海外掲示板にて『マインクラフト』のワールドを3年ぶりに訪れ、亡くなった愛犬と“再会”したユーザーの投稿が話題となっているようだ。投稿を見たほかのユーザーからは励ましの声が寄せられている。
『マインクラフト』は、人気のサンドボックスゲームだ。本作ではオオカミやネコなど、動物や敵性生物が多数出現する。生物はアイテムの「名札」を使うことで命名することが可能となっており、名前は金床を使用することで自由に変更することが出来る。キャラクターのデスポーン(消滅)を防げるほか、思い入れのある名前を付けることができるわけだ。
海外掲示板Redditにてそんな『マインクラフト』のSubredditにて投稿されたスレッドが話題を集めている。RedditユーザーのKill-R_73氏は一枚のスクリーンショットとともに、「今日、6年越しの古いワールドに久しぶりにログインしたら、10月に亡くなった愛犬と再会した。号泣しているよ」といった旨の内容を投稿した。スクリーンショットには白いオオカミが撮影されており、ゲーム内の名札で「Nano」という名前がつけられている。この投稿は1900件以上の高評価を受けており、多くの励ましの声がKill-R_73氏に届けられている。
Kill-R_73氏によると、スクリーンショット内のマインクラフトワールドは6年前に生成したものだという。同氏はパソコンを変更するたびにワールドデータを移行しているようで、確認のために3年ぶりにワールドにログイン。そこで今年10月に亡くなった愛犬の「Nano」と再会することとなったようだ。
愛犬を偲んで心を痛める同氏にコメント欄のユーザーらは励ましの言葉を送っている。なかには「彼らはどこにも行かない。別のかたちで、ずっと生きている。これ(デジタルのなかで生き続けるのも)も、そのうちのひとつだ」といった、亡くなった者も思い出とデジタルの世界で生き続けるという考えもみられる。それに対して同氏は「ここに来れば、彼とまた会える」として賛同しており、亡き愛犬の住まうワールドは同氏にとって特別なものになったようだ。
またなかには「クラウドや複数の媒体にバックアップした方がいい」との助言もみられる。万が一、ハードウェアに異常をきたした場合でも、しっかりとワールドを存続するための手段として外部にデータを保存したほうが良いとの判断だろう。Kill-R_73氏は同コメントに対して「たしかに、そうするよ」と反応しており、Nanoの住むワールドは今後も失われる心配はないだろう。
『マインクラフト』は2011年に正式リリースが行われ、バージョンアップを続けながら根強い人気を維持してきた作品だ。思い通りに世界を形作れることもあり、ワールドにはプレイヤーそれぞれの思い入れがあるだろう。Kill-R_73氏も、3年間プレイしていなかったものの大切にしていたセーブデータで、亡き愛犬との思わぬ再開を果たした格好だ。時には昔遊んでいたワールドで思い出に浸り、過去の自分が残したものを見て回るのもいいかもしれない。