『ストリートファイター6』のサガット、ジェイミーの攻撃でなぜか「背が縮んでいた」。どれくらい縮んでいるのか、確認してみた
カプコンは8月5日、『ストリートファイター6』のYear 3追加キャラクター第1弾である「サガット」を配信。そんな中、ジェイミーによってサガットが“縮む”現象が報告され、注目を集めている。

カプコンは8月5日、『ストリートファイター6』のYear 3追加キャラクター第1弾である「サガット」を配信した。アップデートにより対戦が盛り上がる中、ジェイミーとの対戦時に起きるある現象が話題を呼んでいる。
サガットは初代『ストリートファイター』より登場してきたキャラクターで、タイ出身のムエタイの帝王だ。設定によると身長は226cm、体重は139kgあるとされている。サガットは元シャドルー四天王ながら、『ストリートファイターIV』では悪の秘密結社であるシャドルーと距離を取るなど、誇り高き戦士としての一面も見せる。ゲームプレイでは撃ち分け可能な「タイガーショット」を活かした弾撃ち能力や、弾を飛んできた相手を打撃で落とす“飛ばせて落とす”能力に秀でている。

サガットは本作に向け、8月5日に参戦。追加から間もなく、キャラ性能の分析やその対策にコミュニティが盛り上がる中、既存キャラ「ジェイミー」との対戦時に起きるある現象が話題を呼んでいる。発端はXユーザーのTaaz氏による以下の報告だ。
Taaz氏によれば、ジェイミーのlvl3、つまりSA(スーパーアーツ)3をヒットさせると、サガットの身長が“縮んでいる”ように見えるという。同氏がポストに添付した画像を見る限り、サガットの武器である長い脚が心なしか短くなっているように見える。当該ポストは現時点で約300リポストと4000件以上のいいねを集めており、SNS上で話題となっている。やや不自然な縮小を見せている脚が、サガットの表情や姿勢とあわせてシュールだと笑いを誘っているようだ。
この“サガット縮小現象”は一体どういった理由で起きたのか。理由はジェイミーのSA3における演出にあるとみられる。ジェイミーのSA3「月牙叉炮」では、カンフー映画のようにキャラ同士が向き合い、ファイティングポーズを取る演出が発生する。この時、顔がしっかり同程度の高さで向き合うように縮められているようなのだ。そのためより背の高いサガットの身長を低くするために、脚が短くなってしまったものと思われる。

しかし、画像では確かに脚が短くなっているように見えるものの、錯覚である可能性も考えられるため、筆者が「トレーニングモード」にて、ジェイミーのSA3ヒット前後のサガットの身長を比較検証した。まず画面端にてジェイミーとサガットの身長を比較してみると、たしかにサガットの方が頭一つ分程度大きい。
検証においては通常のSA3ではジェイミーが最終段で相手を上空に蹴り飛ばしてしまうため、ジェイミーの体力を25%以下にし、CA(クリティカルアーツ)に変化させて比較することにした。ジェイミーのCAをヒットさせると、下記画像のようにサガットの3Dモデルが変化し、身長、特に膝下が大きく縮んでいることが発覚した。トレーニングモードステージのグリッドに照らし合わせてみると、大きなパネルの4分の1程度縮んでいることがわかる。どうやら本当にサガットは縮むようだ。

なお、念の為「ザンギエフ」、「マリーザ」、「JP」など、身長の高い既存キャラにもジェイミーのCAを当ててみると、サガットと同様にキャラの身長が縮んでいる。いずれもサガットほどの身長の変化がなく、気づかれにくかったという側面もあるかもしれない。

いずれにせよジェイミーのCAにおける演出で身長を一時的に調整する仕様はすでに存在していたようだ。とはいえ、特に身長の高いサガットが実装されたことによって、改めてこの仕様が注目されたかたちだ。身長が一時的に縮むという一見シュールな仕様からは、体格の違うキャラクターを違和感なく画面内に収めるための工夫も垣間見える。今後ジェイミーとの対戦に当たった場合は、CAでの演出に注目してみても面白いかもしれない。
『ストリートファイター6』は、PC(Steam)およびPS4/PS5/Xbox Series X|S/Nintendo Switch 2向けに販売中だ。