『エルデンリング ナイトレイン』の「強化グノスター」戦、勝つための堅実攻略法を紹介。どの夜渡りにも活躍チャンスあり
『エルデンリング ナイトレイン』にて常夜の王となった「知性の蟲」に勝つための、基本の攻略方法を紹介する。

フロム・ソフトウェアは7月3日、『エルデンリング ナイトレイン(ELDEN RING NIGHTREIGN)』にて常夜の王となった「知性の蟲」の配信を開始した。本稿では第2形態における立ち回りに着目して、攻略のヒントを紹介する。なお本稿には常夜の王戦のスクリーンショットや情報が含まれるため、閲覧の際は留意されたい。
本作は、『エルデンリング』の世界観をベースとするサバイバルアクションゲームだ。シングルプレイまたは3人プレイに対応している。プレイヤーは夜の脅威にさらされるリムベルドにて、「夜渡り」として3日間を生き延びなければならない。リムベルドでは挑戦するたびに拠点や敵の場所、入手できるアイテムなどが毎回変化する。過酷な2日間を乗り切り、最終日に待つ「夜の王」との戦いに挑む。

本作では、6月18日から“強化版夜の王”にあたる「常夜の王」の配信が開始された。第1弾としては1週ごとに1体ずつ、合計3体の常夜の王が出現することとなり、強化エデレと強化フルゴールに続き、強化グノスターが実装。ステータスの強化だけでなく、さまざまな新ギミックを獲得した強化版となっている。本稿では、そんな強化グノスターに安定して立ちまわるためのコツを伝えていきたい。撃破済みのユーザーも、周回のための参考にしてほしい。まずは強化グノスターの概要を簡単に紹介する。
再び立ち上がる蟲たち
「夜の識、グノスター」は、蛾のような見た目をした敵だ。大きなサソリのような姿の「堅盾のフォルティス」とともに行動している。通常の夜の王とは異なり、はじめからグノスターがフォルティスの背中にまたがった状態でスタート。回避の難しい咆哮や広範囲の地割れ、光の弾を乱射しながらの連続突進など、多彩な攻撃で相手を簡単に寄せ付けない。

しかし、強化グノスターの真骨頂はここから。体力を減らし切って見事討伐……かと思いきや、グノスターの体から赤い霊体「超越の光アニムス」が出現。フェニックスのごとく、グノスターとフォルティスを蘇生させる。なんとここからは、何度も2体を蘇生させ続けるアニムスを倒さなくてはならない。

アニムスはほとんどのタイミングで実体化しておらず、そのままでは直接攻撃することはできない。ただグノスターまたはフォルティスの体力を減らすと、アニムスがその個体に憑依。この状態で攻撃することで、アニムスの体力を同時に減らすことができるのだ。憑依された状態の個体は各攻撃モーションが強化されており、最後に固有の大技を放ったのちにアニムスが離脱。そうしてまた体力がなくなった個体に憑依する。2体を繰り返し撃破しながら、憑依した個体への攻撃を通してアニムスにダメージを与えるという、少々複雑な仕組みを備えたボスとなっている。
攻略の鍵は「分断」
強化グノスター戦の第2形態では複数体と同時に戦うという特徴があるわけだが、上手く立ち回れば2体を分断することが可能だ。攻撃対象を味方とそれぞれ分担し、ターゲットを引きながら距離を離せば、横槍を入れられることなく比較的安全に戦える。1体ずつの性能で見ればほかの常夜の王よりも弱く、そこまで脅威にはならない。
いわゆる野良マッチでは意思疎通を図ることは難しいものの、隠者や鉄の目といった遠距離主体のキャラクターが飛んでいるグノスターを担当するという共通認識は生まれやすいだろう。味方と息が合わない場合には柔軟に対処する必要があるものの、遠距離キャラクターであればグノスターを、近距離キャラクターであればフォルティスをまず攻撃してみると、作戦を理解してくれる味方と連携を取れるかもしれない。裏を返せば分担次第で近接キャラクター・遠距離キャラクターともに活躍できる相手といえる。

