Civ新作『シヴィライゼーション: 時代と盟友』ってどうやって遊ぶ?序盤プレイの楽しみ方と“できること”徹底解説

本稿では『時代と盟友』のゲーム画面を提示しつつ、ゲームプレイの流れや、初心者がスムーズにプレイするためのポイントを解説。

2Kは、2025年6月にスマートフォン向け戦略シミュレーションゲーム『シヴィライゼーション: 時代と盟友』(以下、時代と盟友)を配信開始する。App StoreおよびGoogle Playにて事前登録受付中である。

本作は、「シドマイヤーズ シヴィライゼーション」(以下、シヴィライゼーション)シリーズの世界観を継承し、人類史に沿って文化・文明を発展させていくモバイルSLG(シミュレーションゲーム)だ。AUTOMATONでは同作において連載形式で特集していく予定だ。「どんなゲームなのか?」「大規模リアルタイム対戦ストラテジーとしての面白さは?」「どういう遊び方になるのか?」などなど。

今回はそうした連載の第3弾となる。本稿では『時代と盟友』のゲーム画面を提示しつつ、ゲームプレイの流れや、初心者がスムーズにプレイするためのポイントを解説。本作のより具体的な楽しみ方に焦点を当てていく。

流浪の開拓者から文明の指導者に、そして「バビロン」を目指す壮大な旅路

『時代と盟友』のストーリーと目的をおさらいしておこう。本作は、開拓者だったプレイヤーが助言者に導かれ、文明の指導者として地に根を下ろすところからスタートする。最初の目的は、自身の領土を少しずつ拡大し、資源を蓄え、都市を整備し、英傑たちを育てること。そして最終的には、マップ中央に君臨する世界最高都市「バビロン」の征服を目指す。

本作はおおよそ1か月を1シーズンとして設計されており、シーズンごとに進行状況がリセットされる。この仕組みにより、新規プレイヤーも“出遅れ”を気にせず、毎シーズンごとに新たな戦いとドラマを体験できる。だがそのためには、自文明の成長と「連盟」を用いた他プレイヤーとの協力が不可欠だ。

まずは「土地の占領」「都市の強化」「英傑の育成」のサイクルを繰り返して文明を発展させる

ゲームを開始すると、ヘックスタイル状に区切られたマップが現れ、自文明の都市と周囲の土地が表示される。ちなみに、縦画面でも同じようにプレイすることが可能だ。

文明を発展させる序盤のプレイの基本は、「土地の占領」「都市の強化」「英傑の育成」の3つに集約される。

まずは石材・鉄鉱・食料といった周囲の資源タイルを部隊で占領し、資源を獲得。次に、獲得した資源を使って都市に施設を建てていく。たとえば訓練所を建てれば兵士の素早い補充が可能になり、考古博物館を設置すれば領地の上限が拡張される。さらに「区域」と呼ばれる特殊な建造物を建てれば、周囲の資源生産量の向上、新たな建造物開放などの恩恵が得られる。こうした建造物のボーナスも活用しつつ英傑を強化すれば、より高レベルの土地を占領して資源の生産力を増やせる。この繰り返しで文明を大きくしていくのだ。

とはいえ、序盤は「何をすればいいかわからない」というプレイヤーも多いだろう。そうした声に応えるように、本作には「文明の起源」というチュートリアルミッションが多数用意されている。進行に応じて各種資源に加え、新ユニットの解禁やガチャに使える「ゴールド」といった報酬も手に入り、実利的にも魅力的な設計だ。また、ゲーム開始から一定期間は「初心者保護期間」となっており、部隊の戦闘に必要な行動力消費が半分になったり、戦闘に敗北しても兵士がある程度返還されたりなどのボーナスがある。戦闘のリスクが抑えられているため、失敗を恐れず序盤からどんどん手を動かしていけるのが嬉しいポイントだ。

技術を研究し、ユニットや建築物、新要素を解放しよう

『時代と盟友』の重要な要素のひとつが「技術ツリー」だ。これは、プレイヤーが技術研究を進めることで新たなユニットや建築物、新要素を獲得できるシステムである。たとえば、弩(クロスボウ)の技術を研究すれば弩兵といった新たな遠距離ユニットが解禁され、レンガ積みの研究により新たな建築が可能になる。貨幣の発明によって、他都市との交易ルートを確保することもできる。

研究は時間経過で進行するが、「科学力」というリソースを使用すれば研究の加速も可能だ。遺跡タイルを占領したり、大学などを建てることで科学力を稼げるため、序盤から意識しておきたい。ちなみに科学力は継続的に貯まるため、ためらわずに使ってしまうのがいいだろう。また、ゲーム離脱時には時間がかかりそうな研究を実行しておくと効率がいい。

さらに、技術研究と都市の生産力が一定まで達すると「時代」が進行し、新たな研究の解禁や、建築可能数の増加といった時代ごとの特典が得られる。次の時代進行までに必要な数値は左上に表示されているため、これらを参考にしながら生産力向上と技術研究をまんべんなく進めていくのが賢いやり方だろう。

奥深い部隊編成と手軽なアシスタント機能で、戦局を支配せよ

本作の戦闘は基本的にオートで進行し、フィールドでは結果のみが表示される。詳細は画面左下の戦況報告から確認可能だ。とはいえ、戦闘の勝敗を左右するのは事前の「部隊編成」であり、ここにこそ本作の戦略性が宿っている。本作では1部隊に最大3人の英傑を編成でき、それぞれの英雄に対して異なるユニットを配備可能。英傑ごとのスキルの組み合わせや、ユニットとの相性、攻撃距離や配置順、部隊のスキル傾向による3すくみの相性など、編成の自由度と奥深さは非常に高い。

