心霊も異形も全部盛りサバイバルホラー『I Hate This Place』発表。ホラーの名手Bloober Teamがプロデュース、鮮やか血みどろ世界探索ゲーム

ポーランドのホラーゲームレーベルBroken Mirror Gamesは3月21日、サバイバルホラーゲーム『I Hate This Place』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)およびNintendo Switch/PS5/Xbox Series X|Sで、2025年第4四半期発売予定。Steamストアページによると、日本語字幕に対応するようだ。
『I Hate This Place』は、原作者のKyle Starksと作画を担当するArtyom Topilinによる同名コミックを元に制作された、クォータービュー採用のサバイバルホラーゲームだ。ひょんなことから誤って邪悪な力を呼び覚ましてしまった主人公Elenaは、生き延びるための戦いに臨むことになる。
本作の舞台となるのは、原作コミックの舞台にもなっているある牧場。その牧場には超自然的な存在を引き寄せる謎の力が宿っており、Elenaは超自然的な世界へと誘われていく。Elenaが探索をおこなうロケーションには牧場のほか、木々が生い茂った自然の中や研究所のような場所などが用意されているようだ。場所によっては亡霊が潜んでいて、心霊現象が起こることも。それらの心霊現象を解決することで、本作の核心が垣間見えてくる作りになっているという。
さまざまな場所を探索してサバイバルを繰り広げるElenaの前には、野生動物や突然変異したクモ、狂信的なカルト信者に無法者など、あらゆる危険な存在が立ちはだかる。さらに、トレイラーでは、霊的なものと思しき存在や形容し難いクリーチャーも登場。野生動物の中にはゾンビ化したものも存在している。これらの敵に対して、Elenaは銃撃戦や近接戦闘で対抗していく。
とはいえ、力の差は圧倒的で、真正面からでは蹂躙されることもあるだろう。プレイヤーは周囲の環境を利用することもできるそうで、時には知恵とひらめきで対抗していくことも必要になるという。また、ゲーム内ではアイテムクラフト要素も採用されており、探索の中で集めた資材を使用して、銃器をはじめ、グレネードや火炎瓶といった武器などを作成が可能。これらの武器やリソースの管理も重要になりそうだ。


さらに、本作は昼と夜のサイクルを採用しており、昼のうちに探索をし、夜までに隠れ家に戻るというのがゲームの基本的な流れになるようだ。また、ゲーム中には「Horned Man」という脅威も存在しており、なるべく見つからないように気をつける必要があるという。隠れ家からどれくらい遠くまで探索に行けて、夜になるまでに帰れるのかという、計画立案から実行までの一連の流れも楽しめることだろう。

また、本作のアートは原作コミックをモチーフにしていて、不気味な世界でありつつホラーゲームながら鮮やかな色彩という、特徴的なスタイルになっている。また、オブジェクトひとつを見てもコミック的なテクスチャ表現が用いられている。そのほか、火炎瓶を投げた際には「CRASH」、拳銃を撃ったときには「BANG」、オートライフルを撃った際には「RA-TA-TA」と、アクションの擬音がエフェクト的に表示されることも特徴のひとつだろう。クリーチャーや巨大なクモといった存在、ゴア表現があるものの、スタイリッシュさもあるコミック的表現のおかげで、ホラーが多少苦手な人でもプレイできそうな作品だ。
本作を発表したBroken Mirror Gamesは、昨年発売されたリメイク版『SILENT HILL 2』や『Layers of Fear』などを開発したBloober Teamが2024年に設立したホラーレーベルだ。なお本作の開発はRock Square Thunderが担当している。Bloober Teamは、前述した2作品以外にも、いくつものホラーゲームを手がけているスタジオだ。いくつもホラーゲームを手がけてきたスタジオが、今度はホラーに特化した新レーベルとして『I Hate This Place』を打ち出したかたち。本作でどういった恐怖を届けてくれるのか期待したい。

『I Hate This Place』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)およびNintendo Switch/PS5/Xbox Series X|S向けに、2025年第4四半期発売予定。