『シヴィライゼーション VII』Steam版、「シリーズ初のSteam Deck正式対応」で発売へ。前作Nintendo Switch版の成功が互換性対応を後押しか
デベロッパーのFiraxis Gamesは1月10日、ストラテジーゲーム『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』のPC(Steam)版について、携帯型ゲーミングPCであるSteam Deckに正式対応すると発表した。本シリーズでは初めてのこととなる。
本作は、『シドマイヤーズ シヴィライゼーション(Sid Meier’s Civilization)』シリーズの最新作だ。プレイヤーは指導者として国家を導き、都市を建設したり、技術革新で文明を発達させたり、あるいはほかの文明を征服したり同盟を結んだりして、自らの歴史を刻んでいく。プレイヤーの戦略的な判断がそれぞれの「時代」に継承される要素や、指導者と文明を別々に選択できることによるゲームプレイボーナスの組み合わせなどが特徴。またオンラインマルチプレイにも対応し、クロスプレイが可能だ。
『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』の発売を来月2月に控え、今回PC(Steam)版について、携帯型ゲーミングPCであるSteam Deckに正式対応することが明らかにされた。Steam Deckの互換性プログラムにおいて、「確認済み」の認証を受けたとのこと。これはすなわち、Steam Deck上で快適に動作することはもちろん、ゲームパッド操作でゲーム内のすべての機能にアクセスできることや、7インチ程度のSteam Deckの画面でテキストを判読できることなどを意味する。また本作は、Steam Deckが採用しているSteamOS版もリリースされるようだ。
実は『シドマイヤーズ シヴィライゼーション』シリーズの過去作品におけるSteam Deckへの対応状況はというと、互換性プログラムで「確認済み」を受けたものは存在しなかった。たとえば前作『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VI』は、「プレイ可能」とされSteam Deckでプレイできるものの、テキスト入力にオンスクリーンキーボードを呼び出す必要があったり、テキストが小さくて読みづらかったりなどしている。ほかの作品も同様で、中には「非対応」と認定されたものもある。
つまり開発元Firaxis Gamesは、最新作では積極的にSteam Deckに対応させたことがうかがえる。この背景には、前作のNintendo Switch版の成功が影響したかもしれない。シリーズで初めてNintendo Switch向けにリリースされた前作『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VI』について開発元は、当初売れるかどうか確信が持てなかったそうだが、結果的には予想を大幅に上回る売れ行きとなったのだという(関連記事)。
携帯型ゲーム機であるNintendo Switchに対応させる作業は、Steam Deckへの対応に通じる部分が多いものと考えられる。前作のNintendo Switch版での経験が、新作でのSteam Deckへの正式対応に活かされた可能性がありそうだ。
『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/Nintendo Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに2月11日発売予定だ。