『ゴースト・オブ・ヨウテイ』にはLo-Fiに浸る“サムライチャンプルーモード”搭載。高自由度な新システムや日本語リップシンクなどゲームプレイ映像どどんと披露
ソニー・インタラクティブエンタテインメントは7月11日、『ゴースト・オブ・ヨウテイ』の約20分間にわたるゲームプレイ映像を披露した。

ソニー・インタラクティブエンタテインメントは7月11日、『ゴースト・オブ・ヨウテイ』の約20分間にわたるゲームプレイ映像を披露した。本作はPS5向けに10月2日に発売予定。
本作は、『ゴースト・オブ・ツシマ』の流れをくむオープンワールドアクションゲームだ。PlayStation StudiosのSucker Punch Productionsが開発を担当する。本作の舞台となるのは1603年の北海道で、蝦夷富士とも呼ばれる羊蹄山を抱く地での冒険が繰り広げられる。
主人公となるのは女武芸者の篤。殺された家族の仇を討つべく、無法者「羊蹄六人衆」への復讐心に燃える一匹狼だという。篤がどのように旅をし、戦い、苦境を乗り越え、名を残すのか。その道のりはプレイヤー次第だ。
今回披露されたゲームプレイ映像では約20分間にわたり多種多様なゲーム内要素が映像と共に紹介された。まず本作の篤は蝦夷地の人々に「怨霊」と呼ばれ恐れられており、冒険を進めるうちに噂が伝播していく。次第に篤の賞金は上がり、強敵から狙われるようになっていくという。
そんな本作はSucker Punch Productions史上もっとも自由度を重視したゲームになっているとのこと。新たな冒険にプレイヤーを誘導する仕組みとなっており、敵を尋問することでさまざまな「手がかり」を得られるシステムが採用されている。尋問時に何を訊くかを選ぶことができ、選択に応じて得られる情報も変化。情報を得た土地を訪れることで、新たな技を習得するといった恩恵を得られるそうだ。また手がかりはカード化され、どの手がかりの調査を進めていくかも管理しやすいという。

このほか竹を斬る稽古台や秘湯で体を休めるシーンなど前作から続投する探索要素も確認可能。また、険しい地形のアスレチックをこなして各地の地蔵にお参りすることもできるようで、こちらは前作の神社を彷彿とさせる。また、映像では銭を用いる新たなミニゲームの存在も示唆された。今作では探索要素もパワーアップしているのだろう。


夜には野営をすることもでき、休んだり三味線を弾いたり、簡単な料理をすることも可能。野営の際には客人が訪れることもあり、立ち寄った商人から買い物もできるそうだ。また蝦夷地で出会う数多くの仲間の管理画面が紹介。仲間たちに武器をアップグレードしてもらう要素もあるそうだが、本作ではわざわざ仲間の元を訪れる必要はなく、野営地に仲間を呼びよせ、アップグレードすることも可能だという。探索中の場所を離れずに強化が可能なシステムとなっている。なお映像を見るに北海道北部の現在の宗谷エリアを拠点とする仲間もいるようで、北海道の広範囲がマップとなっていることも垣間見える。


ちなみに本作には刀、槍、鎖鎌、大太刀、二刀といった武器種があり、自由に使い分けが可能。大型の敵には大太刀が有効といった適性もあるという。戦闘時には、敵からの強力な攻撃を受けると武器を落とすといった窮地に陥ることも。逆に素早く反応すれば敵の武器を奪うチャンスにもできるそうだ。近接武器だけでなく、弓や火縄銃といった遠距離武器、苦無・焙烙玉・目潰しといった手投げ武器も存在。侍でも忍者でもない篤は、手段を選ばず多彩な戦法をとれるそうだ。


なお本作は日本語音声にも対応しており、篤については声優のファイルーズあいさんが担当することも明かされている。そして本作では発売時よりリップシンクに対応。日本語音声にあわせてキャラの唇が動く様子も披露されている。
このほか映像では、モノクロになりつつフィルムグレインやオーディオフィルターがかかり、風が強まるなど特殊な演出が楽しめる「黒澤モード」が前作に引き続き収録されることも明かされた。さらに本作では新たにふたつのモードが収録。映画「十三人の刺客」のリメイク版などの三池崇史監督をリスペクトした「三池モード」では、戦闘中にカメラが近づき、泥と血にまみれた生々しい雰囲気を得られるという。そしてアニメ「サムライチャンプルー」の渡辺信一郎監督にリスペクトした「渡辺モード」では、渡辺氏自らが監修したLo-Fiサウンドトラックと共にゲームをプレイできるそうだ。

さまざまなゲーム内要素が紹介された今回の映像。着せ替え要素や、音楽面のこだわりなど本稿で取り上げた以外にも多彩な内容が紹介されているため、気になる人は映像をチェックしておくといいだろう。
『ゴースト・オブ・ヨウテイ』はPS5向けに10月2日に発売予定。