合わせや網羅的な検証について、迅速に確認可能かつコストを削減できるとしている。
事例紹介では、中規模~大規模3DアクションRPGでのコスト削減事例が紹介されている。AIQVE ONEはゲーム開発のQA工程をAIで自動化する独自ツール「Playable!3D」を提案し、コリジョンチェックやゲームの通しプレイ、アイテムの回収などの作業を自動で解決。人的コストの削減に加え、バグの発見・確定精度が向上し、手動デバッグでは485万円かかる工程を、277万5000円の費用に抑え、約43%のコスト減を達成したとのこと。
なおこうしたゲームテスト自動化ソリューションの導入にあたっては、タイトルと要件をヒヤリングし、分析を実施。そして専任のエンジニアが導入から運用までサポートするとのこと。公式サイトでは資料ダウンロードが無料でできるほか、問い合わせフォームも用意されているため、興味のある人は資料請求などをするといいだろう。