Steamの「見られたくない所有ゲームをみんなから隠せる機能」、人気セクシーゲーム無料配布で急に脚光を浴びる。隠せて安心する人のほか「見せたい人」も出没
Steamでは、所有・プレイしているゲームについて個別に、ほかのユーザーへの非公開設定が可能となっている。この機能が、とある成人指定ゲームの無料配布をきっかけに、にわかに注目を浴びているようだ。
Steamのゲームの非公開設定は、ゲームの所有状況やゲーム内のステータス、プレイ時間、アクティビティが、自分以外のユーザーには表示されなくなる機能だ。Steamでは本機能とは別に、プロフィールの公開設定としてゲームの所有状況やゲーム内のステータスなどをすべて一括して「公開・フレンドのみ・非公開」から選択可能。対してゲームの非公開設定では、特定のゲームを非公開に設定することができる。
ゲームの非公開設定を利用すれば、たとえばフレンドに見られたくないゲームの所有状況・プレイ時間などをフレンドに見せないようにすることが可能。Steamストアページでの「フレンドが既にこのゲームを持っています」という表示もされなくなる。非公開設定をしておくことで、フレンドに知られたくないゲームを見られて、何となく気まずい思いをすることもなくなるだろう。
本機能は2023年12月にSteamクライアントベータ向けに提供開始され(関連記事)、昨年3月に正式実装された。今になって一部ユーザーから大きな注目を浴びているようだ。ゲーム情報を扱うインフルエンサーであるWario64氏が本機能を紹介し、本稿執筆時点で約6.4万いいね・約5000RPを記録している。
なぜ突如ゲームの非公開設定機能が注目を集めているのか。注目のきっかけとしては『HuniePop』の1日限定無料配布が開始されたことがあるようだ(関連記事)。同作はSteamユーザーレビューにて3万件以上が寄せられ、うち96%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得する人気パズルゲームだ。ただしSteam上では成人指定(アダルトオンリー)の作品であり、セクシーな描写も含まれた美少女ゲームでもある。
そのため、無料配布の機会に評判の良いパズル要素を楽しみたいものの、成人指定の美少女ゲームをプレイしていることをフレンドに知られたくないといったユーザーはいるかもしれない。そうした需要を見越してかWario64氏は『HuniePop』の無料配布を伝えるポストを引用しつつ、Steamの非公開設定機能を紹介。先述のとおり昨年実装されたばかりということもあってか、機能について知らなかったユーザーからも注目されている様子だ。
一方でWario64氏の投稿には “非公開設定要らず”なユーザーからの返信も集まっている。むしろ『HuniePop』をプレイしていることをもっと知らしめたいという豪胆な意見や、すでにフレンドリストの全員に成人指定系のゲームをプレイすることを知られているので問題ないといった報告も見られる。それぞれ冗談か本気か分からないものの、笑いを誘う返信の数々も、Wario64氏の投稿に注目が集まっている一因のようだ。
ちなみにSteamの非公開設定を利用したい場合は、ライブラリ画面やプロフィールの所有ゲーム一覧などから利用可能だ。たとえばSteamクライアントのライブラリ画面では、非公開にしたいゲームを右クリックし、「管理」の項目から「非公開に設定」を選択する。
またゲームを購入する際のショッピングカート内でも、あらかじめ設定しておくことができる。ただし『HuniePop』も含め無料配布ゲームはショッピングカートを介さずにライブラリに追加されるため、ライブラリ画面やプロフィールの所有ゲーム一覧などから設定することとなるだろう。
ちなみに非公開に設定しているゲームでは、Steamトレーディングカードが入手不可となる。ただし無料配布されたゲームでもトレーディングカードは入手できないため、今回配布された『HuniePop』は基本的にデメリットなしで非公開に設定できる。本作を急にプレイし始めるとフレンドにびっくりされそうな人は、この機会に利用してみるのもいいかもしれない。