クトゥルフ“疑心暗鬼”協力FPS『The Mound: Omen of Cthulhu』発表。仲間が敵に見える幻覚システム搭載、最大4人で正気を保ちながら進む

Naconは3月7日、ACE Teamの手がけるアクションアドベンチャーゲーム『The Mound: Omen of Cthulhu』を発表した。PC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに、2025年発売予定だ。

パブリッシャーのNaconは3月7日、ACE Teamの手がける『The Mound: Omen of Cthulhu』を発表した。対応機種はPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|Sで、2025年発売予定。

『The Mound: Omen of Cthulhu』は、最大4人の協力プレイでおこなうFPS視点のアクションアドベンチャーゲームだ。主人公の探検家一行は財宝を求めてガレオン船に乗り込み、とある島へとやってきた。しかしこの島には呪われし密林が存在し、超常的な力を持ち、密林への侵入者を追い詰める狂気的なモンスターが潜む。探検家たちは狂気に抗いながら、途方もない財宝が眠るという伝説の地下世界を目指して冒険を繰り返していく。

本作の舞台はラヴクラフトが生み出した「クトゥルフ神話」がベースとなった世界。本作中に登場する島は、伝説の財宝と、呪われた密林の噂が混在しており、ジャングルを中心に、砂浜や川、遺跡などが点在。各種ロケーションを探索することとなる。ジャングルは鬱蒼としており、時間帯によっては暗く先が見えづらい。そんな中、人を飲み込むタコの触手や巨大なムカデ、体の内側が開いている四足歩行の怪物などが暗闇をうごめき、狂気と恐怖を与えてくるわけだ。名状しがたい存在と対峙するという、ホラーゲームのような体験もできるだろう。

探索の中では、それぞれ設定されたミッションの達成を目指していく。ミッション開始前には、斧やマスケット銃などといった武器と装備を選択することが可能だ。ジャングルの奥地に進むほど危険は増していくため、事前にどの装備を選ぶかが重要になってくる。モンスターたちは予測できない動きをするため、素早いアクションが求められる場面もありそうだ。

またこの地では超常的な力により、幻覚が発生する。協力プレイ時には仲間が敵の姿で見えてしまうこともあるそうだ。仲間を誤って攻撃してしまう危険もある。そして奥に進むほど幻覚は強まっていくため、どれが本当の仲間か疑心暗鬼になるなか、いかに意思疎通と連携をおこなうかがミッション達成の鍵となるだろう。

ちなみに「The Mound」というタイトルは、アメリカの作家ゼリア・ビショップが執筆し、ラヴクラフトも深く関わったクトゥルフ神話小説「墳丘の怪」の原題でもある。同作品では地底世界クン=ヤンが登場し、「青く輝く大都市ツァス」と「赤く輝く廃墟ヨス」に分かれている広大な世界が存在するとされる。そんなタイトルを引用している『The Mound: Omen of Cthulhu』は、「墳丘の怪」に影響を受けていると思われ、詳細は不明ながら地下世界でも壮大な冒険が待ち構えているのかもしれない。

本作を手がけるACE Teamはチリ・サンティアゴを拠点とするデベロッパーだ。これまでに世界を丸ごと踏みつぶす巨大な円柱から逃げ延びるアクションアドベンチャーゲーム『The Eternal Cylinder』や顔の描かれた巨大な岩を転がす対戦型アクションストラテジー『Rock of Ages』シリーズなど、特徴的なキャラクターデザインの作品を数多く手がけてきた。本作はクトゥルフ神話をモチーフとしており、さまざまなクリーチャーのグラフィックにも期待が寄せられるところだ。

『The Mound: Omen of Cthulhu』はPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに2025年発売予定。

Yusuke Sonta
Yusuke Sonta

『Fallout 3』で海外ゲームに出会いました。自由度高めで世界観にどっぷり浸れるゲームを探して日々ウェイストランドをさまよっています。

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