『FF7』オリジナル版リマスター、まさかのアプデで録画禁止区間すべて解禁。エンディングや「忘らるる都」のシーンをシェアできる
スクウェア・エニックスは、『ファイナルファンタジーVII』のPS4/Xbox One/Nintendo Switch/PC向けリマスター版にてアップデートを実施。シェア機能における制限がすべて解除されたという。
『ファイナルファンタジーVII』(以下、FF7)は1997年1月に発売されたRPGだ。SF要素も盛り込まれた独自の世界観や、魅力的なキャラが織りなす物語などから国内外で高い評価を受けている。映像作品や関連ゲームも展開されてきたほか、2015年にはリメイクプロジェクトが発表。三部作となる計画で、今年2月には第二作『ファイナルファンタジーVII リバース』(以下、FF7リバース)が発売された。
そして『FF7』オリジナル版についても、さまざまなプラットフォームに移植版が展開されてきた。また2015年12月にはPS4向けにリマスター版が発売。同作をベースに、2019年3月にXbox One/Nintendo Switch版が、2020年8月にPC(Microsoft Store)版が発売された。
そんな『FF7』リマスター版では、各プラットフォームのシェア機能において録画・撮影禁止区間が存在していた。一方で今回、PC版発売から数えて4年越しのアップデートが実施。このなかではシェア機能の制限がすべて解除されたという。
では具体的にどういったシーンのシェアが制限されていたのか。公式発表はないものの、ユーザーが投稿してきた動画などを見るに、「忘らるる都」におけるエアリスとの再会後のシーン、および最終ボス撃破後のエンディングシーンが制限区間となっていたようだ。エンディングはもちろんながら、エアリスとの再会後のシーンも物語における重大な局面。オリジナル版発売から27年以上経つ本作ながら、動画や画像として未プレイのユーザーの目に入ることを防ぐ配慮がおこなわれてきたとみられる。
とはいえ今回のアップデートにて、そうした制限が撤廃された格好だ。このタイミングで制限がなくなった理由は不明。ただ制限区間のうち「忘らるる都」にまつわるシーンは、リメイクとなる『FF7リバース』のクライマックスシーンでもある。発売から9か月ほど経過し『FF7リバース』にて同様のシーンを見たユーザーも増えたと思われ、オリジナル版のシーンが解禁されたのかもしれない。オリジナル版でのシーンがシェア可能となったことで、今後は展開の違いも見比べやすくなるだろう。
なおシェア機能の録画・撮影禁止区間についてはリメイクシリーズにも存在。『FF7リメイク』『FF7リバース』の両方に、それぞれ生放送および動画・画像投稿に関するガイドラインが定められており、明確に録画・撮影禁止区間のシェアが禁止されている。キャプチャーボードなどを介してプレイ動画を投稿する場合は、引き続き注意するといいだろう。
ちなみにリメイクシリーズについては、最終作である第三作のプロットがすでに仕上がり、コンセプトを定めて開発チームも動き出しているという(4Gamer)。エンディングにもオリジナル版からの変化がみられるかどうかは注目されるところだ。
『ファイナルファンタジーVII 』リマスター版は、PS4/Xbox One/Nintendo Switch/PC(Microsoft Store)向けに発売中だ。
【UPDATE 2024/11/22 22:52】
元スクウェア・エニックスで現Electronic Arts日本支社社長の野口ショーン氏は、『ファイナルファンタジーVII』リマスター版の開発にプロデューサーとして携わったことを明かしている。当時シェア機能制限が設けられた背景には「ゲーム史上もっとも衝撃的なシーンを未プレイのユーザーが誤って見ないように」という配慮があったそうだ。