ソニー・インタラクティブエンタテインメント/Shift Upは11月20日、『ステラーブレイド(Stellar Blade)』に向けて無料アップデートを実施。あわせて『ニーア オートマタ』とコラボする有料DLCが配信されている。
本作は、侵略された地球を舞台とするアクション・アドベンチャーゲームだ。PS5向けに4月26日に発売された。本作の地球では、ネイティブと呼ばれる敵が突如出現。コロニーから降り立った主人公イヴは、地球に取り残された生存者アダムや、かつて地球に派遣された空挺部隊の隊員であるリリーと協力し、ネイティブに立ち向かうこととなる。
開発を手がけるのは韓国に拠点を置くShift Up。『マグナカルタ』や『デスティニーチャイルド』『勝利の女神:NIKKE』などに携わったキム・ヒョンテ氏がディレクターを務めている。
今回そんな本作に向けて無料アップデートとともに、『ニーア オートマタ』とコラボする有料DLCが配信された。『ニーア オートマタ』の2BやA2といったキャラの衣装(ナノスーツ)などを導入するDLCであり、それらの衣装の一風変わった仕様が配信間もなく報告された。
Xユーザーの@wapdahca氏は本DLCの衣装を身に着けたイヴを動画で紹介。ただし普通に紹介するのではなく、下着を覗くような、ローアングルでの撮影を試みている。すると、これに気づいたイヴが即座に反応。むすっとした表情で、プレイヤーの視点となるカメラが蹴り飛ばされ、“ローアングル撮影”は強制中断されてしまう。
なお本編においても、イヴがローアングル撮影に反応する仕様はひっそりと存在。まじまじとローアングルで眺めていると、イヴがこちらの存在に気づいたように、目線を送ってくるのだ。とはいえそれ以上大きな演出はない。カメラを蹴り飛ばす“ローアングル対策キック”はコラボ衣装専用の仕様とみられる。
こうした仕様は、コラボ先となる『ニーア オートマタ』、あるいは『ニーア』シリーズならではの要素といえるかもしれない。というのも『ニーア オートマタ』においては、視点操作で主人公のひとりである2Bのスカートは下から覗きにくい仕様になっている。それでも覗こうとすると2Bが嫌がるそぶりを見せる演出がある。しかししつこく合計10回覗くと達成される「何をしているのですか?」という、困惑あるいは冷たくあしらうようなトロフィー/実績が用意されている。“プレイヤーの覗き”を想定しつつ、いさめるような演出になっているわけだ。
また『ニーア レプリカント』のリマスター版『ニーア レプリカント ver.1.22474487139…』においては新トロフィー「命知らず」が追加。同作ではローアングルからカイネの下着を覗こうとすると、セリフとともにカメラが蹴られ、覗きを強制中断されるという今回のDLC衣装の仕様に近い演出であった。またこちらも、合計10回覗き続けると実績「命知らず」を獲得できるものの、ゲームオーバーになるという手痛いお仕置きとなっていた。
なお『ステラーブレイド』のディレクターであるキム・ヒョンテ氏と、『ニーア』シリーズを手がけるヨコオタロウ氏はお互いに敬意を抱き、創造性を共有しているという。今回のコラボDLCも、ふたりのディレクターのコラボレーションとして実現を果たしたそうだ(PlayStation.Blog)。『ニーア』らしさを感じる覗き魔撃退演出も、そうしたリスペクトの表れなのかもしれない。
『ステラーブレイド(Stellar Blade)』はPS5向けに発売中。同作向けのコラボDLCとして「Stellar Blade x NieR:Automata DLC」が配信中だ。