『スカイリム』実況の「スカイリムおばあちゃん」、ゲーム実況を引退へ。今後は別の楽しいことをやる
『The Elder Scrolls V: Skyrim』(以下、Skyrim)の実況プレイで知られる「スカイリムおばあちゃん」ことShirley Curry氏が「ゲーム実況引退」の意向を伝えた。今後も動画投稿は続けるものの、『Skyrim』のプレイ実況はもうおこなわないという。
Curry氏は、『Skyrim』を愛してやまない、現在88歳のYouTuberだ。同氏は2015年より『Skyrim』実況プレイ動画を公開し、同作を夢中でプレイする様子を頻繁に配信して人気を獲得。現在チャンネル登録者数130万人を誇り、「やあ孫たち(Good Morning Grandkids)」の一声から始まる配信でお馴染みだ。
Curry氏の深い「『Skyrim』愛」は開発元であるBethesda Softworksにも認知され、シリーズ新作『The Elder Scrolls VI』にも同氏が登場予定。同作ファンの間でもアイコニックな存在となる一方、近年には同氏にとって辛い出来事も。2020年には、健康状態の悪化と視聴者の心無いコメントにより一時実況プレイを一時休止。2022年には、脳卒中による記憶障害で『Skyrim』のプレイ方法を忘れてしまうといった出来事もあった(関連記事1、関連記事2)。それでも、Curry氏は先日まで『Skyrim』をプレイし続け、視聴者にその様子を届けていた。
ところが、Curry氏の胸中には複雑な思いがあったようだ。同氏は9月23日、「Vlog#41: No More Gaming Videos(ゲーム実況動画はもう出さない)」と題した動画を投稿。今後、『Skyrim』プレイ動画を作らないと告知した。
動画では、まずCurry氏が近況について報告。同動画の投稿の翌日に、目の手術が控えていることを伝えた。続いて本題に入ったCurry氏は、「みんなも悲しいかもしれないけど、どうしようもない」「もう老いすぎたし、疲れた」と伝え、これまでにもあった一時的な休止ではなく、無期限にゲーム実況動画投稿をやめることを明らかにした。
Curry氏によれば最近、動画を撮影している部屋に入りコンピューターを見た際に、「動画を作らなければいけないが、作りたくない」と感じ、そのまま部屋を出ることがあったという。楽しむために実況プレイをしていたのに、疲れ、飽きてしまったとのこと。そのため、今回ゲーム実況プレイから「引退」する決断をしたようだ。
なお、今後もCurry氏はチャンネルを通じての動画投稿自体は続けていく予定とのこと。目の手術の経過報告や、なにか紹介したくなるような可愛いものを手にした際には動画を投稿したいとしている。また、今後はずっとやりたいと思っていたキルトづくりを楽しむ予定とのこと。
今回の動画のコメント欄では、突然の「引退報告」に驚きつつも、Curry氏をいたわる声が多数投稿。手術の成功と速やかな回復を祈るコメントや、「おつかれさま」とCurry氏の今までの道のりを称える声が寄せられている。Curry氏が『Skyrim』から離れても、同氏は引き続きファンに愛される「おばあちゃん」で居続けることだろう。まずは手術が無事に成功することを祈りたい。