サービス終了した『The Cycle: Frontier』、なんと『フォートナイト』内で“復活”。本家開発元がUEFNで作り直し、1年越しに蘇る


YAGERは9月20日、『フォートナイト』のクリエイティブモード向けにThe Cycle: Prospect Islandを発表した。本作は同社の過去作であり、2023年9月27日にサービスを終了したPvPvE脱出シューター『The Cycle: Frontier』の精神を受け継いだゲームだという。形を変えて『The Cycle: Frontier』が“復活”したともいえそうだ。

『The Cycle: Frontier』は、銀河の果てにある資源豊かな惑星フォルトゥナIIIを舞台に戦うPvPvEシューターとして2022年6月に正式サービス開始された作品だ。本作では脱出シューターとして、プレイヤーが惑星にてモンスターやほかプレイヤーらと対峙。物資や装備を獲得して惑星を成功裏に脱出するか、あるいは倒されてすべてを奪われる緊張感が持ち味の作品となっていた。

同作はリリース当時に多くのプレイヤーの注目を集めており、リリース直後のSteamの最大同時接続プレイヤー数は4万人を超えるほどの盛況を見せた。しかしYAGERによれば本作は正式リリース後にさまざまな課題を抱えたという。改善に取り組んだもののサービスを継続するに至るほどのプレイヤーを集めることができなかったとして、2023年9月27日に本作はサービスを終了した(関連記事)。

そんな『The Cycle: Frontier』が、なんと今回『フォートナイト』内で復活することが発表された。開発を手がけるのは同じくYAGERとなっている。そのタイトルを『The Cycle: Prospect Island』として、Unreal Editor for Fortniteを利用して作成されている。『フォートナイト』のゲーム内にて島コードを入力し、『The Cycle: Prospect Island』を選択することで誰でも遊ぶことができる。

ゲームプレイとしては『The Cycle: Frontier』とまったく同じではないにせよ、オリジナル版に実装されていた要素やその精神を踏襲しつつ、新たに作り直しが行われているという。プレイヤーはまずProspect Stationと呼ばれる宇宙ステーションからスタート。属する派閥を選び、それぞれの派閥と契約を結ぶことができる。そうして準備を整えて、Prospect Islandに降下することになる。


惑星ではNPCやモンスター、ほかプレイヤーらと競い合いつつ、物資や装備を集めることになる。さらにProspect Islandでは『The Cycle: Frontier』の舞台であった惑星フォルトゥナIIIで見られたような、危険な嵐も出現するという。無事脱出し、物資を持ち帰ることで派閥のレベルをアップさせ、新たな武器などをアンロック。そうしてまた惑星に降り立つといったゲームサイクルが実装されているとのこと。また『The Cycle: Prospect Island』をプレイしても、フォートナイトのバトルパスXPを獲得することができるという。

今回の“復活”にあたり、YAGERは『The Cycle: Frontier』を支えたファンへの感謝を述べている。同作が惜しまれつつ昨年サービス終了した後、「『The Cycle: Frontier』が恋しい」といったようなファンからのメッセージがYAGERのもとには多数届いたとのこと。そういった声もあり、今回の『フォートナイト』内での復活につながったようだ。一方でファンの中にはまたフォルトゥナIIIに戻りたいという『The Cycle: Frontier』の“完全復活“を切望している声もあるという。これについては「Never Say Never Never(絶対にないとは言わない)」としており、今後検討されることもあるかもしれない。

いずれにせよ、約1年の時を経て『The Cycle: Frontier』が『フォートナイト』内で復活を遂げたかたちとなる。本作の復活を望んでいたファンにとっては喜ばしいニュースといえそうだ。先述のとおり『フォートナイト』にコードを入力すれば誰でも遊べるため、一度プレイしてみるのもいいだろう。

The Cycle: Prospect Island』は『フォートナイト』内にてカスタム島として配布中。カスタム島コードや詳細などは公式サイトを確認されたい。