『モンハンワイルズ』のガンランスは「竜撃砲」で味方を吹っ飛ばさないようになった様子。長き時を経てついに
カプコンは10月29日、『モンスターハンターワイルズ』の先行ベータテストをPS5のPS Plus加入者向けに開始した。10月31日11時59分まで実施予定。また、11月1日12時から11月4日11時59分にかけてはPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けにオープンベータテストが実施予定。先行ベータテストとなる現段階では、ガンランスの竜撃砲で味方が吹っ飛ばなくなった点が大きく注目されている。
本作は、ハンティングアクションゲーム『モンスターハンター』シリーズ最新作だ。対応プラットフォームはPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|Sで、2025年2月28日に発売予定。舞台となるのは、ギルドが調査したことのない未踏の領域「禁足地」。この地は気候が移り変わり変化を繰り返すほか、大型モンスターも群れをなすという。
本作にも近年のシリーズ作品に引き続き、14種類の武器種が登場。各武器に新アクションも用意されているほか、仕様やモーションの変化もみられる。なかでもさっそく大きな注目を集めている武器のひとつがガンランスだ。ガンランスは、ランスと似た見た目の武器ながら、砲弾を炸裂させる銃槍を用いる点が特徴。大盾での堅牢な防御と、刺突と砲撃を交える攻撃スタイルが特徴の武器となっている。
そんなガンランスは、大技として「竜撃砲」を備える武器だ。大きな隙が生まれるためモンスターのダウン時などを狙う必要があり、使用後に一定時間のクールダウンも必要なものの、火力の高い技となっている。
一方で竜撃砲について、従来のシリーズではひときわ致命的な欠点もあった。竜撃砲の攻撃範囲にいる味方を吹っ飛ばしてしまうのだ。味方はダメージこそ受けないものの、大きく吹っ飛ばされ、攻撃チャンスを失いかねない。そして先述のとおり竜撃砲はモンスターのダウン時などを狙って用いがちなこともあり、近接武器種のハンターを中心にモンスター付近に密集するタイミングといえる。そのため特に、意思疎通しづらいいわゆる野良のハンターとプレイする際などには竜撃砲はリスキーな選択肢ともいえた。せっかくの大技ながら“封印状態”にしたりして、肩身の狭い思いをしていたハンターもいるだろう。
しかしそんな竜撃砲が『モンスターハンターワイルズ』にて、少なくとも先行ベータテストにおいて味方を吹っ飛ばさなくなっている。竜撃砲を受けた味方は吹っ飛ぶ代わりに、尻もちをつくような被弾モーションに変化。吹っ飛ばされていたときと比べて、起き上がるまでかなり素早くなっている。味方に当たる可能性自体は残っているものの、デメリットは緩和されているだろう。
なおガンランスはかつて、そもそも通常の砲撃でさえ味方を吹っ飛ばす判定を有していた武器種だ。『モンスターハンター:ワールド』にて砲撃の吹っ飛ばし判定がなくなったものの、竜撃砲の吹っ飛ばし判定については据え置きとなっていた。長き時を経てようやく竜撃砲がマルチプレイでも使いやすくなったかたちだ。このことは『モンスターハンター』シリーズの人気YouTuberガンサーの抹茶氏なども検証・報告しており、ハンターたちからは喜びの声が寄せられている。
ちなみに先月開催された「東京ゲームショウ2024」での『モンスターハンターワイルズ』の試遊プレイにおいては、ガンランスの竜撃砲が依然として味方を吹っ飛ばす上、竜撃砲の攻撃範囲が広がってさらに味方吹っ飛ばしのリスクが増しているとの報告もあった。主にガンランスを愛用してきたハンター間では心配の声も見られたものの、少なくとも今回のベータテストでは吹っ飛ばさない調整となっているようだ。とはいえ、今回はあくまでベータテストであり、フィードバックやデータを集計しつつ発売に向けてさらなる調整もおこなわれることだろう。“味方が吹っ飛ばない竜撃砲”が発売時点でも健在かどうかは、注目点のひとつとなりそうだ。
『モンスターハンターワイルズ』はPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに来年2月28日に発売予定。PS5のPS Plus加入者向けには先行ベータテストが開始されており、10月31日11時59分まで実施予定。またオープンベータテストが、PC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに11月1日12時から11月4日11時59分まで実施予定だ。