ダンジョンPvPvE『Dungeonborne』、5月28日に早くもサービス終了へ。好調スタート後になぜか沈黙、突然の終了告知

Mithril Interactiveは2月28日、『Dungeonborne』のサービス終了を告知した。2025年5月28日12時で、国内ではプレイ不可となる見込み。本作は2024年9月以降、長らく音沙汰がなかった。

デベロッパーのMithril Interactiveは2月28日、『Dungeonborne』についてサービスを終了することを発表した。日本国内では、2025年5月28日12時をもって、ゲームのプレイができなくなる見込みだ。

『Dungeonborne』は、PvPvE形式が採用された、一人称視点のダンジョンサバイバルゲームだ。対応プラットフォームはPC(Steam)で、基本プレイ無料にて展開されている。プレイヤーはソロまたは最大3人でのチームで、闇に包まれたダンジョンを探索。モンスターやほかのプレイヤーと戦いつつ、ダンジョンに眠るお宝を手に入れて脱出することを目指す。

本作ではプレイヤーキャラクターとしてファイター、プリーストなどの7つのクラスが用意。クラスごとでは異なるステータスやスキルを所持しており、装備できる武器も異なる。ファイターであれば装備可能な武器が多く、近接戦闘に特化しているものの移動速度が遅い。一方プリーストは近接戦闘が不得手だが、魔法による回復、強化といったサポート能力に秀でている、といった具合だ。

またダンジョンに潜って獲得した戦利品は、他のプレイヤーとのトレードも可能。そのほか装備やリソースを消費せずにPvPをおこなえるアリーナモードも実装されている。

『Dungeonborne』の開発元Mithril Interactiveは2月28日、Steamニュースハブにて突如、5月28日をもって本作のサービスを終了すると発表した。本作は2024年7月19日より早期アクセス配信が開始されたゲームであり、1年足らずでサービス終了となるかたちだ。なお本日からはアカウントの新規登録およびゲーム内での購入が無効となる。

『Dungeonborne』については、2024年2月より実施されたプレイテストで1万6000人を超えるプレイヤーを集め盛況を博した(関連記事)。また7月の早期アクセス配信開始以降も連日ピーク時で3万人を超えるプレイヤーを集め盛況を博していた。

一方で、アップデートの頻度は少なかった。8月に新コンテンツや新イベントが配信。9月にはプレシーズン「嵐の前夜(Before the Storm)」が開幕し、マップの一部修正なども含んだ大型アップデートが実施された。しかしその後は微調整をおこなうようなマイクロアップデートも配信されない状況が現在まで続いていた。

ユーザーレビューにおいても、ダンジョンに潜りPvPvEをこなしつつ戦利品を集めるといったゲームプレイ自体には好評を投じるものが多いが、アップデートの少なさについては多数の指摘、不満が寄せられていた。またそうしたコンテンツの追加や調整の少なさによりプレイヤーベースが次第に減少。対人要素も特徴とする本作ではマッチングしにくくなるといった状況も発生し、さらなるプレイヤー数の減少を招いていた。

今回約5か月ぶりとなるMithril Interactiveからの発表として、いきなり『Dungeonborne』のサービス終了が告知されたかたちだ。発表では長らく更新がなかった理由や、サービス終了に至った経緯は発表されておらず、本稿執筆時点で各種SNSなどを確認しても声明は公表されていない。今後そうした点への説明がおこなわれるかどうかも注目される。

『Dungeonborne』は2025年5月28日12時でサービス終了予定。なお本日からはアカウントの新規登録およびゲーム内での購入が無効となっている。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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