Valve新作MOBAシューター『Deadlock』に「チーターをカエルに変える」チート対策実装。投票にて試合即終了か“こらしめる”か選べる

Image Credit: Dead Air on X

Valveは現地時間9月26日、プレイテスト中の『Deadlock』に向けてアップデートをリリースした。アップデートでは新たなヒーロー、Mirageの追加や、各種バランスの調整、不具合調整などがおこなわれている。さらに、チーターが発見された際の処遇についても、一風変わった対策が取られているようだ。

『Deadlock』は三人称視点で繰り広げる、MOBAの要素を持つシューティングゲームだ。現在Steamにてプレイテスト中で、プレイヤー間での招待制がとられている。本作にてプレイヤーは数多く存在するヒーローの中から操作キャラクターを選択。それぞれ異なるアビリティを所持しており、役割なども大きく変わってくる。

マップには4つのレーンがあり、NPCを含んだ敵と対峙。撃破によって獲得できるソウルでレベルアップしたり、アイテムを購入したりすることができる。そうして自身を強化しつつ、最終的に敵陣に存在する「パトロン」を倒すことで勝利となる。

そんな『Deadlock』について、9月26日にアップデートが配信された。アップデートでは新ヒーローMirageが追加。そのほか、各種武器やアイテムなどのステータスが調整されている。それに加え、パッチノートの記載によれば、初期のチート検知システムが追加された。

アップデートにより、試合中にチート行為をしているプレイヤーが検知された場合、対戦相手のチームは、チート使用ユーザーを即座にBANして試合を終了するか、残りの時間をずっとカエルに変えた状態でプレイを続けるかを選ぶ投票ができるようだ。この見た目の滑稽さや、試合中ずっとカエルになるという風変わりな対処は、SNS上で早くも話題となっている。

ちなみに投票によって終了した場合、試合の結果はカウントされないとのこと。うっかりチーターとマッチングしてしまっても、理不尽な負けを経験することもなさそうだ。


ちなみに他ゲームでもチーターへの処遇として、一風変わった対策が取られる例もあった。たとえば『Call of Duty: Warzone』ではチーターからほかのプレイヤーの存在が検知できなくなったり、チート利用者の武器が著しく弱体化したりといった対策がされている(関連記事)。

『Deadlock』においても、チーターを滑稽な姿にして鬱憤を晴らせるような仕組みがとられているかたち。またマッチ制のチーム対戦ゲームということもあってか、プレイヤーが「即BAN」か「カエルに変える」かの処遇を選べるようにしている点でも珍しい事例だろう。チーターのいる試合を早く終わらせ、次の試合にいきたいというプレイヤーへの配慮かもしれない。

なお本作に向けては、より広範な(more extensive)アンチチートシステムを実装する予定のようだ。また本作は先述のとおり、現在プレイテスト中。リリース時にチーターをカエルに変える機能が残っているかというところも含めて、引き続き注目したい。

『Deadlock』PC(Steam)にて配信予定。リリース時期は未定だ。