「このゲームハードでこのグラフィックのゲームを出したのは天才」構文がにわかに流行の兆し。この性能のマシンでこんなすごいビジュアルを?

現在X上にて、ゲームのスクリーンショットとともに、「○○ are wizards because how did they pull this off on ××」とのコメントを添える投稿が流行を見せている。ユーザーが、特定コンソールの「グラフィック表現の限界を超えた」とするゲームタイトルを紹介する流れが生まれているようだ。本稿ではその一部を紹介する。

現在X上にて、ゲームのスクリーンショットとともに、「○○ are wizards because how did they pull this off on ××(○○は××でこのグラフィックを出してのけたのだから天才だ)」とのコメントを添える投稿が流行を見せている。特定のゲームコンソールのカタログスペックからは想像できない、美麗なグラフィックを実現したゲームを思い思いに紹介する構文として、広く話題となっているようだ。

今回の流行の発端となったとみられる投稿は、Xユーザーの@teessro氏によるものとみられる。同氏は2020年にPS4向けにリリースされた『The Last of Us Part II』のスクリーンショットを投稿。スクリーンショットには「Naughty Dog are wizards because how did they pull this off on the PS4(Naughty DogはPS4で『The Last of Us Part II』のグラフィックを出したのだから天才だ)」とのコメントが添えられている。

同作においては、荒廃したアメリカで繰り広げられる、エリーによる復讐の物語が繰り広げられる。それを彩る美麗なグラフィックは高い評価を獲得。現行機のタイトルとも遜色ないグラフィックをPS4で実現したNaughty Dogに対する賛辞が、同氏の投稿には込められているのだろう。

そんな@teessro氏による投稿は瞬く間に拡散されたと見え、本稿執筆時点で約1.4万いいね、約1300リポストを記録するなど、X上で話題となっているようだ。そして同氏の投稿を発端として、他ユーザーもこの構文を用いる、あるいは同氏の投稿を引用するかたちなどで、“コンソールの限界”を引き出したと思うゲームタイトルを紹介しているようだ。

たとえば@ActualAero氏による投稿では、モノリスソフトから2010年にWii向けにリリースされた『ゼノブレイド』が取り上げられている。ゼノブレイドは主人公であるシュルクが黒いフェイスを追って旅をするのが初めの目的となる。

そうしてたどり着いたガウル平原の広大さや遠景の美麗さに驚かされたということなのだろう。ちなみにWiiはいわゆる三色端子を用いており、最大解像度は720×480ピクセル。限られたスペックのなかでこのグラフィックを実現したとのことで、@ActualAero氏は同作を取り上げたのだと思われる。

また2018年にPS4/Xbox One向けにリリースされた『レッド・デッド・リデンプション2』を挙げるユーザーも見られる。同作はRockstar Gamesによって手がけられた作品。西部開拓時代末期を舞台としたオープンワールドゲームであり、アメリカ中部(ハートランド)およびフロンティアを描いたグラフィックが好評。地面に残る足跡や、品種やオスメスにわたるまで細かく再現された動物といった細部までの作りこみも高く評価されている。徹底した作りこみがPS4にて実現されているということで、同作の名前が上がったのだろう。

さらに他のゲームタイトルとしては、『inFAMOUS Second Son』や『ファイナルファンタジーXIII』が挙げられている。『inFAMOUS Second Son』はPS4向けに2014年にリリースされたゲーム。スーパーパワーを手にした超人「コンジット」の力に目覚めた主人公デルシンを操り、敵組織D.U.P.との戦いを繰り広げることになる。コンジットの力は多種多様で、煙や火、コンクリートなどを生成することが可能。そうした“超能力”の演出や、現代アメリカを細部まで描いたグラフィックが評価されている。PS4ローンチ直後のタイトルでありながら、その表現には目を見張るものがあるとしてピックアップされたのだろう。

また『ファイナルファンタジーXIII』はPS3にて2009年に発売されたゲームだ。ルシとなったキャラクターたちによる旅が描かれていく物語の中では、さまざまなキャラクターとのやりとりも印象的だ。そうした会話などのやり取りにおける、キャラクターのグラフィックの美しさが高く評価されている。ライトニングやサッズの髪の質感に驚いたプレイヤーもいるのではなかろうか。そんなグラフィックをPS3で実現していたとして、「PS5に勝るとも劣らない」と紹介されているようだ。

このほかにも、引用ポスト通常の投稿などで、各ユーザーの思う“ハードの限界を超えている”と感じるゲームが多数紹介、投稿されている。気になった人は「are wizards because how did they pull this off on」で検索してみたり、あるいは自身の思う“ハードの限界を超えた”ゲームを投稿してみてもいいだろう。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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