Ubisoft、またも傘下スタジオを閉鎖へ。ほかのスタジオとあわせて総勢185人のレイオフを実施
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Ubisoftは現地時間1月27日、イギリスにある同社のスタジオUbisoft Leamingtonを閉鎖すると発表した。加えてドイツのUbisoft Düsseldorf、スウェーデンのUbisoft Stockholm、イギリスのUbisoft Reflectionsにて人員整理がおこなわれ、総勢185人がレイオフされるとのこと。海外メディアVGCなどが報じている。
Ubisoft Leamingtonはイギリスのロイヤル・レミントン・スパに拠点を置くスタジオだ。もともとはFreeStyleGamesとして2002年に設立。『DJ Hero』のリズムゲームなどを数々手がけてきた。2008年にActivisionに買収され、2017年にはUbisoftに買収された。Ubisoft傘下となるにあたって、Ubisoft Leamingtonと改称。Ubisoft傘下では、『ディビジョン』シリーズをはじめとした同社タイトルにて、共同開発を行っていた。
今回、そんなUbisoft Leamingtonが閉鎖されると発表されたかたち。VGCなどに送られたUbisoftの声明によれば、閉鎖の理由としては、コスト削減、およびプロジェクトの優先順位の検討といった継続的な取り組みの一環とのこと。同社の長期的な安定を確保するための決断だったようだ。
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またUbisoft Leamingtonの閉鎖に加えて、Ubisoft Düsseldorf、Ubisoft Stockholm、Ubisoft Reflectionsを対象とした人員削減がおこなわれている。Ubisoft DüsseldorfはBlue Byteというゲーム開発スタジオを前身としており、『Anno』『The Settlers』シリーズの開発を手がけていた。Ubisoft Stockholmは『アバター:フロンティア・オブ・パンドラ』をMassive Entertainmentと共同で開発。Ubisoft Reflectionsは『ウォッチドッグス』『Just Dance』シリーズの開発協力などを手がけていた。
これらのスタジオの削減人員とUbisoft Leamingtonの閉鎖によって、計185人に影響が出る、と伝えられている。なおEurogamerが報じるところによれば、Ubisoft Leamingtonは閉鎖するものの、残った少数のスタッフについては、リモートでの雇用継続がおこなわれるそうだ。
Ubisoftについては、『スター・ウォーズ 無法者たち』などの売上不調を起因として、2024年9月に過去10年で最低水準となる株価を記録(関連記事)。その後株価については一定の持ち直しを見せたものの、昨年12月には『XDefiant』が2025年6月3日にサービス終了することが決定された際に、Ubisoft San FranciscoとUbisoft Osakaがそれぞれ閉鎖。Ubisoft Australiaも活動停止となると明かされていた(関連記事)。今回は早くもさらなるスタジオ閉鎖やレイオフが決定された格好だ。コスト削減やプロジェクトの優先順位付けのためと発表されており、今後も持ち直しのためにどのように舵を切るのかが注目される。