『ポケモンSV』、Nintendo Switch 2で「色違い厳選やりやすくなった」報告続々。早い、多い、軽い

Nintendo Switch 2の登場により、『ポケモン』シリーズにて色違いポケモンを厳選しやすくなったとする声が相次いでいる。

任天堂は6月5日、Nintendo Switch 2(以下、Switch 2)を発売した。Switch 2では専用タイトル以外にもNintendo Switch向けタイトルを遊ぶことができる。そのことにより、『ポケモン』シリーズの「色違い厳選」がやりやすくなったとするユーザーからの報告が寄せられている。

Switch 2は、Nintendo Switch(以下、Switch)の後継機種だ。携帯モードとTVモードの両方で遊べる点といった Switchの特性を引き継ぎつつ、CPUやGPUの性能が大きく向上。画面は6.2インチから7.9インチに大きくなり、解像度は1080pに、対応フレームレートは120fpsに向上している。TVモードでは画面解像度1440p、および4Kでの出力にも対応する。

今回話題となっているのは『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』(以下、ポケモンSV)における色違い厳選だ。『ポケモンSV』は、『ポケットモンスター』シリーズの最新作で、オープンワールドを舞台に、境目なくシームレスに広がる街や大自然が楽しめることが特徴だ。一方で描画距離の広さなどもあってか、Switchにおいては、パフォーマンスの問題などが課題となってきた。ただSwitch 2向けには更新データがリリース。Switch 2ではフレームレートが向上し、高解像度化した状態でプレイ可能となっている(関連記事)。

そしてSwitch 2では、パフォーマンス向上の思わぬ恩恵もあるようだ。『ポケモン』シリーズでは、性能には変化ないものの、体色が異なる色違いポケモンが存在している。色違いポケモンと出会える確率は低く、『ポケモンSV』においては、ユーザー検証によって通常時は4096分の1で出会えることが知られている。この確率はアイテム「ひかるおまもり」で上昇するほか、サンドウィッチ作りで付与される「かがやきパワー」などでも上昇する。

色違いポケモンとは、イベントでの獲得以外には、野生での遭遇、タマゴの孵化によって出会うことができる。ただ『ポケモンSV』ではハバタクカミやテツノワダチなどの「パラドックスポケモン」はタマゴが見つからないため、色違いに出会うには野生での厳選が必要となる。この際に、Switch 2のパフォーマンス向上が効果を発揮するという。

『ポケモン』シリーズのコンテンツクリエイターであるLight氏は6月5日、Switch 2でさっそく『ポケモン バイオレット』をプレイした様子を報告。作中でパラドックスポケモンが登場するエリアゼロに進入し、テツノブジンと遭遇した動画を投稿しつつ、Switch 2版では色違いポケモンを探しやすいとコメントしている。

というのも、Switch 2での本作では、Switchでのプレイ時と比べて野生ポケモンの最大出現数が引き上げられた。Light氏のほかにも数多くのユーザーがこのことに早速気づいたようで、SNS上で早くも話題となっている

野生ポケモンであれば、出現数が色違いになるかどうかの試行回数といえる。いちどに出現するポケモンの上限が引き上げられたSwitch 2でのプレイでは、より効率的に色違いポケモンと遭遇できるようになったと言えるだろう。また色違い厳選においては、エリアの移動や戦闘を挟んだりするほか、セーブ/ロードを繰り返したりする手法もある。そうした際にもパフォーマンスやロード時間の向上により、Switch 2で色違い厳選が捗るというプレイヤーの声が多くみられる。

一方で、Switch 2では描画距離が広がったことで「群れのリポップ」が難しくなったという報告も見られる。Switchではある程度距離を離れればポケモンが非表示になり、戻ると新たなポケモンが出現していた。そのため短距離の往復で群れのリポップができていたものの、Switch 2では往復によるリポップができなくなるという“弊害”もあるわけだ。また大量に発生することで、色違いポケモンを見分けにくくなったとする声も見られる。確かにSwitch 2ではぎっしりとポケモンたちが表示されるため、慎重に見分けないとせっかくの色違いポケモンを見逃しやすくなったといえる。

とはいえ先述の通り、パフォーマンスの向上や読み込み速度の向上の恩恵は大きく、快適になった色違い探しもSwitch 2でプレイする本作の見どころとなりそうだ。また『ポケモンSV』以外にも、『ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』にて起動時のロードが約13秒早くなっているとする検証報告もみられる。こちらもセーブ/ロードを繰り返す厳選などで効果を発揮することだろう。そうしてSwitch 2のパフォーマンス向上は、さっそく『ポケモン』シリーズのやり込み勢から一風変わった注目を浴びているようだ。

ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』はNintendo Switch向けに販売中。また「Nintendo Switch 2」も販売中。現在マイニンテンドーストアでは、第4回抽選の申し込みが可能で、6月11日午前11時まで受付中。6月17日に当落結果が発表される予定だ。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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