なお、戦闘の過程でもしも2体の距離が近づいてしまったとしても、意外と陣形が崩れにくい。本作におけるターゲットの詳しい仕様は定かではないが、少なくともグノスター戦に関して言えば、攻撃を適度に与え続けることができればほかのプレイヤーにターゲットが移りづらく、分断状態を維持することができる。また、それぞれが時折放つ広範囲攻撃が他方の戦いにまで及ぶことも少なく、案外周りに気配りをせずとも安全に対峙することが可能だ。アニムスによって2体同時に蘇生される形態移行時こそ難しいが、一度分断できればかなり有利に戦闘を進めることができるため試してみてほしい。
「片方残すべきか」問題
2体を分断し二手に分かれて戦う際には、どちらの敵の体力を減らせばよいのかという問題が発生する。というのも、アニムスが憑依するのは体力を減らしきった片方のみであり、同時に憑依することはない。そこで火力を出しやすい側だけを倒し続けることで、アニムスに効率よくダメージを与える戦法も提唱されている

たとえばパーティーが追跡者・執行者・鉄の目といった具合に、味方3人のうち近接キャラクターが多い場合、あえてグノスターを倒さないようにするのも有効。そうすればアニムスは倒されたフォルティスにのみ憑依するため、追跡者・執行者がアニムスへのダメージを出しやすいといった状況もありえる。飛び回るグノスターのほうに憑依されてしまった場合、かえって戦闘が長引いてしまう可能性もあるわけだ。そのため鉄の目はグノスターを倒さずに、ターゲットを引くための最低限の攻撃に留めておくといった立ち回りも選択肢の1つとなる。味方の近接キャラクターがきわめて高い火力をもっている場合など、フォルティスの体力をがんがん削れる自信がある場合にはこちらがおすすめだ。

ただ、野良マッチおよびフレンドとのマッチを複数回経験した上での筆者なりの結論として、基本的にはどちらの体力も全力で減らしにいくのがよいだろう。前述した編成例であれば、フォルティスを追跡者と執行者の2人で先に倒し、先にアニムスを憑依させる。この状態であれば、鉄の目がグノスターを倒してもすぐにアニムスが憑依することはなく、鉄の目も憑依されたフォルティスとの戦いに参加可能。そうして2体の体力を交互に減らしてしていければ分断の必要もなくなり、3体1で戦える時間を多く作り出すことができる。
またグノスターのほうに憑依してしまう場合でも、やはり3対1に持ち込めるのは有利。近接キャラクターがグノスターを殴りづらい点や、グノスターのほうが憑依終了時の大技が強力である点などの不安要素もあるが、シンプルで足並みを揃えやすく、かつ3人でまとまって戦いやすいというのがメリットだ。筆者としては先述した分断の作戦は取り入れつつも、片方を倒さずに残す意識は特にせず、1体ずつ確実に処理していく戦法を推奨したい。

結局はアニムスの体力を減らすことが目的となるため、憑依状態をいかに早く作り出せるか、そして憑依状態の個体に対していかにダメージを出せるかが重要となる。それぞれの体力の減り具合なども注視しながら、臨機応変に対応してみてほしい。
相変わらず属性は重要
ここまで立ち回りに関する攻略情報を伝えてきたが、属性や状態異常など装備の選定も相変わらず重要となる。グノスターらは炎属性が弱点となるため、「尊顔の燭台」や「巨人の赤髪」といった武器の強力な炎属性の戦技を使えば、一瞬で相手の体力を削り切ることが可能だ。入手した場合には、キャラクターの得意武器にこだわらず使用してみるのもよいかもしれない。

また毒を操るグノスターであるが、実はフォルティスのほうには毒がそれなりに有効。さらに、憑依状態の個体に対して毒や朱い腐敗を与えると、アニムスが大きなダメージを受けるということも知られている。ほかの状態異常についてもそれなりに効果的であり、まだまだ隠れた弱点があるかもしれない。
常夜の王の配信第1弾としては、今回の強化グノスターが最後となる。過去の2体と比べると簡単との声も多く聞かれるが、それでもやはり常夜の王。大技をはじめ事故率も高く、侮ることはできない。本稿が強化グノスター討伐の一助となれば幸いだ。
『エルデンリング ナイトレイン(ELDEN RING NIGHTREIGN)』はPC(Steam)およびPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに発売中。常夜の王「知性の蟲」は、7月10日9時59分まで配信中だ。