デベロッパーのRANELA GAMESは11月15日、『Finnish Cottage Simulator』の早期アクセス配信を開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作にはSteamユーザーレビューにてさっそく多数の好評が集まっているが、内訳はほぼフィンランド語ユーザーとなっている。
本作は、究極のコテージ体験(ultimate cottage experience)ができるゲームと銘打たれている。コテージあるいは貸別荘とは、一戸建ての家をまるごと借りて宿泊できる施設のこと。本作ではフィンランドの大自然に建てられたコテージにて、自由気ままに休暇を過ごすゲームとなっている。
本作はシングルプレイのほか、マルチプレイにも対応。釣りのほか、猟銃を持ち出してハンティングをしたり、ビールを飲んだりバーベキューをすることも可能だ。またボートや原付バイクといった乗り物も存在。隣人から請け負ったクエストをこなす要素も用意されている。このほかSteamストアページの公式説明では「サウナ」に入れる点もアピールされている。サウナは、フィンランドが発祥の地ともされている。
本作ではコテージ内のさまざまなものに細かくインタラクトできる点も特徴。カーテンを閉めたり、テレビをつけてチャンネルを変えたり、煙草を吸ったり、マルチプレイでトランプを遊べたりと多種多様。またフィンランドのスポーツである「モルック」を遊ぶこともできる。ほか、たとえば先述したサウナに入る際には、薪を割って、薪入れで運び、灰受け皿を綺麗にしつつ薪をくべ、マッチで火をつけるといった細かな手順が必要なリアルさも特徴だ。
本作は11月15日にSteamで早期アクセス配信開始。本稿執筆時点でさっそく約200件のユーザーレビューを集め、うち95%が好評とする「非常に好評」ステータスを得ている。ちなみにレビューにおけるユーザーの言語の割合を見ると、224件中199件をフィンランド語ユーザーが占めている。少なくとも現時点では、ほぼフィンランド語ユーザーからの評判が中心のようだ。上述のようにサウナが細やかに作られていたりモルックがあったりと、フィンランドのコテージらしさがこだわって再現されているところが評価されているようだ。
ほか、多種多様な要素が盛り込まれている点から一風変わった楽しまれ方もしている模様。たとえばあるユーザーは3人のフレンドと共にコテージを訪れたが、ものの数時間でショットガンとライフルをお互いに撃ち合う修羅場に突入。その後サウナで気持ちを落ち着かせようとしたものの、結局みんなでウォッカをあおってお互いにダーツの矢を投げ合う危険な遊びが繰り広げられたそうだ。
冗談か本気かわからないものの、そうした酔っ払いの大騒ぎを再現できるといったところにも“フィンランドあるある”との評価が集まっているようである。このほかにも、小屋の鍵が見つからずに途方に暮れ、酒浸りになって近隣のコテージに侵入するといった奇行三昧が報告されるなど、自由な楽しまれ方をしている模様だ。
本作は2022年に発表され、TikTokなどで一定の注目を集めながら開発が進められてきた。早期アクセス配信開始時点では、クエストや乗り物、アイテムやマルチプレイヤーのアクティビティなど“フィンランドのコテージ生活で必須になる要素”はほとんど実装されているとのこと。正式リリースに向けては、冬モードやストーリー、さらなるアイテムやクエストなどの実装のほか、バグ修正・最適化も進められていくそうだ。現状では遅くとも2026年までの正式リリースが計画されているという。
早期アクセス配信後もさっそく複数回のアップデートが実施され、さまざまな修正がおこなわれている。ユーザーレビューにおいても現状を評価しつつも今後の新要素など早期アクセス配信中のブラッシュアップも期待されている様子がみられ、今後の動向も注目されるところだ。ちなみに正式リリースにあたっては値上げも予定されているそうなので、気になる人は早めに購入しておくとよいだろう。
『Finnish Cottage Simulator』はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中だ。