『エルデンリング』の上手さで名高い“全裸ツボ”プレイヤー、『Bloodborne』を初プレイし「めちゃくちゃ苦戦した」と報告。普通に助っ人も呼ぶ
『エルデンリング』のボス「ミケラの刃、マレニア」戦の助っ人として知られるLet me solo her氏が、今になって初めて『Bloodborne』をプレイした感想を伝える動画が話題となっている。

『エルデンリング』のボス「ミケラの刃、マレニア」戦の助っ人として知られるLet me solo her氏が、今になって初めて『Bloodborne』をプレイした感想を伝える動画が話題となっている。PC Gamerなどが伝えている。
Let me solo herことKlein Tsuboi氏は、『エルデンリング』の名物プレイヤーだ。同作の発売後には、マレニア戦にゲスト召喚されて協力プレイで討伐し続ける同氏の存在が海外コミュニティを中心に話題となった(関連記事1、関連記事2)。同氏は「Let me solo her(ひとりで倒させて)」としつつ、「壺頭」以外の防具を付けない状態にてマレニアを単独で撃破。マルチプレイ基準に強化されたマレニアを鮮やかな手並みで狩り続ける活動から、マレニア戦突破を助けてくれる謎のヒーローとしてネットミームのように注目を集めていた。ちなみにマレニアの撃破数が1000体を突破した際には、米国のバンダイナムコエンターテインメントから、表彰とともに記念品を贈呈されていた。
そんなTsuboi氏は、最近になるまでコンソール機を所有しておらず、PCでゲームを遊んできたそうだ。同氏がいわゆる「ソウル」シリーズに触れたのは『ダークソウル3』からであり、これまで同氏がプレイしてきた『ダークソウル』シリーズ、『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』、そして『エルデンリング』はすべてPCでプレイ可能。そのためコンソール機を購入する必要がないと考えていたそうだ。PS4向けの『Bloodborne』はプレイしたことがなく、リメイクあるいはリマスターとしてPC向けに展開されることを待ち続けていたという。
すぐさま順応
しかしそんなTsuboi氏も、今年2月に実施された『エルデンリング ナイトレイン』のネットワークテストのためにPS5を購入。これをきっかけに『Bloodborne』をプレイすることにしたそうだ。下記の動画では同氏がそうした経緯を述べつつ、満を持しての『Bloodborne』初プレイの感想を伝えている。
Tsuboi氏はPC版の「ソウル」シリーズでの60fps以上のゲームプレイに慣れていたこともあり、当初は最大30fpsのフレームレートに慣れるまで時間を要したそうだ。とはいえ、ダメージを受けてもすぐさま反撃することで一定量回復可能な「リゲイン」システムなど、本作ならではのハイスピードなゲームプレイに少しずつ順応。武器を変形させるのがとにかく楽しかったそうで、『エルデンリング』にもあればよかったのにとこぼすほど変形武器を気に入ったようだ。
なおTsuboi氏は「ソウル」シリーズにて技量系のビルドを愛用してきたこともあり、“少なくとも序盤は”回避主体の戦法で攻略しやすかった様子。最序盤で戦えるボス「聖職者の獣」も、初見で撃破できたという。その後も序盤の関門といえるボス「ガスコイン神父」を撃破しつつ、世界観を堪能しながら攻略を進めていった。
回復アイテムも稼ぐし、助っ人も呼ぶ
そうして時には苦戦しつつもDLC「The Old Hunters」に突入したTsuboi氏は、DLCでは最初のボス「醜い獣、ルドウイーク」にさっそく難航した模様だ。というのも同氏はルドウイーク戦におけるMVPとして“門のところにいるNPC”を挙げており、倒すといつでも回復アイテムにあたる「輸血液」を5つドロップするからだという。つまり何度も回復アイテム稼ぎを強いられるほど、挑戦を繰り返したのだろう。最終的には協力マルチプレイを利用することを決断してルドウイークを撃破したとのこと。
そしてDLCの2体目のボスとなる時計塔のマリアについてTsuboi氏は、『エルデンリング』のマレニアを想起していたそうで、高い期待を寄せ、何度もやられることを覚悟していたという。期待に違わず同氏はマリア戦を満喫したものの、妙に集中力が高まった結果、初めて第2形態まで行きついた際にそのまま撃破できたと報告。予想よりも苦戦せず倒せたようで、あるいはマレニアを思い出して“本気モード”になったのかもしれない。
しかしその後待ち受けるDLC最後のボス「ゴースの遺子」は、Tsuboi氏が作中でもっとも苦戦したボスだそうだ。動画では何度も何度もゴースの遺子に倒されるシーンがダイジェストとして披露されており、その苦戦ぶりがうかがえる。同氏はほかの「ソウル」シリーズにおいてもDLCの最終ボスが最難関となっていたことを示しつつ、ゴースの遺子も本作中で戦ったどのボスよりも多くのリトライを強いられたと言及。同氏はストリーミング配信しながら本作をプレイしていたが、ゴースの遺子に苦戦しすぎて配信外で聖杯ダンジョンを探索して輸血液と水銀弾集めもおこなう羽目になったという。

それでもTsuboi氏は、ソロプレイでなんとかゴースの遺子を撃破。『エルデンリング』の卓越した腕前で知られる同氏が、ゲームは違えど泥臭い悪戦苦闘を強いられたというのは興味深い。ちなみにそんな同氏はDLCの攻略前に、本編の最終ボス、そして「初代教区長ローレンス」を撃破していないボスとして残していたという。そのためDLC後にローレンスに挑戦したようだが、同氏は本作中でもっとも厄介なボスだったとコメント。ローレンスについては、協力マルチプレイを利用して撃破したそうだ。『エルデンリング』では助っ人として褪せ人のもとに現れ単身でマレニアと戦ってきたTsuboi氏ながら、『Bloodborne』では自分で仲間を呼んで共闘するという真逆のプレイスタイルも楽しんでいたようだ。
そうしてDLCと本編を遊びつくしたTsuboi氏は、ファンコミュニティで根強く話題となり、リマスターが切望されてきた『Bloodborne』の魅力をよく理解できたと述べている。かねてより本作の評判を聞いてきたものの、実際にプレイしてその持ち味を確認する機会となった様子だ。
なお同氏としては、『Bloodborne』のリマスターやPC移植についての望みは時が経つにつれて薄れているともコメント。新展開が9年以上なかったことも、今回とうとう同氏が本作を初プレイした背景にあったようだ。とはいえ今回時を越えて本作を心から楽しみ、後の作品に与えた影響を噛み締めているそうだ。

ちなみに先述したとおり、Tsuboi氏は『エルデンリング ナイトレイン』のプレイテストのためにPS5を購入する心意気を見せている。同作は5月30日に発売予定の最大3人プレイ対応サバイバルアクションゲームだ。『エルデンリング』にて助っ人として名を馳せてきた同氏は、『エルデンリング ナイトレイン』もプレイする気満々なのだろう。
またTsuboi氏は、Nintendo Switch 2向けの新作PvPvEゲーム『The Duskbloods』に『Bloodborne』から受け継がれる要素があるかどうか今から楽しみだとしつつ、『The Duskbloods』への期待を述べて動画を締めくくっている。壺頭でマレニアを狩り続けてきたTsuboi氏が、今後のフロム・ソフトウェアの新作にどのようなプレイスタイルで臨むのかも注目したい。
『ELDEN RING NIGHTREIGN(エルデンリング ナイトレイン)』はPC(Steam)およびPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに5月30日に発売予定。
また『The Duskbloods(ダスクブラッド)』はNintendo Switch 2向けに、2026年に発売予定だ。