ニンテンドー3DS/Wii Uのオンラインプレイサービス終了近づき、初代『スプラトゥーン』や『ポケモン』など“遊び納め”ラッシュ発生。バトルしたり、仲良く思い出に浸ったり
任天堂は明日4月9日午前9時、ニンテンドー3DSおよびWii U向けタイトルのオンラインプレイサービスを終了予定。サービス終了が目前に迫るなか、週末から本日にかけては影響を受けるタイトルやオンライン要素の“遊び納め”の機会となっているようだ。
ニンテンドー3DS(以下、3DS)は2011年2月に、Wii Uは2012年12月に発売。2023年9月末時点で3DSは7594万台、Wii Uは1356万台を売り上げており、それぞれに多くの人気タイトルが発売された。いずれもすでに生産は終了されている。
昨年任天堂は3DSおよびWii U向けタイトルにおけるオンラインプレイや、インターネットランキング機能、データ配信など、インターネット通信を用いた各種機能のサービスを2024年4月上旬に終了すると告知。今年1月には、終了予定日が4月9日午前9時となることが明かされた。任天堂サポートの公式Xアカウントは4月4日にも同時刻をもってオンラインプレイサービスを終了すると改めて案内しており、予定どおりの終了となる見込み。
本稿執筆時点で、3DSおよびWii U向けタイトルのオンラインプレイサービスの提供終了まであと約18時間。SNS上では慣れ親しんだタイトルの“遊び納め”をするユーザーが散見される。たとえば3DS向けタイトルでは『ポケットモンスター』シリーズや『とびだせ どうぶつの森』、『マリオカート7』などのプレイ報告が投じられている。
オンライン対戦・協力プレイの遊び納めのほか、『ポケットモンスター』シリーズではオンライン通信交換が可能な最後のチャンスを利用して図鑑埋めを試みるユーザーもいるようだ。またフレンドコードを共有して最後の時を一緒に過ごす人を募集したり“タイムカプセル”のように集めたフレンドリストを残そうとしたりするユーザーが見られる。なお、オンラインプレイサービス終了後も、各タイトルのオフラインプレイやローカル通信対戦などの機能は利用できる見込みとなる。
一方Wii U向けタイトルでは『スプラトゥーン』や『スーパーマリオメーカー』といったタイトルのプレイ報告をするユーザーが多く見られる。それぞれシリーズ続編がNintendo Switch向けにも発売されているものの、第1作となる思い出のタイトルにて対戦機能やユーザー作成コンテンツのシェア機能などのオンライン要素を遊び納める機会となっているようだ。
たとえば『スプラトゥーン』であればシリーズ続編で性能が変化したブキや、続編でリニューアルされたステージなどのオリジナルの状態を紹介するユーザーが見られる。また、現時点では続編で復活を果たしていないステージとして「デカライン高架下」と「シオノメ油田」が存在。両ステージで遊べる最後の機会にもなっている。
『スーパーマリオメーカー』や『マインクラフト』では、ユーザーたちがかつて作ったコンテンツを久しぶりにチェックして懐かしむ機会にもなっているようだ。自信作を遊んでもらうラストチャンスとして共有したり、思い出の地を再訪したりしながら最後の時を過ごしている様子がみられる。ちなみに『スーパーマリオメーカー』ではユーザーらが投稿した「クリア率0%のコース」をすべてクリアするチャレンジがおこなわれており、先日見事達成を果たしていた(関連記事1、関連記事2)。
明日4月9日午前9時に提供終了が迫る3DSおよびWii U向けタイトルにおけるオンラインプレイサービス。特に直前となる週末や本日は、ユーザーたちがそれぞれの思い出のタイトルを遊び納める機会となっているようだ。オンラインプレイサービス主体のゲームではNintendo Switch向けにシリーズ続編が展開されているタイトルもあるものの、3DS/Wii U向けタイトルならではの要素があったり思い出が詰まっていたりといった点から、多くのユーザーが最後のオンラインプレイを楽しんでいる様子だ。まだオンライン要素の遊び納めが済んでいなかった人は、最後のチャンスを逃さずにプレイしておくといいだろう。
なお、購入済みのソフトや追加コンテンツの再ダウンロード、更新データのダウンロードについては引き続き利用可能。ただし将来においてはサービスが終了される予定だと案内されている。また、『ポケットモンスター』シリーズのポケモンを預けたり引き出したりするための『ポケモンバンク』および『ポケムーバー』に関しては、4月9日以降もオンラインサービスが提供されるが、こちらも将来的にはサービス提供終了される可能性があるとのことだ。