終末ハードコア戦略ゲーム『自由の鎖』Steamで無料デモ版配信開始。「ここぞというとき命中率アップ」もできる、『XCOM』風ストラテジー

Nordcurrent Labsは2月21日、『自由の鎖(Chains of Freedom)』の無料デモ版をSteam向けに公開した。荒廃した世界の東欧を舞台とする、ターン制戦略アドベンチャーゲームだ。

NordcurrentのパブリッシングレーベルNordcurrent Labsは2月21日、『自由の鎖(Chains of Freedom)』の無料デモ版をSteam向けに公開した。製品版の対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)およびPS5/Xbox Series X|Sで、2025年発売予定。

『自由の鎖』は、ターン制戦略アドベンチャーゲームだ。日本時間2月25日より開催中の「Steam Nextフェス:2025年2月エディション」に合わせて無料デモ版が公開された。本作は、EDENと呼ばれるバイオクリスタルが地球に衝突して荒廃した世界の東欧が舞台だ。プレイヤーが率いる平和維持部隊は、ヘリコプターの墜落事故に見舞われ仲間とはぐれてしまう。無法者があふれる過酷なこの地で、汚染された村から森林に隠された研究所、厳重な軍事基地までさまざまな地域を巡りながら、仲間との再会を目指す。旅路の中では人間だけでなく、超自然的な変異体も立ちはだかる。


本作は見下ろし型の視点で進行し、探索とステルス、そして戦略的なストラテジーバトルがシームレスに繋がるようになっている。非戦闘時には自由にマップを探索し素材を集め、装備や道具をクラフトしてチームを強化。時には敵から隠れながら、戦闘を繰り返し進んでいくという流れになっている。道中は数多くの危険が立ちはだかり、逃亡した科学者の追跡などさまざまなミッションが展開される。指令を遂行するなかで、幾重もの陰謀と裏切りに満ちた複雑な物語が展開されていくという。

そして、本作のバトルは『XCOM』シリーズのようなターン制を採用。ひとりひとりに設定されたアクションポイントを消費して、移動やカバー、射撃などが自由に行えるようになっている。また、本作の特徴として「フォーカスエイム」がある。射撃時にアクションポイントを追加で消費することで、命中確率を上げることができるのだ。アクションポイントをどう使っていくかといった、ひとつの決断が生死を分ける、戦略的なバトルとなっている。

また、戦闘開始前には見つからないように移動することで、有利な位置から戦闘を開始することが可能。場合によっては敵に一切行動させずに勝利することもできるようだ。そして武器は銃だけでなく、火炎放射器、迫撃砲など多数の種類が存在。また世界各地で見つかるバイオクリスタルを使い、キャラクターの能力を強化することもできる。探索やクラフト、ステルスなど、戦闘だけではないあらゆる行動が、生き残るために重要となる。

デモ版では、本作の序盤がプレイ可能。筆者がプレイする限りでは、探索から敵の発見、ステルス、そして戦闘が途切れずに展開される没入感といった本作の持ち味を体験できる内容となっていた。戦闘では敵の数が多く、油断すると複数回攻撃されてすぐダウンしてしまうなど、それなりにシビア。銃は射撃の後にリロードが必要で、敵が眼前に迫っているときにリロードする必要性も生じるスリリングな要素となっている。また先述した「フォーカスエイム」により、自らの手で“運任せにしない”決断をとれる点も特徴的であった。

そんな本作のデモ版は、本稿執筆時点でSteamユーザーレビューの40件中92%が好評とする「好評」ステータスを獲得。戦闘部分の堅実な作りに加え、ステルスやフォーカスエイムといった本作の持ち味も評価を受けているようだ。

本作の開発を手がけるのは、リトアニア共和国に拠点を置くNordcurrent。これまで料理シミュレーションゲーム『Cooking Fever』などスマートフォン用のカジュアルなゲームの開発のほか、Nordcurrent Labsとしてパブリッシング事業を手がけてきたスタジオだ。今回『自由の鎖』で本格ストラテジーゲームの開発に乗り出したかたちだ。デモ版のフィードバックも歓迎とのことなので、どのように磨き上げられるかにも注目したい。

『自由の鎖』は現在Steamで無料デモ版が配信中。製品版はPC(Steam/Epic Gamesストア)およびPS5/Xbox Series X|S向けに2025年に発売予定だ。

Yusuke Sonta
Yusuke Sonta

『Fallout 3』で海外ゲームに出会いました。自由度高めで世界観にどっぷり浸れるゲームを探して日々ウェイストランドをさまよっています。

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