その一方で、初心者にとって編成がハードルになることがないよう、「アシスタント」機能も搭載されている。これは手持ちの英傑からおすすめ編成を自動で検索してくれる機能で、人気編成順で並び替えたり、ワンタップで配置を一括適用したりすることができる。適用後は配置を自由にカスタマイズできるため、手軽さとこだわりを両立できる点も魅力だ。

また、複数の部隊を同時に運用することも可能だ。あともう一歩というところで苦戦している部隊に別部隊を向かわせ、“とどめの一撃”を食らわせることもできる。プレイが進めば、数十人規模の英傑で構成された複数部隊をフィールド上で一斉に展開する戦いも実現するだろう。お気に入りの歴史的偉人たちを集めて、自分だけの最強布陣を作り上げられる。

連盟に加入し、盟友とともに一人では届かない場所へ

都市の強化や英傑の育成と並行しておこなうべきは、「連盟」への参加だ。本作では、連盟に加入することで攻城戦での共闘や他プレイヤーとの交易、連盟バフによる資源生産量の増加など、数多くの恩恵を受けられる。

そのなかでも連盟の仲間と挑む攻城戦は、本作の真骨頂とも言えるコンテンツだ。侵攻先の座標や行動時間を「連盟日程」で設定しておけば、連盟メンバーで一斉に攻め入ることができる。

大規模な攻城戦では、部隊同士の白兵戦や攻城部隊による砲撃、斥候での偵察や気球を用いたトラップ、果ては戦闘機で空中からの殲滅など、まさに「大規模リアルタイム対戦ストラテジー」と呼ぶにふさわしいド派手な戦闘が展開される。連盟チャット等で連携を図りながら、チームワークを発揮して勝利を目指そう。攻城戦に参加すれば「戦功」や「連盟功績」を得られ、ガチャチケットや強力なアイテムと交換可能だ。

さらに、連盟で協力して「遺産」を建設することもできる。多大な労力と資源を必要とする代わりに、他連盟よりも早く完成させれば唯一無二の強力な効果が手に入る。ピラミッドやビッグ・ベンなど、見た目にも美しい世界遺産の独占を目指すのも重要な目標のひとつだ。遺産の建築までこぎつけば、「バビロン」の征服も夢ではなくなってくるだろう。

時代を進め、盟友と出会い、世界の中心を目指す

バビロンを目指し、世界の中心に近づくにつれて戦火の勢いは増し、連盟やプレイヤー同士の熱いドラマも生まれるだろう。都市の発展や研究を通じて「時代」を推し進め、連盟や数多の戦いを通して「盟友」と出会い、世界の覇者を目指していく。そんな壮大なストーリーをスマホのワンタップから始めることができるのが『時代と盟友』だ。

第1弾では本作の特徴をシリーズ作と比較しながら解説し、第2弾ではスマホ向けの「大規模リアルタイム対戦ストラテジー」としての本作の楽しみ方をお伝えした。そして第3弾となる今回は実際のプレイ画面に基づき、本作の具体的な遊び方をご紹介した。この連載が『時代と盟友』へのよき入門になれば幸いだ。

本稿では序盤のプレイフローを中心に紹介したが、『時代と盟友』の世界はこれだけではない。さまざまな効果を持つ文明の選択や、別のマップやルールで腕を試す「スカーミッシュ」といったモードなど、遊び方の幅は極めて広い。より詳しい情報が知りたい方は、5月27日より公開された『時代と盟友』公式攻略サイトをチェックしてほしい。初心者向けのガイドから、英傑のティア評価、部隊編成のコツまで網羅されており、リリースに向けて随時更新中だ。一刻も早いバビロン征服に向けて、ここで情報を集めておくのもいいだろう。

シヴィライゼーション: 時代と盟友』はスマートフォン(iOS/Android)向けに6月開始予定。また4月30日より、App StoreおよびGoogle Playにて事前登録キャンペーンがスタートした。アジア全域の事前登録者達成数に応じて豪華ゲーム内報酬が獲得でき、事前登録者数10万人達成で「シルバー」x10,000・「パーフェクト資源箱」x1, 事前登録者数30万人達成で「強行軍の軍靴」x5・「建設加速チケット」x5・「都市移転チケット」x1・「特訓XP」x20,000・「スキルXP」x2,000、事前登録者数70万人達成で「ゴールド」x1,000、事前登録者数120万人達成で「ミュージアム抽選券」x10、事前登録者数200万人達成で「リリース記念都市スキン」x1・「リリース記念アイコン枠」x1が配布される。

また『シヴィライゼーション: 時代と盟友』の公式サイトでは、ミッションパネル内のミッションを3つ、6つ、9つとクリアするごとに、アプリリリース後に受け取れるゲーム内アイテムが獲得できるキャンペーンも開催中だ。弊誌の特定記事閲覧でも1つミッションクリアになるため、気になる人は他のミッションを確認してみてもいいだろう。

事前登録者数の達成状況や最新情報は、Xの日本公式アカウントでも確認可能だ。

さらに、公式日本語Discordサーバーも開設。ここではプレイヤー同士で連盟を結成したり、戦略を練ったりする場として活用できる。スタートダッシュを切れるよう、ここで仲間や情報を集めてみるのもいいだろう。

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Yusuke Sonta
Yusuke Sonta

『Fallout 3』で海外ゲームに出会いました。自由度高めで世界観にどっぷり浸れるゲームを探して日々ウェイストランドをさまよっています。

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