『エルデンリング ナイトレイン』には「毒沼」はない。“入れたがる人”がいなかったので

フロム・ソフトウェアは2月12日、『ELDEN RING NIGHTREIGN(エルデンリング ナイトレイン)』を5月30日に発売すると発表した。本作には「毒沼」はないという。

フロム・ソフトウェアは2月12日、『ELDEN RING NIGHTREIGN(エルデンリング ナイトレイン)』を5月30日に発売すると発表した。同社の宣伝・制作を担当する北尾泰大氏によると、本作には「毒沼」はないという。

本作は、シングルプレイまたは最大3人プレイに対応するサバイバルアクションゲームだ。『エルデンリング』の世界観をベースに、まったく異なるゲームデザインで再構築された作品とのこと。プレイヤーは舞台となる広大な「リムベルド」のフィールドにて3日間を生き抜く。リムベルドは拠点や敵、武器やアイテムがプレイのたびに変化するそうで、フィールド型ダンジョンと標榜されている。

今回、2月14日から17日にかけて本作のクローズドネットワークテストが実施予定。テストに先がけてメディアプレビューが解禁されており(弊誌プレビュー動画プレビュー記事)、ファミ通.comでは生放送での実機プレイ配信もおこなわれた。配信にはフロム・ソフトウェアにて宣伝・制作を担当する北尾泰大氏も出演。放送終盤には、ユーザーの質問に答えるかたちで同氏がさまざまな疑問に回答している。


このなかで北尾氏は毒沼が登場するかどうかを訊かれ、「沼はないかな」と返答。本作に毒沼がないことを示した。毒沼は『ダークソウル』シリーズなどからお馴染みの厄介要素。その名のとおり、踏み込むと毒などの状態異常値が蓄積されつつ足取りが重くなってしまう沼地だ。プレイヤーコミュニティからは愛憎入り混じる反応が向けられてきた要素でもある。『エルデンリング ナイトレイン』にはそんな毒沼が登場しないようだ。

北尾氏は毒沼が登場しない背景として、宮崎英高氏が開発に携わっていないことを挙げている。宮崎氏といえば、『エルデンリング』や『ダークソウル』などのディレクターを務めてきた人物。たびたびその“毒沼愛”を明かしており、過去には海外メディアのインタビューに対し「『エルデンリング』制作中に、毒沼を作るのが大好きだと気づいた」といったコメントも寄せていた。同作のDLC開発中には“反省”もあったそうだが、それでも毒沼は登場していた(関連記事1関連記事2関連記事3)。


一方で『エルデンリング ナイトレイン』でディレクターを担当するのは、石崎淳也氏。開発においては『ダークソウル』シリーズのボスを登場させてよいか宮崎氏の承諾を得ることもあったそうだが(関連記事)、本作の開発自体には宮崎氏は関わっていないようだ。北尾氏いわく毒沼が登場しないのは、「入れたがる人がいなかった」ためとのこと。

ただ今回の放送冒頭では、本作には毒沼ではなく「毒の森」が登場することも披露された。本作のフィールドでは火山が出現したり、強敵に襲撃されたり、隕石が落ちたりといったさまざまなイベントが用意されているという。毒の森の出現もそうしたイベントの1種のようだ。毒の森というからには、毒などの状態異常の脅威がある場所となるのだろう。毒沼とは違った苦しみを味わえそうである。

なお先述のとおり、今回の放送では生放送での実機プレイや、北尾氏がユーザーのさまざまな質問に回答する様子もみられた。興味のある人はチェックしておくといいだろう。

ELDEN RING NIGHTREIGN(エルデンリング ナイトレイン)』はPC(Steam)およびPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに5月30日に発売予定。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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