『サイレントヒル2』リメイクPC版、「容量わずか34GB」と驚かれる。充実大型リメイクなのに


コナミデジタルエンタテインメントは10月8日、『SILENT HILL 2(サイレントヒル2)』リメイク版を発売予定。対応プラットフォームはPC(Steam)/PS5。デラックスエディションには48時間の先行アクセス権が付属しており、昨日10月6日よりプレイ可能となった。これに伴って、本作PC版のインストールサイズが“予想外に小さい”として注目を集めている。

本作は、2001年にPS2向けに発売されたサイコロジカルホラーゲーム『SILENT HILL 2』のリメイク版だ。舞台となるのは、霧の街サイレントヒル。亡き妻からの手紙を受け取ったジェイムスは、2人の思い出の地であるこの街で彷徨い、現実とは思えない世界へと迷い込むこととなる。リメイク版の開発を手がけるのは、ホラーゲーム『Layers of Fear』シリーズや『The Medium』などを手がけたポーランドのスタジオBloober Teamだ。


リメイクにあたってはゲームエンジンとしてUnreal Engine 5が採用され、グラフィックスおよびサウンドが現代向けに再構築。さらにレイトレーシングなどの技術に対応し、よりリアルで臨場感のある世界を表現しているとアピールされている。

またカメラ視点は、オリジナル版の俯瞰視点から肩越しのTPS視点へと変化。照準をあわせて銃撃したり、敵の攻撃を回避したりと戦闘システムが一新されている点も特徴だ。このほかオリジナル版になかった場所や入ることができなかった探索場所も追加。オリジナル版では戦闘のなかった怪物が敵として立ちはだかったり、新たな怪物が追加されたりと、新要素も盛り込まれている。

本作は10月8日に発売が予定されており、昨日10月6日よりデラックスエディション購入者向けの先行アクセスが解禁。Steamユーザーレビューではさっそく高い評価を獲得している(関連記事)。一方では、本作PC版のインストールサイズの「小ささ」にも注目が集まっているようだ。


本作PC版のインストールサイズは約34GB。たとえば同じリメイク作品で比較すると、カプコンのホラーTPSアクション『バイオハザード RE:4』では約57GBであった。また3Dグラフィックスの美麗さを売りにする最新ゲームでは60GBを超える作品も多くあるなかで、『SILENT HILL 2』リメイク版は比較的コンパクトな容量といえそうだ。「内容も充実した大型ゲームなのに容量が小さい」として、ユーザーから驚きの声も上がっている。

ちなみに本作PS5版は容量約50GBであり、こちらはやや控えめながらも最新ゲームとして一般的な水準のサイズといえるかもしれない。そのため特にPC版について、Bloober Teamの最適化の手腕が発揮されたかたちなのだろう。

『Layers of Fear』シリーズなど、Bloober Teamの手がけた作品の多くはコンソール版とPC版が同時でリリースされてきた。また2023年に発売された『Layers of Fear』のリブート版では、『SILENT HILL 2』リメイク版と同じくUnreal Engine 5が採用され高精細なグラフィックが特徴となっていた傍らで、必要ストレージ容量が約20GBと小さめであった。

最新グラフィックスに刷新され新要素も実装されたうえで、容量約34GBとストレージに優しい作品となった『SILENT HILL 2』リメイク版。Bloober TeamのこれまでのPC向けゲーム開発経験の積み重ねや、Unreal Engine 5での開発ノウハウが活かされ、容量が抑えられているのだろう。

『SILENT HILL 2』リメイク版は、PS5/PC(Steam)向けに10月8日発売予定だ。デラックスエディション購入者向けには、先行アクセスとしてリリースされている。なお本作コンソール版は1年間のPS5時限独占となる見込みだ。